レビュー「好きなドラマ、小説、漫画等10作品」 第七回 デビルマン
「デビルマン」
映画を観るのが好きですが先ずは漫画に夢中になりました。「ドラえもん」のアニメが79年に始まり、それでは足らず、コロコロコミックを読み、ジャンプやサンデー、マガジンへ移行、わたしは「飛んだカップル」や「1・2の三四郎」が好きでしたが、買って読んでいたのはサンデーでした。中学生に上がる前か後か、その記憶は定かではありませんが始めて読んで以来、残酷が過ぎて、いつまで経っても忘れられない漫画が「デビルマン」です。映画に限っては後に鑑賞した「時計じかけのオレンジ」等も暴力的で、そのインパクトはかなりなものでしたが、「デビルマン」を超えるまでには至っていません。歌いながら暴力を加わる場面よりもヒロインの首に棒を挿して振り回す場面は掟破りという言葉が相応しいです。当時はコミックにビニールが被っていないのが当たり前だったので、全五巻を書店で立ち読みをしました。体力も集中力も切らさずにその日に読了しました。何故か覚えているのは店内に流れていた曲がザ・ヴィーナスの「キッスは目にして!」です。ベートーヴェンの「エリーゼのために」に日本語歌詞を被せた歌謡曲が、どこか、不気味に聴こえました。調べたら、1981年のヒット曲ですが、そのように考えると中学生に上がる前の小学六年生の時かもしれません。色々な事柄に敏感に反応する年頃ですが、「デビルマン」の暴力描写はそんな代表例です。因みに性描写は「ドラえもん」のしずかちゃんの入浴シーンでした。