ガンダム世界における軍隊の階級について - 序 -
はじめに
なんでこんな記事を書こうと思ったかというと、まあ、元々、いわゆるミリオタですし(否定しないです)、銀河英雄伝説やらガンダムは大好きで、そこに出てくる人物の階級とかは気にしてたりしてた人なのと、
先日「銀河英雄伝説で考えるセキュリティ--ITにもある「高度な柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処」
という記事が出て、その中で、
と書いてあり、そうか准将止まりだと、有名なのはフォーク准将になってしまうのか・・・(ちなみに他にもいると思うんだけど)そして、そもそも准将というか階級とは?と思った時に、なんか整理して書いてみるかーと思った次第。
(なお、この記事自体はすごく良かったです(失礼なコメントすみません))
現実世界だけでも記事書けるんだけど、まあ、ガンダム(実はちょっとツッコミたい設定がある。重箱の隅をつっつくやつだけど)、あと銀河英雄伝説での階級について書こうかなと。(いや、他にもあると思うけど、とりあえずこの2つで)
なお、ガンダムも宇宙世紀はほぼほぼ見てるけど、アナザーは全部見ておらず、見てない奴は語れないので、一部作品のみになります。ご了承くださいませ。
あと、余談ですが、大学で、中国、三国時代の将軍号(これも階級と言えば階級)に関する卒論を書いておりまして、ミリオタ以外にもこういうバックグラウンドもあったりする。
久しぶりに家に残っていた卒論の下書きを見直しました。いや、こんなこと書いてたんか自分と。ただ、提出原本がないんですよねぇ・・・大学にあるのかしら・・・。
最後に、ヘッダー画像ですが、
Amazon Web Services のAmazon Bedrockの Amazon Titan Image Generator G1 で「The Generals and Admirals」で生成したものです。
あと、Special Thanks Wikipedia です。もっとちゃんとやるなら色々書籍を調べたいと思いますが。
階級とは
生成AIで出してみましたが、まあこんな感じです。
階級によって、就任できる役職が決まっているものでして、
2024年現在放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」では、この位では、大国の国司にはなれないと、主人公のまひろ(紫式部)の父親、藤原為時が言っていました。
軍隊においても同じで、例えば、大佐(Captaion/Colonel)であれば、陸軍だと連隊長、海軍だと大型艦の艦長、空軍だと航空団の司令などでして、大佐が一戦闘単位の指揮官になれる最後の階級だったりします。
トップガン:マーベリックで、主人公の"マーベリック"は大佐(Captain)ですが、飛び続けることができる最後の職ということでしょうか。
星を得る(将官になる)と、なかなかそうはいかないですからね。
あ、軍事組織が小さい場合、必ずしもそうならないです。Colonelあたりが、総司令官勤めているケースもありますので。(第二次ネオジオン戦争のネオジオン軍を想像してください。総帥=シャア=大佐)
現実世界の軍隊の階級
仮想世界の軍隊の階級について書く前に、
現実世界の軍隊の階級についてまとめてみました。
日本語で言えば、どこの国も、
将
佐
尉
曹
士
からなり、その中は、3ないし4つに分かれている形になります。
主要国の階級についてまとめたものは以下。(将・佐・尉)
とはいえ、あくまで日本語としては分かれているに過ぎず、
対応させたらという感じでしょうか。
一覧にしてみました。
ちょっとサイズがぐちゃぐちゃなのは許してください。
※1 : 三自衛隊の長たる各幕僚長、統合幕僚長は大将格という話
※2 : 1994年まで一级上将があった。
※3 : 平時には置かれていない
※4 : 候補生的な階級らしい
※5 : 厳密には、兵科によって分けられている。他にはGeneral der Panzertruppe(機甲兵科)とかGeneral der Fallschirmtruppe(降下猟兵)
詳しくは以下参照(参考にしました)
