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旅人から関係人口へ。僕から鏡川への贈り物


なぜか僕が惹かれる土地「高知県」
いつも美しい自然とおいしい食べ物に魅了されます。

初めて高知県を旅してから数年後、僕は「旅人」としてではなく、「関係人口」として高知県に関わることに。

高知県はいつしか僕にとって、仲間がいる大切な土地になっていました。

「仁淀ブルー」を求めて高知へ旅する

高知県の魅力を深く知ったのは2017年。テレビ番組で特集されていた「仁淀川」に惹かれ、訪れた時です。

「仁淀ブルー」を目にしたときの感動は大きかったですね。
なんと美しい。

僕はすっかり高知県の虜になっていました。「これからも旅へ来よう」。そう思っていた僕でしたが、まさか数年後に「旅人ではないカタチ」で高知県に関わるようになります。

「当たり前の清流」が僕を迎えてくれた

コロナウィルス感染症の流行もあり、しばらく高知県へ旅はできませんでしたが、2022年冬にあることがきっかけで高知県を訪れます。

高知市とSDGsマガジン「ソトコト」がタイアップした、関係人口創出プログラム「鏡川流域パートナーシップ」への参加が決まったのです。

「鏡川」とは上流から下流まで高知市内を流れる川。
鏡川流域内に関係人口を創出し、高知市外の人の視点で見た「鏡川流域の魅力」を発掘しようという試みです。

参加理由はただ面白そうだったから。
僕はこの瞬間、高知市の関係人口になったのです。

鏡川流域の人たちは温かく、僕たち県外受講生を笑顔で迎えてくれました。その中の一人、高知市職員の方は、鏡川を「当たり前の清流」と呼びます。

鏡川は高知市民にとって「当たり前」の存在。
だからこそ、高知市民が気づいていない鏡川の魅力がどこかにあるはずです。

僕が実際に鏡川を訪れて感じた魅力は「手軽にやすらげる場所」であること。繁華街の近くを流れる下流から、中流域までクルマでわずか30分。澄んだ川のせせらぎと鳥の鳴き声が響く、やすらぎあふれる場所へワープできるのです。

この魅力に気づいた瞬間、「自分が楽しみ、鏡川流域のためにもなることを何かやりたい」という気持ちが芽生えました。

鏡川流域への贈り物


鏡川流域パートナーシップが始まって二か月。

東京青山で毎週開催されている「青山ファーマーズマーケット」にブース出展し、鏡川流域の農産物を販売する実習課題がありました。受講生自らが売り場に立ち、農産物販売を通じて、鏡川流域の魅力を伝えるのが目的です。

出店名は「こじゃんと鏡川」
「こじゃんと」とは土佐弁で「とっても」の意味。
鏡川を前面に押し出したお店です。



「関係人口の視点でみた鏡川の魅力」を伝えるパンフレットを作成・配布することになり、僕はそのマネージャーに就任しました。
わずか一週間の準備期間で、チーム一丸となり「こじゃんと鏡川マップ」が完成。僕たち関係人口から見た鏡川をアウトプットした集大成です。

ブースは大盛況で、商品は完売。こじゃんと鏡川マップも100枚以上を配布できました。準備は大変だったけれど、非常に楽しい思い出になりました。
驚いたのは鏡川流域の人たちから「鏡川のためにありがとう」と温かい言葉をいただいたことです。

純粋に鏡川を楽しみ、その魅力を自然体でPRし、鏡川を誰かに知ってもらう。その行動がじつは「鏡川流域への贈り物」になっていたのだと気づきました。

「これが関係人口か!」
旅人としての観光ではなく、魅力をアウトプットして何かをカタチにする。それを自分が楽しむことで、必然的にその地域のためにもなる。こんな素敵な関係をこれからも続けていきたいです。

鏡川との関係はまだまだ続く

鏡川の「やすらぎ」をつかって面白そうなことをできないか?
そう考えた僕は、鏡川のせせらぎを聴きながらの読書会「River & Reading」を企画し、2023年4月22日に開催しました。

この会を通じて、参加者同士のつながりと化学反応が生まれたのが何よりも嬉しかったです。

この読書会に対しても「鏡川で素敵な企画をありがとう」と感謝をいただき、高知市の広報誌にも取り上げていただきました。

こんな僕でよければ、もっと鏡川に関わりたいです。
それが自分の楽しみになり、鏡川流域へなにかを贈れるのであれば幸せです。

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