フレームワーク問題
代入するデータに対してのアウトプット。
昨今、様々な人工知能やシステムは人々の意思決定の指針となるようになった。
それどころか、人々の意思決定をAIに任せてしまおうという風潮さえみかけられる。
デジタルの世界は人々の行動を分析し、シミュレーションし、将来予測をする。
昨今では、これが主たる原因になって、人々は自らの意思を放棄してしまっているようにも思える。
デジタル世界のシミュレーションに自身の人生を完全に委ねてしまっているのだ。それが良いか悪いかはさておき。
しかし、一連の過程を通じて、人類が自分の生活をどこか妥協するようになってしまったのも事実なのではないだろうか。
予め用意、シミュレーションされた世界は「現実世界に漸近する」。
そのために現実世界が採用するシミュレーション案の間を、現実世界はあちこちと乗り換えているように思える。
これは人類が、そしてデジタルの世界にとって果たして良いことだと言えるだろうか。
これからもシミュレーションや将来予測はより精度を求めて、色々な試行錯誤をするだろう。そして人類や現実世界と繋がりを深めていくだろう。
しかし、人類の特性や特徴を鑑みることなく、人工知能と人類を対立図式に落とし込んで考えるようなやり方は、誰にとっても最善とは言い難い。
人類には人類の、人工知能には人工知能の特性があって、どのように共生していくべきかは我々が検討、考慮しなくてはいけないことだ。
全てを一元管理しようとする取り組みは、現実世界のいたるところで葛藤(Confliction)を起こしている。対応が必要だ。
真実や真理というものも、科学技術の発展により、不思議な事に「複数の真理、真実」が発生するという不思議な事態が発生している。
現実世界が色々なシミュレーションを乗り継ぎ、今日まで過ごしてきてしまったのが原因の一つであると考えられる。
世界中、システムや集団が争い、それぞれの大義名分の下に暴走しているかのような昨今、
暴走する力の収束の為に我々はどのような問題意識を共有すればよいのだろうか。
研究は続く。より少ない苦しみと争いの解決のために。
読んでくださってありがとうございます。
良い一日をお過ごしください。
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