たし算とかけ算は違うものだ!!!
こんばんは!
「“人”という字は人と人とが支え合って出来ているんだ」みたいなの漢字の覚え方としてはいいけど、それ以上でもそれ以下でもないよなぁと思っています。
あと、“それ以上でもそれ以下でもない”という表現を以上以下という定義通りに、“何でもない”という意味で使ってみたい大塚健吾です。
改めまして、ボードゲームデザイナーとして『理想の納豆』 『行けたら行くよ!』 『ギリギリカレー』『ブックメイカーズ』そして、『シノミリア』を作りました。
いいですね。
「たし算とかけ算は違うものだ!!!」
素晴らしく、頭が悪そうです。
今回あれっすね。比較的真面目に、そしてえらっそうに創作論を語ります。
ありがたいことにこんなん言っていただいたりしました。
そういえばって話ですけど、
よく創作に関しての例として四則演算が使われたりします。
(あんま割り算は聞かないけど)
一番多く見かけるのは多分“かけ算”じゃないっすかね。
オーダーメイド×テクノロジー=ZOZOスーツ
商店街×インターネット=楽天市場
フリーマーケット×SNS=メルカリ
なんかこういうのよく使われますよね。
あと、なんかキャッチコピーとかでも、正直、辟易するくらい見ます。
この流れで実際のコピー使っちゃうと、まずいんで適当に書きますね。
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飴色タマネギ×本格スパイス
『究極のカレー』
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なんかこんなヤツですよ。
もう一個くらい書いときましょうか。
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自由に書ける筆記具×間違っても消せる修正具
(えんぴつ)×(消しゴム)
『消しゴム付きえんぴつ』
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ああ、あと、ついでに言うとあれですね。
BLのカップリングでも使われるそうですよ。
じゃあ、まぁ、とりあえず、タイトルの回収をしておきましょうか。
それらは全部“かけ算”じゃなくて“たし算”だ!!!
うん。
まぁまぁ、タイトルまんまなんで気づく人は気づいてたと思います。
コレね、結構多くの人が誤解してるんですよ。
理由はよくわかります。
“アイデアとは既にある物の掛け合わせである”
みたいな言葉が流行ってて、それはなんとくなく素敵っぽいから。
みんなそれをやろうとして既にある物を足しただけの物を作りがちです。
特にボードゲームデザイナー志望の方めちゃくちゃやりがちです。
そういう足し算で作られたアイデアは2つの理由から微妙な物が多くて。
一つはシンプルに新規性として面白くないってのと、
もう一つはその作品の本質が曖昧になってるって話です。
で、多分、後者の方が重要だと思います。
例としてはこんなんがわかりやすいんじゃないっすかね。
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お化け屋敷+ヤクザ=最高の恐怖体験!!
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うん。いかがでしょうか?
お化け屋敷にヤクザがめっちゃいたら通常以上に怖いんでしょうか。
散る散る。
ちなみにあれですね。
インパルスの板倉俊之さんのファンとしては
【裸にダイナマイト】
という諺を思い出します。
参考
足し算的に考えるのはよくないよって話で。
じゃあ、正しき、かけ算的な発想ってどんなんかって。
あれだよね。本来は『∞(むげん)プチプチ』とかで有名な高橋晋平さん的なヤツだよね。
別にTEDのリンク貼るほどのことじゃないんで。ざっくり書くと、
“全然関係ない2つを元に、それらとは異なる何かを考えること”
みたいな感じです。
ライブ→ブラシ
って、しりとりでワード2つ考えて、そっから無理矢理発想して、
楽器、歯ブラシ
↓
『はみ楽器』という歯磨きしながら音がなるという“おもちゃ”を考えました。って話。
この場合、最終的に作られた物はおもちゃで。
それはライブでもブラシでもなくて、なるほど“アイデアとは既にある物の掛け合わせである”って感じしますよね。
以前、このnoteにも書きましたね。
なので、マジで、“たし算とかけ算は違うものだ!!!”ってことは覚えておいた方がいいと思います。
では、有料部分では、もっと大事なデザインにおける引き算の話と、
せっかくなので割り算の話を。
あ、そうそう、全然関係ないけど、
『シノミリア』まためっちゃ増産したので、よろしくお願いいたします。
それより多くもなく、それより少なくもなく
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