決算特別委員会 局別審査 経済観光局 議事録抜粋(2024年10月4日)
要望.中小企業の支援について
(吉田) 今日も中小企業支援の話がいろいろと出たと思いますけれど、私自身も思うところでいきますと、やはりいろんなものに対して支援をしてくれるのはありがたいんですけど、やっぱりその支援がその企業が伸びるための支援であってほしいなというのは常々思っております。
例えばDXなんかでも、いろいろ導入するのに国も含めて補助金なんかが出てありがたいなと思うものの、それを使いこなせなければただ負担が増えるだけのようなことも起こってしまいますので、それであれば導入もそうですけれども、使い方、使える人材育成だったり獲得であったりそうしたことにもしっかりと目を向けていただきたいと思いますし、今後海外の話も今日させていただきますけれども、海外へ出ていったりとか海外と提携したりということも、中小企業で日々の仕事が忙し過ぎてそこまで考えられてない経営者もたくさんいると思いますので、いろんな気づきも市内の事業者の方に提供していただいて、その市内の事業者が伸びるということを1番の念頭に置いてこれからも支援していただきたいなと思いますのでよろしくお願いいたします。
1.神戸空港国際化に向けたインバウンドの対応について
(1)インバウンドの強化策について
(吉田) 神戸空港は2025年に国際チャーター便の運航が始まります。東アジア・東南アジアからの国際チャーター便運航を誘致しているところであると聞いており、先日大韓航空による就航計画表明があり、神戸空港がアジア各国からのインバウンドの玄関口になることが期待されます。
インバウンドの観光客に対して、神戸空港を選択して利用してもらうために神戸ならではの強みを生かした観光コンテンツが必要であり、神戸空港を利用していただいた観光客だけが受けられる特別な旅行商品をつくらなければならないと考えています。神戸空港国際化に向けた観光インバウンドの強化策について取組方針をお伺いいたします。
(大畑経済観光局長) 私から御答弁を申し上げます。神戸空港の国際化を見据えまして、神戸が直接やはり海外と結ばれるということは、インバウンドの誘客に絶好のチャンスであるというふうに我々も考えているところでございます。我々インバウンド戦略というのを策定してございまして、その中では2025年に海外のお客様の宿泊者数を100万人を目指すという目標を立てながら、具体的には3つの柱、受入れ環境の整備あるいはコンテンツの磨き上げ、プロモーションの強化とこの3つの視点で今総合的に取り組んでいるところでございます。
やはり競争が激しくなる中で神戸を訪問先に選んでいただくということには、神戸しか体験できない特別な魅力的なコンテンツを充実させるという必要があると我々も考えているところでございます。
我々今プロモーションしている中で、例えば神戸から1時間以内にアクセスできるゴルフ場が100以上ありますといったことも1つの魅力としてお伝えをし、温泉、食の魅力も合わせたゴルフツーリズムの推進といったことで、できるだけ神戸に長く連泊をしていただくようなそういった取組をしているところでございます。
また、令和5年度には海、それから山の生産地が近いその神戸ならではの食文化、これを1つの観光コンテンツとして売り出す、そういったガストロノミーツーリズムといったことの取組も進めているところでございます。
また、今年度は神戸観光局におきまして観光庁の補助金を活用いたしまして、やはり有名な認知度の高い神戸ビーフ、これが1つのテーマになってまいります。海外からの需要が高い神戸ビーフの牧場見学の実施に向けまして、六甲山牧場において衛生対策を徹底した上での旅行商品の造成、これにも新たに取り組む予定でございます。
いずれにしましても、この神戸の強みを生かした観光コンテンツの創出、磨き上げ、これに全力を注ぎまして、インバウンド誘客を強化してまいりたいと考えてございます。
(吉田) ありがとうございます。今の御答弁の中にも神戸ビーフありましたけれども、自分自身の経験だけですけれども、海外で神戸を知ってるかということを必ず聞くようにしてるんですけれども、神戸ビーフと言ったら、この僕の日本語なまりの神戸ビーフと言っても全然みんな分かりますと言ってくれるんですけど、やっぱり神戸シティとかというふうにいくと急にそれは何のことですかというふうになってしまうというのが、残念ながらですけれども本市の現状なのかなというふうに思っております。