日本および中華人民共和国では、大きさ(中華人民共和国の場合は上もいますが)で階級を分けています。
他の国は称号的なものが階級として扱われています。
例えば、将官だと、
英語圏では大将に相当するのは、
General
Adminiral
の2つです。
Generalは将軍、Admiralは提督とも呼ばれます。
中将になると、
Lieutenant General
Vice Admiral
とまあ、直訳すれば副将軍とか副提督って感じでしょうか。
実際の英語等の階級をいろいろみてみると、
Majorってそもそもなんだけ?ってなって、
直訳だと、大手とか主要とかになるので、Major General(少将に相当)ってなると、大手将軍?とかにあって、副将軍より偉いのでは?って思ってしまいます。
なので、まあ相当で少将になるのはいいのでは?と思います。
そういえば、Captainは海軍だと大佐に相当しますが、その他の軍だと大尉に相当しますね。
英語だと、アメリカ軍は、陸軍、空軍、海兵隊は同じような名称になっていますが、イギリス軍は空軍はAir MarshalとかFlight Lieutenantとか、それっぽい(ボキャブラリーが貧弱)言葉が入っているのが特徴的な気がします。
自衛隊の階級について
自衛隊は軍隊ではないということで、旧軍式な階級制度を使っておらず、
将官
〜将
〜将補
佐官
一等〜佐
二等〜佐
三等〜佐
尉官
一等〜佐
二等〜佐
三等〜佐
となっています。将官のみ、2階級ですが、上記した通り、三自衛隊の長たる幕僚長および統合幕僚長は大将格(星が3つ)のようです。
佐官と尉官は一佐、二尉という感じで呼ばれますが、あくまでこれは略称です。(ここ重要)
平成ゴジラシリーズの「VS ビオランテ」、「VS デストロイア」に登場する人物で、スーパーXシリーズを指揮する特殊戦略作戦室の黒木特佐がいますが、この方は陸上自衛隊の所属なので、厳密には特別陸佐というが正しいと思います。准将みたいなものかな?ってずっと思っています。
ちなみに英語するとどうなるか。将の方は陸将、空将はGeneralだったり、、海将はAdmiralで、佐官はCaptainとかMajor、尉官はLieutenantとかだったりするわけです。二等とか三等とかそんな英語はないわけです。(ここ重要)
一例は以下。航空自衛隊向けのF-35Aロールアウト式典で、当時の航空幕僚長の杉山空将はGeneralと紹介されています。まあ、そうですね。
佐官、尉官についても同様で、同じくF-35Aの記事になってしまいますが、F-35Aで、中野二等空佐が初めて単独飛行した記事ですが、階級はLt. Col. つまり、Lieutenant Colonel となっています。
最近は翻訳も進化しているので、ページ翻訳をすると二等陸佐(おしい、空佐だ)になっていますが。
上級大将
ニュースに登場するとざわつく上級大将ですが、
今回調べた中では、
ドイツ国防軍、ソビエト軍、ロシア軍(なので時々ニュースに出てくる)に存在します。中華人民共和国軍には1994年まで、上級上将があったそうです(あったと思ってたんですけど、無くなったことを知った人です)
厳密には、ドイツ国防軍は、
Generaloberst
Generaladmiral
ソビエト軍・ロシア軍だと、
Генерал армии
адмирал флота
Маршал авиации / Генерал армии
になります。(こちらはほんと読めませんが)
日本にはそれに相当する階級はない(英米にもない)なく、
元帥の下、大将の上ということで、上級大将となったのではないかと(ちゃんと調べてない)。
ドイツ国防軍の
Generaloberstを英語にすると、Colonel General
Generaladmiral は Admiral General
さらに直訳すると連隊長将軍、提督将軍・・・意味不明になってしまいますね。
他にもあると思いますが、現実世界の話はこの辺で。
って書いていたら、すでに4000文字近いので、一旦切ります。
第2回は、タイトルからいきなり逸脱して、銀河英雄伝説の世界の階級の話です。(まあ、ここがそもそもの話ですので)
マサカリ飛んできそうだなぁ・・・。