【089】青年のラストシーンの叫びに注目!「泣く子はいねぇが」 映画 感想
今日も1本映画を紹介します。
それがこちら
泣く子はいねぇが
まずこのポスター秋田のなまはげのインパクトが強いですよね。笑
秋田県では、公開初日「鬼滅の刃」を抜いて1位だったそうで
気になってはいたんですが、コロナの関係で、
やっと観ることができました。
予告
あらすじ
秋田県・男鹿半島で暮らす、たすく(仲野太賀)は、娘が生まれ喜びの中にいた。一方、妻・ことね(吉岡里帆)は、子供じみていて 父になる覚悟が見えないたすくに苛立っていた。
大晦日の夜、たすくはことねに「酒を飲まずに早く帰る」と約束を交わし、地元の伝統行事「ナマハゲ」に例年通り参加する。
しかし結果、酒を断ることができずに泥酔したたすくは、溜め込んだ鬱憤を晴らすように「ナマハゲ」の面をつ けたまま全裸で男鹿の街へ走り出す。
そしてその姿がテレビで全国放送されてしまうのだった。
ことねには愛想をつかされ、地元にも到底いられず、逃げるように上京したものの、そこにも居場所は見つからず、くすぶった生活を送っていた。
そんな矢先、親友の志波(寛 一郎)からことねの近況を聞く。
ことねと娘への強い想いを再認識したたすくは、ようやく自らの愚行と向き合い、地元に戻る決意をする。
だ が、現実はそう容易いものではなかった…。
果たしてたすくは、自分の“生きる道”、“居場所”を見つけることができるのか? (Filmarksより)
初日舞台挨拶
感想
まずこの作品。構想が5年前からスタートしているとのことで
コロナでの公開延期も含め、ホント長い道のりがあったんだなと
思うと、なんかしみじみしちゃいますね。
久しぶりに再会!印象に残る俳優の方々
でこの作品で過去の邦画作品で印象に残っていた俳優さんが出演していました。
まず 映画ちはやふるに出演してた 坪口広史役の田村健太郎さん
そして、「桐島部活やめるってよ」の野球部部長役 高橋周平さん
お二方とも、けして登場シーンは少ないものの、その独特な間の演技が上手くて、優しい空気感が最高です。映画を見たときに、久しぶりにお見かけできてホント嬉しかったです。
そして今回も豪華俳優陣が多いけど、
やっぱり、圧巻だった余貴美子さん
(上記写真の左下)
毎回毎回色んな表情を見せてくれて驚きますが、今回も完全に秋田に住むお母さんそのものでした。
「シン・ゴジラ」での防衛大臣役と同一人物とはホント思えません。笑
笑顔のない吉岡里帆さん
そして吉岡里帆さん(上記写真の左上)も、
いつもは癒し系なふわふわしたイメージが強いですが、
今回もFukushima50と同様に完全に笑顔を消えていて、
家族曰く、最初吉岡里帆には見えなかったとのことです。
失われつつある日本行事
そして今回、秋田県の行事で有名な「なまはげ」が子どもを脅かす
シーンが登場しますが、古き良き日本の習慣が垣間見れてなんか
新鮮で、嬉しかったです。ただ、Twitterにも書きましたが、
今現在の「なまはげ」のシーンは時代の流れというか、
少しずつ、その文化の継承が薄れつつある感じで、
妙に考え深く、切なかったです。
で、やっぱり中野太賀さんは本当に演技が上手い。
なんていうか、今まで色んな役の彼を見てきましたが、
本当何色にも染まるんだなと。
「今日から俺は!!」でのブッとんだヤンキーから、「桐島部活やめるってよ」ではバレーに打ち込む青年、で「あの頃。」ではアイドルオタク。そして今回は、 父になる覚悟が見えない等身大の男。
本当色んな表情を見せてくれるので、飽きないですね。
今回もなんか自分なりに頑張っているのに、うまく実が結ばないというか
本当こんな人いるなーって共感してしまいました。
ネタバレになるのであまり書きませんが、ラストシーン。
あれは、もう父親としての最後のつとめになるのかな?
ほんの少しでも子どもの記憶に残りたいのか
娘の色んな表情を観ておきたい一心なのか
もう全てのやりきれない思いが彼の表情と声に
込められていてグッとくるものがありましたね。
今回が商業映画初監督の佐藤快麿さんも絶対的信頼をおいていての
キャスティングだったみたいだし、
監督含め、今後彼がどんな30代、40代となって素晴らしい作品を
魅せてくれるか本当楽しみです。
それではぜひ興味がありましたら作品ぜひ観てください!!
今回も身体はってます(笑)
それでは今日もありがとうございました!!