レビュー「エレファントカシマシアルバムレビュー」 第二十ニ回 Wake up
「Wake up」
ビートルズのラバー・ソウルなアルバムジャケットに続いて、ドアーズ、そして本作はオアシス、これらの遊び心は楽しい気分にさせられますが、また、それらがフェバリットだったら、尚更、嬉しいです。残念ながら、わたしはビートルズやドアーズ、オアシスに特別な想いはありませんが、アルバムタイトル曲はローリング・ストーンズの「アンダー・カバー」みたいで好感触です。本作は微かにロック的なアプローチですが、対照的に柔らかい感触の「風と共に」が好きです。小さな祈り、というフレーズが心に響きます。わたしはいくつかのストレスを抱えていましたがこの曲に癒されました。ロック的なアプローチ、「風と共に」のフォーク・テイスト、それら以外に、パンクとレゲエを本作は取り入れています。前作ではエイティーズとサイケデリックを取り入れましたが、エレファントカシマシはいつのまにか、あらゆる音楽を吸収しやすいバンドになりました。これも、また、ローリング・ストーンズみたいで喜ばしいです。