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最も愚かなTwitterナンパ師-ネオテニー陰キャからのクラゲ妖怪バカ【前半】


Twitterナンパ師界隈というものがある。こういう人たちのことを指す。

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(スクショ引用元:こちら


こういう人たちについてどう思うかと問われると、何の興味もないとしか言いようがない。

この手の人は例外なく「セックスに至る最短ルートを発信」とか「500即(ナンパ直後すぐにセックスに持ち込んだ経験が500回あること)」とかを誇らしげに語っており、1ミリも知性を感じられないので目の前に現れて欲しくはないのだけれど、インターネットで彼らがガチャガチャやってる分には文句ない。ドブネズミは自宅に出たら一大事だが、渋谷センター街のゴミ捨て場に生息している分には僕の知ったことではないのである。一生ゴミ捨て場でガチャガチャやってて欲しい。

しかし困ったことに、彼らは結構な確率で目の前に現れてしまう。何かのイベントに顔を出すとTwitterナンパ師系の人が来ていた、という経験が数え切れない程度にはある。彼らは知性が乏しい分、フットワークが軽いのである。


コクヌストモドキという昆虫がいる。昆虫学者の宮竹貴久は、コクヌストモドキのオスを「よく動くオス」と「動かないオス」に分けて、行動パターンを調べた。

その結果、よく動くオスは動かないオスに比べて、個体としての能力が極めて低かった。体格も健康状態も寿命も、よく動くオスは圧倒的に悪かった。動くためにエネルギーを使ってしまっているせいだろう。

ではなぜ動くオスは絶滅していないのかというと、たった一つだけ優れている点があるのだ。交尾の回数である。

よく動くことによってメスと出会う確率は高くなり、交尾できる回数の期待値は大きくなる。これが、よく動くオスが生存している理由だ。


言い換えれば、よく動くオスと動かないオスでは生存戦略が違うのである。よく動くオスは「個体の能力を犠牲にして、繁殖回数を増やす」であり、動かないオスは「個体の能力を高めて、生存率を高くする」である。

これはコクヌストモドキという虫の話だが、人間にも非常によく当てはまっている気がする。

やたらとフットワークが軽い人(よく動くオス)は能力に乏しい印象があるし、彼らもきっと個体の能力を犠牲にして繁殖回数を増やす戦略を取っているのだろう。

そういうことで、ナンパ師界隈の人は極めて乏しい知性かつめちゃくちゃフットワークが軽いので、どこにでも出てきてしまう。困ったものである。彼らが個体の能力を犠牲にするのは勝手だが、僕の前に出現して僕の時間を犠牲にしないで欲しい。


自分のイベントに来てしまった時

それでも、他人主催のパーティなどにナンパ師が来ている分にはまだいい。僕は適当に距離を置いてあんまり喋らないようにすればいいからだ。もっと困るのは、自分主催のイベントに来てしまった時である。

昔、「怪しい肩書きの人限定交流会」みたいなイベントをやっていた時期があるのだが、その交流会の3回目に、しょうもないナンパ師が紛れ込んでしまった。(余談だが、このイベントは割と好評だったので3回ほど実施した。しかし回を重ねるごとにしょうもない人比率が高くなってしまい、イベントは陳腐化するのだという知見を得た。これ以降、僕は同じイベントを繰り返さないようになった)

当時の僕はマジメだったので、主催者として全員とコミュニケーションをしっかり取ることにしており、ナンパ師とも割とちゃんと喋った。ドブネズミが目の前に出てきてしまったからにはしかたない、ドブネズミなりの良いところを発掘して、どうにか楽しくお喋りしたいと思った。写真にはうつらない美しさがあるかもしれないと思って、色々質問してみた。


しかし、僕の努力は全く報われなかった。数分の会話の間、彼はずっと「はぁ……まぁ……○○っすね」と終始気だるそうに発言しており、僕はすこぶる気分が悪かった。

どういうメカニズムなのかさっぱり分からないが、僕が出会ってきたナンパ師は85%くらいの確率で気だるい喋り方である。明るくハキハキと喋る人はほとんどいない。「男と喋る時にはテンションが上がらないのかな?」と思いきや、女性と喋っている時も常にダルそうに喋っていて、理解に苦しんだ。


仮説-ネオテニー陰キャの生存バイアス

僕の勝手な考察なのだが、これは恐らく生存バイアスなのではないだろうか。

若い頃(たとえば高校時代)に、学校の目立たない方、いわゆる「陰キャ」だった人は、性的な経験に関するコンプレックスを抱えやすいだろう。

しかし、陰キャはいつまでも陰キャであるワケではない。かつて陰キャだった人は大人になり、様々な経験をしながら、人間的に成熟し、それぞれの魅力を増していく。難があったコミュニケーション能力も時とともに磨かれ、コンプレックスも自然に解消される。

……はずなのだが、そうでない人もいる。いつまでも未成熟な陰キャのままで、コミュニケーション能力も伸びず、コンプレックスまみれで、セックスした人数を誇らしげに語ってイキっている。

