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レビュー「エレファントカシマシアルバムレビュー」 第二十回 MASTERPIECE

「MASTERPIECE」

年齢を重ねることとは?大人になることとは?それらについて、立ち止まって、あれこれと考えさせられたりするアルバムです。一曲目の秘密とはなんだろう?と探究心を軽く刺激させられますが、あまり、それにこだわるのは大きなお世話なのかな?と思ったりもします。「大地のシンフォニー」が好きですが、若い頃に聴いていたら、見過ごしていた曲かもしれません。「世界伝統のマスター馬鹿」は「太陽ギラギラ」を思い浮かべます。「太陽ギラギラ」を聴いたのはわたしが十代の終わり、未来は明るくない、そんなふうに思いましたが、「世界伝統のマスター馬鹿」を聴いて、やっぱり、そうだったのかと思ってしまいました。「太陽ギラギラ」が収録されているセカンドアルバムは、まだ来ない未来を想像するアルバムでしたが、「MASTERPIECE」は過去を振り返るアルバムなのかもかもしれません。対称的な両作品ですが、セカンドアルバムが発表された当初は消えてしまいたい気分を重ね合わせて聴いていましたが、本作の「穴があったら入りたい」を聴いて、やっぱり、昔も今も変わらないと思いました。

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