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「スマートに分析」なんて無理
初めまして。株式会社PLAN-Bの松本健吾と申します。
「株式会社PLAN-B」というSEOやインターネット広告、Webサイト制作などデジタルマーケティングを総合的に支援している企業にて、オウンドメディア「PINTO!」の責任者やSEOツール「SEARCH WRITE」のマーケティング責任者をやっています。
思考の整理をするために、平日は毎日1記事執筆するようにしています!
今日は、タイトルのまんまですが「『スマートに分析』なんて無理」という話です。めっちゃ頭がいい人は無理じゃないかもしれません。一般人には難しいって話です。
分析結果を理解することはたやすい
分析の結果って、それだけ聞くとめちゃくちゃ普通に聞こえることが多いです。
例えば、以下のようなケースで考えてみましょう。
【ケース】
あなたが車を販売している事業者として、今年の売り上げが昨年と比べて下がった原因を特定したい
【分析結果】
軽自動車、普通自動車、大型車のうち大型車の売り上げが落ちている
これだけ見ると、
「分析て、えらいたいそうな」
「めちゃくちゃ簡単な話やんけ」
「こんなもんわしでもできるわ」
と心の中の関西人が面に出てくるぐらいシンプルな話です。
意味のあるセグメントを見つけることは難しい
分析結果を理解することはなんてことないです。割と誰でもわかります。
しかし、意味のある切り口を見つけることは一筋縄ではいきません。
自動車販売をしていて、売り上げが下がったセグメントを見つけるためにはいくつもの軸で分析をしてみる必要があります。
簡単に書き出すだけで以下の軸があげられます。
メーカーごと
季節ごと
外国産か国産か
価格帯ごと
環境配慮のある車種か否か
販売地域/店舗ごと
購入者属性ごと(女性の購入が増えた/減った、など)
車のサイズ(軽、普通車、大型車)
色々な軸で見てみても
「メーカーごとに見ても全メーカーで売り上げが落ちているな・・・・」
「販売地域ごとで見ても、多少差はあれどこれっていうほどのものはないな・・・」
という結果にたどり着くことが多いです。
これは意味のある軸でみれていないからです。
図解すると以下のようになります。
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これだと、「メーカーごと」という軸で見ても「どのメーカーも売り上げが下がったな・・」という結果にしかならないかもしれません。
図の右のように車のサイズで分けると意味のある結果が出ることは説明されれば誰でも理解できます。
しかし、最初から図の右のように意味のある軸を発見できることはありません。
むしろ逆で、いくつもの軸を諦めずに出し、色々な角度から事象を観察して初めて意味のある軸を見つけられるのだと思います。
タイトルで「『スマートに分析』なんて無理」と書きましたが、
それはここまで説明してきたように
良い分析結果は説明されたとき理解することは超簡単である、
しかしその結果に至るまでには、
心折れそうになりながらなんとか食らいつき、
必死で出したいくつもの軸での分析がある
ということです。
スマートにやるなんて無理なんです。一発目から良い軸なんて見つかるわけがないのです。
めげずに色々な角度から事象を観察してみましょう。その先にしか、意味のある答えは待っていません。
僭越ながらアドバイスすると
僕もまだまだ未熟者なので意味のある軸を見つけられず発狂しそうなときもよくありますw
そんな僕からの唯一のコツは「最初に軸を洗い出してから数字を見に行くようにせよ」ということです。
思いついた軸から順に数字を見に行くと、「あれ、この軸で見たときの結果ってどうだっけ」となったりで思考が混乱することがよくありました。
頭が良い人にとってはなんてことないことかもしれないですが、僕は最初に軸をすべて書き出してマインドマップなどで整理してからそれぞれの軸での分析結果を見に行って意味があったかどうかをメモしていくと、そこまで混乱せずに済むと思います。
皆様のよき分析ライフをお祈りしております。