DXの、向こう側へ(3)進化とその系譜
注)このnoteは、株式会社ネクイノ代表取締役の石井健一が株式会社ネクイノメンバー向けに書いているnoteです。そのため、使用している用語に通常で使われているものと意味合いが異なる場合があります。
0.はじめに
この「DXの。向こう側へ」シリーズでは医療分野において「DX=デジタルトランスフォーメーション」が必要な理由、その目的とゴールについて綴っていきます。まず、vol.1では
として日本医療水準の現在地、意外と日本の制度はよくできているのでまずは現在地について誇ろう、という部分から始めました。そして、vol.2では
先日公開したFuture Vision Movieを用いて現在の医療制度が抱えている部分、特にコミュニケーションとそのあり方について触れました。このvol.3では、Movieにおける2021年(ちょうど現在ですね!)から2023年までの進化の系譜について解説をしていきたいと思います。
1.Future Vision Movie
何度もupしてごめんなさい。渾身の作品です。
2.2021年から2023年
動画の時間で3分13秒くらいから2021年(現在)のシーンが始まります。茜さん、3年経って先輩の雰囲気が出てきました。心なしか顔色も良い気がしませんか?
井上先生もパソコン端末に向かっての会話ではなく、患者さんの方を向いて会話を行っています。何か心境の変化があったのかもしれませんね。
オフィスでの茜さんのシーン。少し首を押さえて、頭痛でしょうか?体調が悪そうなシーンです。
2018年のシーンでは、こう言った「体調の悪化」は後回しのものでしたが、2021年にはスマルナがあります(自画自賛)。早速、かかりつけの井上先生とコミュニケーションを取ります。そう、生活の中に医療が溶け込み始めているシーンを表現しています。
井上先生も、茜さんのリクエストに合わせて早速オンライン診察を実施します。日常診療の中に、オンラインの体験が組み込まれ始めています。
井上「あーちょっと顔色が悪いですね、お仕事忙しいですか?」
茜 「そうですね、最近立て込んでいて夜飲み忘れてしまうことが」
井上「そしたら、服用を夜から朝に変えてみましょうか」
ライフスタイルに合わせた、処方薬の服用方法の変更。日常診療でも行われる普通のことです。このやりとりを、今まではリアルに受診して時間をかけなければ得られませんでした。
薬が自宅に届くシーン。(実際のスマルナの梱包材を使用しています)
これも実際のスマルナの包装材を使用しています。オンライン診察でも、ひとつひとつのコミュニケーションの部分に手を抜きません。(ネクイノメンバーが一つ一つ企画してくれています)
2021年(現在)には、日常生活の中に少しずつ「医療」が溶け込み始めているのがご理解いただけるかと思います。
続けて、2023年のシーンです。ほんのちょっと先の未来を一緒に見てみましょう。
なんとなく体調に違和感を感じた茜さんが、ウェアラブルデバイスを覗き込むとそこには血圧の表示が。収縮期血圧が98なので、ちょっと血圧が低いかもしれません。
茜さん、早速スマートフォンを取り出して何か覗き込みます。
スマートフォンの中には、自分のことをとてもよく知ってくれている誰か(アバター)が存在し、体調について気にかけてくれます&データについて解説をしてくれます。
そして、アバターは当然茜さんのスケジュールを把握していますので、スケジュールの空いている時間と医療機関の空いている時間を調べてくれて、受診の予約を取ってくれます&担当医にデータを送信してくれます(とっても便利!!)
当然、アバターは医師側にもいて、予約状況や診察の時に気にするべきポイントについて井上医師に事前にレコメンドしてくれます。
アバ「明日の14 時に小林さんの診療予約が入りました」
井上「何かあったの?」
アバ「重い症状はありませんが、少し血圧が低いようです」
井上「わかった、気をつけて診るようにするよ」
こんなやりとりです。
「世界中の医療空間と体験をRe▷design(サイテイギ)する」は患者サイドだけのイノベーションではありません。井上先生に娘さんから「パパ今日はカレーだよ!!早く帰ってきてね!!」と言ったメッセージが届きます。井上先生は「頑張りましょう」と言ってこのシーンが終わります。
2018年のシーンでは井上先生が深夜に残業していたのを覚えていらっしゃいますか?コミュニケーションを改善し、上手にAIやテクノロジーに管理を任せることで医師の働き方を大きく改善し、18時のカレーに間に合うようなライフスタイルを手に入れられるようになるかもしれません。2023年には、生活の中に確実に「医療」が存在している未来を創造しています。
3.まとめ
vol.3では、2021年と2023年の様子を切り出して解説しました。生活と完全に分断されていた医療が、少しずつ生活の中に取り込まれ、確実に存在している未来を共有させていただきました。次回のvol.4では、2025年、2028年のシーンに解説をして僕たちが考える未来の医療のあり方について共有したいと思います。
2021年12月6日
株式会社ネクイノ
代表取締役 いしけん
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