ただ、神戸ビーフは神戸というのが―― 神戸ビーフの一部繁殖や肥育をしているということがあるんですよ神戸はと言えば、神戸ビーフと神戸というまちがつながってくるというのは、これはやっぱり六甲山牧場頑張っていただいている成果が着実に出てるんだなというのは肌で感じているところでございます。
それで、国際チャーター便の運航に当たり、国際的知名度が残念ながらまだまだ本市としては低い状況であると思いますので、まずは目を向けてもらうという必要があると思います。
そしてこれまで以上に力を入れなければならないのが、神戸空港に到着する観光客に先ほどからおっしゃっていただいてるように神戸により長く滞在し、より多くの魅力を体験していただくこと、つまり神戸のまちでしっかりと消費活動を行ってもらうことであります。陸・海・空の交通の利便性は追求していかないといけないと思いますけれども、神戸空港を使うけれども、神戸を素通りして他都市へそのまま行ってしまう旅行客ばかりというのはあってはならないことであると思っております。
市内各地を周遊し、滞在時間を延ばすことで、神戸への経済波及効果を最大化する工夫として、神戸市ではこれまでもナイトタイムエコノミーの推進や様々な観光コンテンツの磨き上げ、情報発信などを行っておられますが、神戸空港国際化を大きなチャンスと捉え、これまでの取組に加えて、より積極的に新しい取組も仕掛けていくべきと考えますが御見解をお伺いいたします。
(大畑経済観光局長) 御答弁申し上げます。今お話ございましたように、我々観光戦略として目指しているものは長い間、神戸に滞在をしていただく、そして多くの魅力を体験していただいて、たくさん消費をしていただくと、これが目指すところでございまして、実際に2025ビジョンの中で観光振興、我々KPIを定めてますが、この定めてますのは観光入り込み客数という数だけを以前はKPIに定めていた時期はあったんですが、今我々が目指してますのは宿泊者数それから観光消費額、これをKPIに定めて取り組んでございます。
そのような意味で、今お話ございましたように滞在型の観光を推進していくということで、できるだけ宿泊につながるようなナイトタイムエコノミーなんかにも取り組んでいるところでございます。
こういった市内宿泊を増やしていこうというそういう施策が求められるという中で、実はこのたび神戸空港の国際化ということを節目に、これまでもコンベンションの誘致等で支援をいただいてきておりました中内力コンベンション振興財団より、神戸空港を利用し、国際チャーター便のうち少しでも神戸を知ってもらうきっかけになるように、市内に宿泊する、市内観光に寄与する旅行商品を造成する旅行会社に対しまして支援をしたいというありがたい申出がございました。
こうした御意向を受けまして、我々神戸観光局におきましては、市内での滞在時間を延ばし消費効果を高めるための仮称でまだございますけれども神戸宿泊観光サポート制度といったものも今検討しているところでございます。具体的には2025年度の神戸空港発着便に限り東アジア・東南アジアからの国際チャーター便を対象にそのようなサポートをしていこうというふうに考えてございます。
いずれにいたしましても、来年2025年は神戸空港が国際化の1歩を踏み出す初年度ということで重要な年でございますので、我々もしっかりとこのインバウンド誘客に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
(吉田) ありがとうございます。先ほど御答弁の中にありました中内力コンベンション振興財団、多分通称中内財団とよく言われてて、私も青年会議所で事業するときなんかでも協力してもらったりお世話になったなと思いますけれども、コンベンション振興というか、神戸市自体を盛り上げようという根底にお持ちの財団ですので、こういった方々が応援してくれるということは非常にありがたいなと思いますし、そのしていただいた応援が最大限効果的に実施されること、具体的には先ほどおっしゃっていた神戸宿泊観光サポートですか、この事業がしっかりと効果が出るように細部まで詰めて実施していただきたいなと思いますので、要望とさせていただきます。
