次は「ウェルビーイングの時代」と、HRTechの第一人者、デロイトのジョシュ・バーシンは言った
今日は HR テックのトレンドについて考えたいと思います。
HR テックのトレンドといえば、エンゲージメント、そしてエンプロイーエクスペリエンスが大事という話になってきているかと思います。
具体的には、従業員の満足度ではなくて愛着心を測るエンゲージメントが大事というところから、従業員目線で組織を考えましょうというエンプロイーエクスペリエンスに発展していっていますね。
そこで皆さんが気になるのは、エンプロイーエクスペリエンスの次にどんなトレンドがあるのかということではないでしょうか。
HRTechの第一人者と言われているデロイトのジョシュバーシンと一緒に表に考えていきたいと思っています。
次はウェルビーイングだとデロイトのジョシュ・バーシンは言っている
デロイトにジョシュ・バーシンという人がいまして、この人は自分でバーシンと言うコンサルティング会社を作り、それをデロイトに売ったHRテック界の第一人者と言われている人です。
ジョシュ・バーシンはHR Techに精通しており、先日行われたHR Tech Conferenceでこれからの時代はウェルビーイングだということの話をしていました。
ウェルビーイングとは、従業員の健康や幸福のことを意味している
ウェルビーイングは何かというと、従業員の健康や幸せとかそういったもの全てを表すようなことになっています。
なぜウェルビーイングが大事かと言うと、先進国において労働人口っていうのが減ってく中で一人一人の従業員のことをちゃんと考えるという意識が高まっているからだと思います。
単なるエンゲージメントやエンプロイーエクスペリエンスではなく、従業員それぞれが健康で幸せに働くことによって生産性が上がるっていう概念なのかなと思ってます。
会社都合の目線から、従業員目線にシフトしている
ウェルビーイングを体現する会社ではザッポスや、その子会社のデリバリングハピネスみたいな会社があります。
また日本でも健康経営みたいなことがあると思いますし、幸せ経営みたいな話があって、そういうところはウェルビーイングに近いんじゃないかなと思います。
だんだんと従業員の満足度高めるところから、会社への愛着度を高めて、そして良い組織を作っていくところから更に踏み込んで、直接従業員を幸せにするという風にトレンドがどんどん動いていると感じます。
今までは従業員に、効率的かつ無駄なく働いてもらうかとか、いかに組織のやりたいことを達成してもらうために動いてもらうかみたいな考えが主流だったと思うんですが、だんだんと視点が従業員の幸せな働き方にフォーカスが入っているという気がしています。
従業員を大切にして、生産性を高めていくことがこの時勢に求められている
なぜウェルビーイングが大切かというと、物質的な欲求が満たされやすくなっているからだと思うのです。
物理的なお金や物の欲はすぐに満たされるようになっていて、もっとそうじゃなくて精神的なやりがいとか、気持ちよく働けるかとか、健康でいられるかなどそういった所が重要視されているかと思います。
そういうところがあり、人が取れなくなったりとか離職してしまっていうところでだんだんと本当に世界が変わってきてるんだなって思いますね。
多分こんな考え方は、今までなかったんじゃないかなと思うんです。
昔の会社がとりあえず会社がやりたいことをやるために従業員が動けば良いというところから、本当に従業員のことを考えて、従業員が幸せになることを考えてやってた方が結局いいよねっていう流れになってきてるなと思ってます。
転職のハードルが下がってる中で、一つの会社に従業員を引き止めることが難しくなってきており、従業員が離職しないように会社が努力する時代になってきてるのだと思っています。
従業員それぞれが幸せであるためにどうするかと考えて、従業員の幸福度を高めていくことによって、会社の競争力を高めたり生産性を上げていうところが今後のHR業界の姿なのだと感じます。
まとめ
デロイトのジョシュバーシンは、エンゲージメント、エンプロイーエクスペリエンスの次はウェルビーイングだと言っています。
エンゲージメントもまだ会社への愛着心という会社視点がありましたが、エンプロイーエクスペリエンスはそれを超えて、従業員の視点で組織を考えます。
ウェルビーイングは、もはや会社という範囲を超えて従業員に幸せになってもらうという考え方であり、今後より個人個人の幸せにフォーカスした映像を作って言うトレンドが来るのだと思います。