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「展示、それはお金がかかる」

写真集「西本願寺の風景」発売中です。
あと6月20日まで作品集「枯花」を50部数限定で通販します。
2000円+送料370円になります。
ほしい方は info@osaka-photos.com  へ「作品集購入希望」とご連絡ください。振込先をご連絡します。
以上、CMでした。


さて、今回KG+で関わった2展示、アイムおよび枯花にかかった収支をこちらに書き記します。
色々ありますが、展示売れなければ全部自分の持ち出しになるので、大変ですが、好きでやってる以上はそれはしょうがない、ということで。
金額は全て税込みとご理解ください。
(補足:5月31日19時の時点でテキストと数字に修正が入りました)

収入:53,000円
支出:848,700円
795,700円
赤字でした。

まずアイム。
僕のスタジオを会場として貸し出すレンタル費として110,000円、僕のディレクションフィーが大体33,000円、展示用の什器関連に11,000円くらいかかりました。
が、僕にも今だにどういう理由かいまいちわからないのですが、どこからも払ってもらえないという状況になったので、全額持ち出しになりました。
最終的に「協賛」ということでお願いします、という話には合意してるのですが (DMにもそう掲載されている)、お金を出してもらえなかったことに納得してるかどうか、という話は別です。
ここで154,000円丸々赤字でした。

続いて自分の展示、枯花。
会場を12日間お借りしたのですが、午前中からの開場費用をまるっと引いていただいたおかげで、会場費そのものは15%くらい安くなりました。
ONE AND ONLYさま本当にありがとうございました。
208,400円。
ギャラリー自体が最高の環境だった結果、弊スタジオのアクセス含めた環境の微妙さも改めて意識させられることになり、この後スタジオの利用方法について考えるようになります。

続いて、作品制作。当初は4点しか作らない予定だったのですが、夜中の2時に迷いに迷って決めきれなかったチューリップと芍薬を、えいままよ!て発注してしまい。
夜中に決めちゃダメ絶対!
372,900円。

ただ、芍薬を入れたのは大成功で、本当に美しくてよかったです。
設置位置「ここにおいてもいいですか」とか思いつきで言い出してオーナーを困惑させたのですが、皆さんに綺麗に見てもらえてよかったです。

そして、うっかり忘れていたのですが、告知用のDMおよびポスターの制作費。
いつも通りウリュウさんにお願いしまして。
B5のDM6種類1,500枚、B3ポスター5種類35枚で、89,000円。
DM当初4種類1,000枚刷ったのですが、すごい勢いで持っていかれてしまって(笑)。
ありがたいことですけど、4種類全部持っていく方が多かったそうで。
で、後から追加で2種500枚刷りました。
汚損したものは処分しましたが、手元には全種類で50枚も残らないくらいの人気ぶりで嬉しかったです。
いつも通り阪急のコミュニティボードにも貼らせてもらったおかげで、ポスター見てきました、という方もいらしてくださって。
「ポスターよりも大きくてびっくりしました」て言われたので、仕掛けは成功かな。

それに展示内掲示物や作品を吊るすワイヤーなど、雑費として25,300円。

続いて収入!
作品集10冊 20,000円
アートピース1点 33,000円
以上。
入場者数はなんと1,500人前後だったのですが、来場者の9割の動機が「京都国際写真展の会場間にある展示だったのでついでに寄った」だったので、購入動機はほぼゼロ(笑)。
これまでおおむね入場者数の1割が作品集を購入してくださったのですが、そこから逆算すると僕の展示を見たくて来てくれた方はそもそも150人くらいと見込めて、作品集の売れ行きから作家の客なのかそうでないのか、がわかってよかったです。

件の芍薬

展示総括。
1)1階でどなたでも入りやすいギャラリーなのは本当によかった。
期間の初めに来ていただいたお客さんで、耳と足が不自由な方がいらっしゃったんですが、車椅子でも入場いただけたのは本当によかった。
ほんとじっくり見ていただけて。
会話はスマフォのテキストアプリでやりとり。
同行されてたご家族の方が「ほとんどどこにも入れないんですよ」とおっしゃてたのが印象的で。
その車椅子の方の膝の上にはソニーのα6500が。
テーマがBORDERだったんですけど、ははっ、素晴らしいテーマですね、としか言いようがないです。

2)来てほしい方に来ていただけた。
お師匠様や昔から仲良くしてくれてるお友達に来てもらえて。
お師匠様からは人生で初めて褒められたので、頑張ってみるもんだなー、て思えたりもしました。もういい年齢なんですけど師匠に褒められるの嬉しいですね(照)。
後、仲良くしていただいてるギャラリストの方にも来ていただけて、それも嬉しかったです。
加えて、以前の展示を見てよかったのでまた来ていただけたという方、阪急のポスター掲示を見てきてくださった方、それに他にも思わぬところから来ていただいて、作品集を買っていただけるようなこともあったので、それは純粋に嬉しかったです。
むしろ3年前に発刊した作品集なので、ちょっと申し訳もなく。

3)KG+ではもうやらない
 京都国際写真展会場への道案内のために声をかけられて、展示はスルーという方が100名くらいいらっしゃったので地味にきつかったです。
 あと、展示会場前で京都国際写真展のスタッフに挨拶したけど2度とも無視されました(笑)。
 どうやったら作家とみえるんだろうか(苦笑)。

4)ONEANDONLYさんで秋口にもう一度やりたい。
 日の向きが刻一刻と変わる時間帯にやると、さらに展示が美しく見てもらえそうという気づきがあったので、ギャラリーの空きをお尋ねしたのですが2年後までいっぱいでした(笑
京都でやるとしたら早くても3年後になりそうです。

5)スタジオをイベント貸し出しするのをやめることにした。
 レンタルスタジオとしての貸し出しは継続予定なのですが、イベントするのに足の不自由な方にお越しいただくのがほぼ無理だし、配信できるほどの余力もないので、スペースレンタル貸は諦めました。
撮影業務として利用できる範囲で利用してもらう、という方向転換。

そんなわけで大赤字でした。
費用対効果だけ見ると毎回爆死している上、老猫の治療、僕の治療とが収支バランスを悪化させてるので次回の展示はしばらく難しいです。
けど、花の撮影は続けていくので僕のインスタグラムをたまに覗きに来ていただければ。

最後になりますが、こうした展示ができるのもクライアント、パトロンの皆様のご発注、ご支援があってこそです。
「逢坂、つまんないことに血道上げてるなぁ」と思われるやもしれませんが、引き続きお引き立ての程いただきますよう、よろしくお願いします。
また、見に来ていただけた方、告知協力いただけた方、作品集や写真集買っていただいた方、本当にありがとうございました。

皆さんのおかげで爆死しても生きていけます、本当にありがとうございました!

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