(2)東南アジア戦略について
(吉田) それで、次に神戸のインバウンド戦略では、経済成長が進む東南アジアを開拓マーケットと位置づけ、増加する富裕層や中間層に訴求するプロモーションを行っていると承知しています。
6月にはマレーシア・シンガポールに視察へ行かせていただき、様々な方と意見交換をしてきました。東南アジアは熱帯気候であることから、日本の四季を感じることが観光コンテンツの重要な要素であることが分かりました。春の桜、秋の紅葉、冬の雪や寒さは観光コンテンツとして東南アジアからのインバウンドに訴求するものと考えますが、四季の楽しみ方に焦点を当てたPRは少ないように思われます。
神戸空港は兵庫県内だけでなく、中国・四国地方など神戸より西側の地域への人の流れをつくることも期待されています。これらの地域と連携して、神戸空港を利用したインバウンドを対象に桜や紅葉などの四季を感じられる特別な体験ができるようにすることが効果的であると考えますが、御見解をお伺いいたします。
(出石部長) 四季を生かしたプロモーションということでございますけれども、委員が御指摘いただいたように、東南アジアの国々は当然熱帯気候に属しておるということで季節の変化が乏しいということで、自国にない変化に富んだ四季が感じられる日本というところに非常に魅力を感じていただいているというところでございます。
特に春・秋・冬ですね。夏は非常に暑いということで、やはりちょっと日本暑いのでその時期は行かないという話も私も直接現地で伺ったことがあるんですけれども、特にやっぱり春・秋・冬に関しては非常に桜であるとか秋の紅葉であるとか、冬も神戸のルミナリエとかそういうことの冬の風景について、雪であるとかいうことについて非常に興味を持っていただいているということでございまして、実は神戸でも、この春夏秋冬を楽しんでいただける場所があるというところで現地の旅行会社等にもプロモーションを行ってきておりまして、旅行会社からも興味を持っていただいているという状況でございます。
また、神戸空港から西の方向へのプロモーションということですけれども、西のゴールデンルートというところの創設を目指しまして、西日本・九州の自治体と一緒になりまして各地域の持っている自然・歴史文化・食などの観光資源、これを取りまとめて広域的な周遊ルートとして取り組んでいこうという動きも進めているところでございます。
今委員の御指摘がありますように、やはり四季の楽しみ方に焦点を当てたPRがやっぱり少ないのではないかというところでございまして、こういう取組をやっぱり強化していく必要があると我々も考えておりまして、神戸観光局と一緒になりまして、今神戸市の公園緑化協会が持っています桜の名所であるとか、いつの時期に桜が開花しているかというようなデータをお持ちということなので、そのデータを頂きながら、実は桜の回遊マップみたいな神戸市内でどれぐらい桜を楽しんでいただけるかというのをマップを作りまして、これを活用しまして市街地あるいは六甲山、高低差がございますので、非常に桜、長い間楽しんでいただけると。時期がはっきりしますとやっぱり商品造成がしやすいということをお伺いしてますので、そういうのを力を入れていきたいと思っております。
また、西のゴールデンルートだけでなく、やっぱり神戸空港から全国に飛行機が飛んでいるということで、神戸を楽しんだ後、4月の後半―― ゴールデンウィークでも、例えば青森とか北海道のほうへ行けばまだまだ桜が楽しめると、そういうようなことで神戸空港を拠点にしていただいたらどうかというようなPRもして商品造成になっていけばということで取り組んでまいりたいと思っております。
