駅弁大会と「駅弁」大会
何時も長文のマニアックなものを書いているので、今回は軽い短いものを。
今年=2023年1月も恒例の新宿・京王百貨店の駅弁大会をやっている。正確には第58回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」という。
私の記憶が確かならば、嘗て、駅弁大会の人気トップ3の常連と言えば
① 熊本・三角駅(三角線)の「鯛の姿寿し」
② 群馬・横川駅(信越本線)の「峠の釜飯」
③ 北海道・森駅(函館本線)の「いかめし」
であった。
今は廃業になっているか、残っていても本来の「駅弁」ではなくなっているかで、昔日の面影はない。尚、②と③は今回の駅弁大会にも出ている。
これに限らず、駅弁大会に出品(出店)してものは、実際に「駅弁」として売られているのは多分少ないであろう。第一に、新幹線が全国に広まり高速化したので駅弁を食べている暇はない、或いは到着してから現地で食べた方がいい(例えば東京→金沢は「かがやき」で2時間半)、第二に、在来線はどんどん本数が削減され、駅弁が利用されていた列車・電車も激減して需要も少ないであろう、と思われるからである。
東京駅に駅弁売り場があり、朝から新幹線で移動する人、或いは会社帰りに自宅で食べる
人など需要が結構多いのは事実で、京都・名古屋・新大阪・博多も同じかもしれないが、駅弁大会に出るようなものはまずない。例外は、東京駅に米沢の「牛肉どまん中」があること(駅弁大会に出すものとスペックが同じか?)位か。
ところで、京王百貨店は「元祖」を謳っているが、熊本の鶴屋百貨店が2年先行しており
2月に「第60回 全国有名駅弁当とうまいもの大会」が開催される。写真は2016年2月に撮影した=7年前の第53回のもの