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もう一度出版を 夢を叶えよう

僕の夢は、もう一度本を出すことです。
学生時代に、mixiで100人集まって旅行記の共同出版をしました。
僕は人とは違った人生を歩んできました。その歩んできた軌跡を残しておきたいという気持ちがありました。

例えば、中学校を卒業して、高校を卒業して、大学に入って、就職というのが一般的な道だと思います。
ですが、僕の場合は、病気で高校を中途退学してしまいました。
進学校でもない普通の高校に入学しました。入学と同時に受けた新入生個別テストという試験では、学年の中で順位が396/399、偏差値が28.7でした。


新入生個別テストの成績

この時に受けた衝撃は相当なものでした。今まで普通くらいに勉強が出来ているのではないかと思っていた所、ここまで自分は勉強が出来なかったのかという失望感は大きかった。でも高校に通っていれば勝手に将来のレールが敷かれていると思っていました。

ところが、多発性骨軟骨腫という病気に罹ります。僕の場合は足に腫瘍が出来て、どんどん腫瘍が大きくなり、手術をせざる終えなくなりました。
手術をして、リハビリをする毎日、なんとなく周りから遅れをとっている気がして、学校に行くのが億劫になりました。

そうこうしていて、秋口頃に「田中君、君はどうするつもりなんだ、君は勉強も出来ないしこのままだと留年だぞ」と学校の先生から言われました。
多感な高校時代に留年というのは厳しいもので、同じ中学に通っていた子が入ってくるし、同学年の子達は2年生になってしまう。

幼さもあり、「留年するくらいなら学校を辞めます」と僕は先生に伝えました。すると、先生から「君の考え方は幼稚だ。そもそも高校くらい出ていないと世の中では信用してもらえない。社会で通用しないんだぞ」と言われ、初めて僕の中で何かがはじけ飛びました。

それから色々とアルバイトをしてみるものの上手くいきませんでした。
『やっぱり高校を出ないと社会は信用してくれないのか。ならいっそ大学に入ってやり直してみよう。それも誰もが知るような頭の良い大学に入って立派な社会人になって見返してやる』と決めました。

それからの日々は必死でした。というのが普通の流れだと思うのですが、運良く僕に合った予備校に通うことが出来、そこで基礎の基礎から勉強をする事で勉強って面白いのだと気づく事が出来ました。

勉強をすると、知識が身につき、成績も上がるという事がわかり、どんどん勉強にハマっていきました。高校3年生の時には関西学院大学という関西でそれなりに有名な私立大学に入学できましたが、僕の通っていた母校からは数名進学実績がありました。当時頭にあったのは『東大、京大、阪大』でした。母校からそんな大学に入学したという実績が無かったのです。
僕は、関西学院大学を蹴ってもう一年、勉強に専念して、翌年運良く大阪大学に合格することが出来ました。

大阪大学に入学して、勉強も出来て、良い就職先に入って今があるのか?と言われると全然そんな事ないです。

僕の場合は、一人で勉強をしている中で、数学が好きだったので将来は研究者になりたいなと思っていました。しかし、大学の厳密な数学に付いていくことが出来ず、研究者の夢は散ってしまいました。障がいを持った方を支援するような仕事がいいなと思っていましたが、「それは大学に入ってするものではない」と反対をされて、どうすれば良いのか自分でも分からず悩んでいました。

良い高校に入れば、良い大学に入れば、良い人生が待っているなんて嘘です。

やりたい事をそうそうに見つける事が出来れば、大学なんて行かなくてもその夢のために踏み出すことが出来ると思っています。夢に向かって挑戦している時間というのは、何事にも変えられない幸せな時間だと思います。

僕の場合は、ご縁があって(人からの紹介で)小児の施設で働く事が出来ました。その点では夢は叶ったといえるかもしれません。でもそれは良い大学に入ったからというものではないのです。人と人とのご縁でたまたま声をかけて頂けただけです。

今はまた違った生活を送っていますが、僕としては満足しています。沢山の仲間に囲まれて、豊かな人生を歩むことが出来ていると感じているので、そういった環境で生活が出来ていることに感謝しています。

今僕は本の執筆をしています。冒頭に、人とは違った人生の軌跡を残しておきたいという気持ちがあると書きましたが、それは一部です。本を執筆している中で、自分はこんなに沢山の人に支えられてここまでやって来ることができたのだなと実感しています。

ただ良い大学に入りましたというようなストーリーの本ではありません。どんな出来事があって、今があるのかを書いています。本も一般的な本とは少し違って、僕自身がお世話になった、その道で活躍する方々の紹介のページも設けています。

本の執筆というのは僕の長年の夢でした。執筆に関わらせて頂いている間、いそがしくはありますが、とても充実した毎日を過ごさせてもらっています。

一人で叶えられる夢って無いのだと僕は思います。色々な人に応援してもらって、助けてもらって初めて夢は叶うんだと僕は思うのです。夢はいくつになっても持っていても良いと思いますし、これは違うと思えば違った夢を探しても全然オッケーだと思います。そして、夢は努力と運があれば必ず叶うと僕は思っています。

ワクワクする人生を 〜高校中退偏差値20から大阪大学へ〜は2025年3月発売予定です。

今回は、さわかみ投信の公式の #かなえたい夢プロジェクト  に挑戦してみようと思い長い文章になってしまいました。

明日からはまた、本の出版に関する話しを書いていきます。
クリスマスなので、このチャレンジが良い結果になると良いなと思っていたりします笑




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