(吉田) ありがとうございます。様々御検討いただいているようで、引き続き進めていただきたいと思います。シンガポールは桜が好きで植物園にわざわざ冷室を造って桜を見るということまでしていたり、半年以上前に旅行の計画を立てるんですけれども、日本人ですら花見の時期を1週間ずらしたりということをするような状況の中で、半年以上前から桜を見るために日本に行こうというふうに考えていただいて、ただ、やっぱり時期がずれることが多々あるので、残念ながら見られないという方もいらっしゃいますけれど、神戸空港を起点にしていただければ、まずは神戸、そして兵庫県、あとは中国・四国地方で、出石部長おっしゃっていただいたように、それこそ青森であったり北海道であったりと全部組み合わせていくと、相当長い期間、神戸にまず降り立てば、桜には絶対タッチできる、いい写真撮れますよということはかなり強い訴求ポイントになると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
そのほかにも秋の紅葉なんかでも名勝となってます再度公園がありますので、ここをどういうふうにうまく組み込んでいくのかであるとか、相楽園も非常にきれいな紅葉が見られると思いますので、これもどういうふうに組み込んでいくのか、しっかりとまず市内にある資源を磨いていただきたいと思いますし、桜に関しては、1点要望となりますけれども、名所という場所を分かりやすく今からでもつくっていく必要があるんじゃないかなというふうに思っております。ここに行ってほしいというポイントに桜の名所があれば、おのずと人は行ってくれると思いますので、そうした仕掛けなんかもぜひ検討いただきたいと思います。
(3)日本酒について
神戸市は日本一の生産量を誇る灘五郷のうち西郷、御影郷、魚崎郷をする日本屈指の酒どころであります。日本酒はアジア各国からの関心も高く、神戸ならではの観光コンテンツの1つであります。また、灘の酒を切り口にした誘客は、西宮市と阪神間の各都市と周遊型観光にも寄与すると考えます。
本市においては、これまでも灘の酒を使ったプロモーションに取り組んでおり、また、本年度は新たな試みとして、大型イベントを実施する予定と聞いておりますが、今後インバウンドを意識した東南アジア向けのプロモーションを強化しつつ、外国人観光客に神戸市内で日本酒を通じた特別な体験ができる機会を増やしていかなければならないと考えますが、御見解をお伺いいたします。
(瀬合副局長) 灘の酒について御答弁申し上げます。インバウンドを意識しまして、お酒のPR強化をしております。世界最大級の観光イベントでありますツーリズムEXPOジャパンにブースを出店してPRをしておりますし、今年度、新たに万博を見据えまして、灘五郷の酒蔵を紹介するパンフレットを4言語で―― 日本語・英語・中国語・韓国語で制作をし、配布をする予定にしてございます。
また、灘五郷をPRする常設の場の設置も進めてございまして、新たにリニューアルしたポートタワーにございますが、来月オープン予定の神戸北野ノスタの一角に―― これ旧北野小学校ですけども、この整備場所に灘五郷酒造組合の常設の店舗を設ける予定にしております。ここもインバウンド対策として非常に期待をしているところでございます。
また、委員御指摘のあった初めての試みとしての大型イベント―― これ勝手に私個人的には秋の神戸祭りとか秋の神戸食祭りとか言ってるんですけど、11月2日と3日、東遊園地におきまして、日本酒と神戸ビーフ、そして農産物に徹底的にこだわった2日間にわたるイベントを開催をいたします。正式名称は神戸グルメディスカバリーいう名称ですけども、40ぐらいのブースが出店しますが、そのうち半分がもう酒と肉というイベントでございまして、外国人の方にも非常に分かりやすい―― 11月の初旬に行くと、神戸では、酒と肉のお祭りがあるよという、そういうことを機としたものでございます。
この灘の酒、非常に強力なコンテンツだと思いますし、四季を感じられる要素もございます。今担当してるファッション産業課では、委員御指摘のような特別な体験についてもいろんなアイデア出しをしているところでございます。足湯をしながら日本酒を楽しむのはどうかとか、非常に豊かな発想で考えてくれてますので、これからも施策の検討を進めていきたいと思います。
(吉田) ありがとうございます。ちょっと足湯をしながら日本酒飲むと回り過ぎて危ないんちゃうかなとか、そんなことを思ったりしますけれども、しっかりと取り組んでらっしゃることが分かりました。
