日本の福利厚生をアメリカに逆輸入して初のYコン採択に 海外HRTech FOND
今回は、FONDというサービスを紹介していきたいと思います。
FONDというサービスは、エンプロイーレコグニションサービスになります。
最初にスタートしたのはまずPerksという日本でいう、福利厚生のようなサービスからスタートしています。
日本人初のYコンビネーター採択サービス
サービス内容もすごく面白いのですが、シリコンバレーのサービスで、日本人の福山太郎さんという方が経営者をしている会社というところも面白いです。
福山太郎さんは、日本の慶應義塾大学を卒業して、学生時代の時は、広告研究会かシルバーキャノンボールという結構イケイケなサークルに入ってたという噂を聞いたことがあります。
大学を卒業されてから、シンガポールで起業して、その後にはカリフォルニアのシリコンバレーに移って、 Y Combinator に採択されました。
そこで、日本でうまくいってる福利厚生をアメリカに持っていって、逆輸入したという形でサービスが始まっています。
元々はFONDという会社名ではなくて、Anyperk、Perkは日本語で福利厚生という意味なのですが、福利厚生を充実させようというサービスを昔やっていました。
端的に質問に答える
ちなみに、福山太郎さんは一度イベントでお会いさせて頂いた事があるんですが、質問に対してテキパキ短く答えるというか、非常に端的に答える方でした。
またビジョンはありますかという質問をしたのですが、特にビジョンがどうこうというよりは、ちゃんと売上を上げることができる会社を作りたい、会社として成立たせることが大事で、売上を上げることが大事という風に答えられていました。
ビジョンなんてものは後からついてくるということで、ちゃんと会社の規模を拡大していくことが大事ということでした。
サービス内容
さてサービスの内容は、大きく分けて3つに分かれています。
1つ目はもともとあったサービスのPerksという福利厚生になります。
2つ目は、レコグニションという部分で、従業員同士がお互いに感謝したり、褒め合うということができることができるサービスです。
3つ目は、無料で行っているのですが、エンゲージメントサーベイという社員の会社への愛着度を簡単に図ることができるサービスをしています。
だいたいアメリカのすべてはこの3つがセットになってることが多いですね。
エンゲージメントサーベイ、ピアボーナスなどのレコグニションがあって、最後福利厚生のリワードに変更することができるという組み合わせですね。
FONDは元々Anyperkという福利厚生のサービスから始まってるので、きっとパークスの部分の福利厚生がものすごく強いんだろうなと思ってます。
日本から出て海外でサービスをやっていて、ちゃんとサービスを成り立たせてやってるところが素晴らしいなと思います。
サービスのパッケージとしては、FOND Suite、FOND Rewards、FOND Perksという3種類があります。
FOND Suiteであればエンゲージメントサーベイ、Perks、レコグニションが全てがついてきて 、FOND Rewardsはレコグニション、FOND Perksであれば、福利厚生サービスがついてくるという作りになっています。
単一サービスから統合型サービスに変わっていく
ただ、海外のサービスはこの3つのセットになってるケースが多いのでどうやって差別化するのかってなとても難しいと思います。
思いつくだけでもReflectiveとか15five、HeyTaco!とか似ているようなサービスがあって、そういった色々なサービスがちゃんと住み分けられてるっていうのがアメリカのすごいところですね。
日本でいうと、なかなか上の3つを統合したサービスは少なくて、ビズリーチがHarmos for teamsという統合型のスキームでサービスを出そうとしてますけど、今は単体のサービスが多いですね。
ピアボーナスのUniposとエンゲージメントサーベイのWevox、Motivation Cloud、1on1と360度評価のTeamup、評価制度のHR Brainといった形で、単一のサービスから入って、拡大してくるところが多分流れにはなってきてると思います。
アメリカでは、エンゲージメントという概念が10年以上前からあるので統合型のサービスが多く、思いつくだけでも数十社ぐらいあります。
ちゃんと住み分けができているというか、全員が共存できてるなってねがすごいなと思います。
おそらく日本でいう、三菱商事など大手の会社もこのようなレコグニションサービスが入っていたりするので、そもそもパイが大きくて市場も大きいので共存できるのかなと思います。
各レコグニションサービスの差別化みたいのはあんまりないですね。基本的にはレコグニションとサーベイと、福利厚生がセットになってるので、差別化といういうよりは、そもそものパイが大きいということかと思っています。
このサービスは日本の起業家がシリコンバレーに飛び立ってサービスを展開しており、今後も日本初のアメリカで大きくなるサービスになって欲しいです。