いわばTwitterナンパ師界隈は、陰キャのまま成熟せずに生き残ってしまった人たちの集まりなのではないだろうか。そうだとすれば、気だるそうな喋り方も頷ける。彼らは社会生活の中で自然に身につけるべき所作を習得しておらず、所作が陰キャ高校生のまま未発達なのだ


これ、何かに似ているなと思ったら、ネオテニー(幼形成熟)だ。

そう、ナンパ師とはネオテニー陰キャなのだ。


ネオテニー(幼形成熟)とは

ウーパールーパーという生物はご存知だろう。

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(画像引用元:ウーパールーパーラボ

このウーパールーパー、実は成体ではない。カエルで言うならオタマジャクシであり、つまり子どもの姿なのである。


ちなみに、大人の姿はこれ。

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(画像引用元: LoKiLeChによる写真


成体は全然かわいくないので、ウーパールーパーは成体にしないのが一般的である。実に正しい判断だ。ペットショップでこれ売ってても誰も買わないだろう


ウーパールーパーは普通に飼育していると成体にならない。成体にしようと思ったら、成長ホルモンが分泌されるように人為的に環境をイジらないといけない。つまり彼らは、めったに大人にならないのだ。ネバーランドの住人がいるとしたら、ウーパールーパーこそがふさわしい。

しかしウーパールーパーはただの子どもなのかというとそうでもない。ネオテニーの定義は「性的には完全に成熟しているけれど、それ以外の点で未成熟な部分が残る」ことだ。

お分かりだろうか。ウーパールーパーもやはりナンパ師に似ている。ナンパ師は性的には完全に成熟しているのに、知性やコミュニケーション能力において未成熟である。初対面の人と明るくハキハキ喋るという基本的なスキルすら成熟していない。


つまり彼らは、ネオテニー陰キャなのである。普通の陰キャは徐々に成熟し、知性も能力も向上し、コンプレックスから解放されるのに対して、彼らは未だに知性も能力も未成熟で、コンプレックスまみれである。ただし、性的には完全に成熟している。

そういうことで、しょうもないTwitterナンパ師みたいなヤツが目の前に出現したら、「出ました~!ネオテニー陰キャ!!」と言ってあげるといい。彼らには自分がネオテニーであることを自覚させた方がいい。

あるいは、こういう表現も使える。「まだエラ呼吸なんですか?」。ウーパールーパーはエラ呼吸だが、成体になると肺が発達して肺呼吸になる。未だにエラ呼吸をし続けるネオテニー陰キャに積極的に使っていきたい悪口だ。

または、今まで出てきたものを全部組み合わせて「個体の能力を犠牲にして繁殖を優先するタイプだからまだエラ呼吸してるんですね、ネオテニー陰キャさん」となどと呼びかけてもいい。お好みに合わせてカスタマイズして欲しい。


僕のイベントに来ちゃったネオテニー陰キャ

相変わらずめちゃくちゃ前置きが長いのだが、これからやっと本題に入る。

前述の通り、僕のイベントにTwitterナンパ師(ネオテニー陰キャ)が来てしまったことがあり、その時は彼の気だるそうな喋り方に気分を害されながらも、テキトウにお喋りをして終わった。

当然ながら彼のSNS等もフォローせず、もう二度と僕の視界に入ってくることはないだろうなと思っていたのだが、あれから3年が経った先日、偶然視界に入ってきた。

そして愕然とした。あまりにも頭が悪いイキり方をしていて、僕は我が目を疑った。

元々は「ナンパから即セックス200回以上!」みたいな普通のネオテニー陰キャ的イキり方をしていたのだが、3年の時を経て、ワケの分からない進化をたどっていた。

青天の霹靂である。ウーパールーパーはずっとウーパールーパーであるか、もしくは成体になるか、そのどちらかのはずだった。しかし彼はより醜悪な新しい生物に進化していた。

日本語には「山の芋が鰻になる」という慣用句がある。「起こりそうもない変化が起こること」みたいな意味だが、彼にはまさにこれが起こった。山の芋が鰻になったというか、ウーパールーパーが妖怪になった


ネオテニー陰キャが成熟するのではなく更に別の姿になるパターンは初めて見たし、新しい姿になった彼のバカさはまさに妖怪級で、とんでもない大変化である。

ということで、今日はこのネオテニー陰キャからの妖怪バカについて見ていこう。しょうもないTwitterナンパ師の実例とバカにする方法を学びたい方はぜひ読んで欲しい。

ちなみに、思い切り文献を引きながらバカにしようとしたら1記事には全然収まらなくなってしまったので前後編になった。この記事だけで1万文字くらいある。長編になるがお付き合いいただきたい。後編は来週公開される。

以下、実名が出るので有料になる。単品購入(300円)もできるが、定期購読(500円/月)がオススメだ。いつ定期購読を始めても今月書かれた記事は全部読める。2月は4本更新なので単品購入よりも2.4倍オトク。



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