やっぱり向こうへ行って感じたのは、例えば有名なブランドの日本酒を俺はこれも飲んだことあるしあれも飲んだことあるしということを伝えることが、いろいろ自分の中のステータスじゃないですけども、喜びになってるというのを感じますんで、それであれば、例えば日本の25%の酒は、この灘五郷でできてるんだから、もうそこに行けば―― 先ほどおっしゃったポートタワーであるとか北野小学校跡地であるとか―― 行けば、25%の酒に出会ってきたんだというキャッチフレーズ的な土産話しやすいようにも合わせてしていただければなと思います。
また、これはアイデアですけれども、ワインのブドウの木オーナーみたいな感じで、田んぼスポンサーみたいなのをつくって山田錦のスポンサーになってオリジナル日本酒を全部買い取るみたいなことも技術的にはできるんじゃないかなと思いますので、そうした今までにないアイデアをどんどんと日本酒と組み合わせて、海外のほうに展開していただければなと思います。
(4)六甲山牧場について
(吉田) 最後、もう1つ観光の点ですけれども、インバウンドの来場者が増加することを見込み、六甲山牧場についてもその点を強く意識して、投資を含めた対応していただくべきではないかと考えています。六甲山上の施設では、自然の家であったり摩耶ロッジであったりと、様々な投資が行われてますけども、六甲山牧場に対しては、ここ数年大規模な投資がされていないのではないかと思っております。指定管理者による創意工夫も行われており、入場者数が伸びていると仄聞していますが、市民により楽しんでもらうとともに国内外からの観光誘客を図るためにも、より魅力的な施設へと投資していただきたいと考えておりますが、御見解を伺います。
また、神戸ビーフについても、先ほど一番最初の御答弁でありましたけれども、頑張っていただきたいと思いますが、御答弁をお願いいたします。
(椿野局長) 六甲山牧場での大規模な投資としましては、近年では1億6,000万投資しまして、令和3年9月に但馬牛の飼育牛舎を新築してございます。そこから22頭の但馬牛を生産農家のほうにも販売しているような状況でございます。
令和5年度には、牛舎内の様子が分かりますライブカメラを設置したり、またインバウンドの来場者も増加するということもございますので、防疫対策を徹底するため、より殺菌性の高いミストなんかを導入するというようなこともやってございます。
また、今年度につきましては、チーズ館やまきば夢工房などのトイレなんかも洋式化していくというようなことで改修も進めているところでございます。
先ほど局長のほうも答弁しましたインバウンド対象の神戸ビーフ特別ツアーということで、それに向けましては、新たな整備として見学スペースの設置ですとか、エアーシャワーと足裏消毒槽の設置、また見学者と人の距離を保つための牧柵や見学スペースにアクリル板を設置するなど、そういう設備の投資をしていきたいと考えてございます。
実際、ツアーとしましては、この11月から来年1月にかけまして15人の定員のツアーを15回開催する予定としてございます。この辺の実施状況を踏まえながら、引き続きインバウンドを対象とした特別ツアーを関係者と検討していきたいと考えてございます。
また、六甲山牧場におきましては、牛舎や但馬牛の見学ルートの新設など、園内の魅力アップにつながる投資を行って魅力的な効果をしていきたいと思ってございます。今後の大規模な投資につきましては、現在摩耶山上エリアの利活用も検討しているところでありますので、摩耶・六甲山におけます全体の需要動向なんかも踏まえながら検討していくと考えてございます。
(吉田) ぜひよろしくお願いいたします。やっぱりいろんな工夫していてヤギの橋であったり乗馬であったり謎解き体験であったりということで、本当に皆さんに親しまれるようになっていってるのを実感しておりますけれども、その一方で、石畳のところがちょっとぼこぼこになっていたりとか、あまりメンテナンスされていない植え込みがあったりですとか、先ほど摩耶山話してましたけど、摩耶山から来ると南駐車場ですけど、南駐車場からというのが駐車場と入場料金の一元的に手で料金収受する仕組みであるとか、こういったこともやっぱり考えていかなければ、今後もう少し回遊性が増えてくる中では、対応し切れないんじゃないかなと思いますので、ぜひよろしくお願いをいたします。
2.六甲山上の活性化について
(吉田) 神戸登山プロジェクトや市の山上にぎわい創出事業、また現在行われている神戸六甲ミーツ・アートといった様々な取組により、にぎわいが生まれている六甲山上でありますが、一方で課題となっているのが自動車やバイクによる交通問題です。いわゆる走り屋と言われる大きな騒音をまき散らしながら猛スピードで走るなど、危険な運転を行う人が山上の静穏な環境を乱しています。
規制自体は警察や道路管理者の範疇でありますが、都会の喧騒を離れ、六甲山上で非日常を楽しむ観光客にとっては大きな迷惑であり、六甲山の悪い印象が残ることで、観光客の再訪問の機会を失うだけでなく、口コミにより悪い評判が広まり、他の観光客の訪問意欲を減退させることになってしまいます。上質な観光地をつくっていく観点からも、経済観光局がリーダーシップを取ってこの問題に対応していくべきと考えますが、御見解をお伺いいたします。
(大畑経済観光局長) 御答弁申し上げます。今お話ございました六甲山上におけるいわゆる走り屋やローリング族と言われる騒音とか、あるいは速度超過による危険運転を行うドライバーがいるということは、これは六甲山の山上に観光に来られた方の安全や快適な環境を提供するといった意味でも、経済観光局としても大きな課題というふうに認識をしているところでございます。
この問題に関しましては、地域団体や行政関係者による会議体を設置されておりまして、様々な連携した対策を講じてきたところでございます。ハード面の対策といたしましては、道路を路面を意図的に波立たせて速度制限を―― 超過したスピードを落とさせるといった、そういったスピードセーブ工法といったことを施工したところでございますし、また、ソフト面という意味でいいますと、監視カメラの設置、あるいはやはり取締りの強化・規制といったソフトの対策も講じているところでございます。
これらのハードやソフトの両面からの対策によりまして、ローリング族は以前に比べると少し減少しているのではないかというふうに考えてございますけれども、実際にどの程度、騒音の低減効果があったかといったことにつきましては、現在兵庫県において検証しているところでございまして、その検証結果を踏まえまして、また次の対策というのを議論していきたいというふうに思ってございます。
これまでも関係局あるいは国・県の関係機関と情報連携を取りながら対策に取り組んできましたけど、私たち経済観光局といたしましても、この六甲山、いろんな今プロジェクトをしています。この上質な観光地として安全で快適な環境づくりを守っていくといった意味では、我々経済観光局といたしましても、当事者意識をしっかり持って取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
(吉田) 今どんどんいろんな施策が展開されて上に上がる方が増えていますけれども、上がったけどもこんなつもりじゃなかったとかと思ってる事業者さんだって必ずいると思うぐらい、まだまだ問題は大きいのかなと思っております。
波打ち加工であったりとかセンターポールの設置なんかもしていただいていますけれども、これはあまりやり過ぎると一般ドライバーが走りにくくなるというお話も聞いてますが、できる限りやっていただきたいですし、夜間は夜間で、昨年なんかは灘警察署が夜通しで規制を―― 取締りを―― 検問ですかね―― やっていただいたという実績もありますけれども、昼間は昼間でもやっぱり相当大きい音が響いてることがありますので、その辺、ここら辺は走っているなというところをしっかりと見定めながら、事業者さんの声であったり住民の方もいらっしゃいますので、住民の声なんかを聞きながら、各行政機関の考えも得ながら整理していただいて、やっぱり六甲山グランドデザインの所管しているのは経済観光局ですので、そのグランドデザインのあるべき姿を目指して取組をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
3.東部市場について
(吉田) 現在、再整備を進めている中央卸売市場本場では、令和9年度に事業が完了し機能強化が図られるところであります。一方で東部市場についても1969年に開設され、今年で55年を迎えるため、施設の老朽化も相当進んでいます。現在は本場の再整備に全力で取り組んでいるところでありますが、市場の再整備となれば、構想・計画・設計・施工に相当な時間がかかるものであり、本場再整備が終わってから東部市場について検討するのではなく、並行して検討を始め議論を深めていくべきと考えます。
東部市場は、阪神高速5号湾岸線の近くにあるといったアクセスのよさ等の強みもあり、東部市場の機能強化及び本場との相互連携のみならず、広く関西圏域の物流全体を見据えた多様な検討をしていただくべきと考えますが、御見解をお伺いいたします。
(大畑経済観光局長) 東部市場につきまして、御答弁を申し上げます。今お話ございましたように、昭和44年の11月に開設してから55年がたちまして、やはり設備の老朽化といったものが課題となっております。また、この市場を取り巻く様々な環境―― 物流2024年問題とか、流通に関わる様々な外部環境が変化する中で、この市場の在り方につきまして、中長期的な視点でこの施設を議論していかなくてはいけないというふうに考えてございます。
今お話ございましたように、いろいろ外部環境変化あるんですが、この東部市場の活性化を議論していくには、やはり阪神高速神戸線や湾岸線の出入口に近いといった、やはりこの東部市場の交通のアクセス面の優位性、これはやはり我々としては非常に大きなポテンシャルだというふうに思ってございます。
全国でもこの卸売市場というのが一時期に多く整備されまして、みんな40年・50年を経過したところで今再整備の計画というのが検討・実施をされているところでございます。再整備の手法につきましても、民間活力を導入するなど様々な検討が進んでいるところでございますので、我々この東部市場の今後を検討するに当たりましても、各地で計画・実施されているような事例も参考にする必要もございますけれども、まずは場内の事業者の方々の意向を踏まえながら、東部市場の活性化の議論を深めてまいりたいというふうに考えてございます。
(吉田) ぜひよろしくお願いいたします。やっぱり中央卸売市場東部市場でございますから、やっぱり交通アクセスからすると関西圏のいいものを集めることができる能力は十分にあると思いますので、そういった持ってるポテンシャルを磨いていただきながら、本場との連携という話もしましたけれども、やっぱり本場と東部市場ということでいろいろ特色というのも考えていかなければならないんじゃないかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
すみません、最後に、東部市場の駐車場について、訪れた際に満車で駐車場が利用できないという話をよく聞きます。私自身も何度も満車で止められない経験をしています。駐車車両の中には市場利用者でない近隣の事業所等に通う方が無断で止めているものがあるそうですが、東部市場を開かれた市場とするためにも、また関連店舗等を利用する市民など市場を訪れる人が駐車場を支障なく利用できるように不適切な違法駐車対策を抜本的に行っていくべきと考えますが、御見解をお伺いいたします。
(星島中央卸売市場運営本部長) お答えいたします。今御指摘ありましたように、不正駐車たくさん発生してるとこでございますけども、これまで警告文の貼付であるとか、従業員への指導―― 近隣の事業者への従業員の指導等々を行ってまいりまして、これまで対策を進めてまいりました。
現在、少しずつ減っておりますけども、強制執行等をすることによって悪質なものは排除したこともございます。こうした取組を、また引き続き事業者の方とも連携しながら進めてまいりたいと考えております。
(吉田) ありがとうございます。職員が不正駐車ちゃうかなという車の運転手をつけて、その事業所にポストにチラシ入れに行くみたいな、こんなことをしてるというのは、やっぱりちょっと職員の仕事の仕方としては適正ではないと思いますので、それをさせてるのは僕は当局だと思いますので、今いろんな新しい駐車の仕組みもできてますので、考えていただければと思います。よろしくお願いします。