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レビュー「エレファントカシマシアルバムレビュー」 第二十一回 RAINBOW

「RAINBOW」

アルバムタイトル曲はレッド・ツェッペリンの「アキレス最後の戦い」という曲を思い出しました。この曲が発表された頃、パンク・ロックを筆頭に新しい音楽が流行ってきたそうです。そして、レッド・ツェッペリンは時代遅れ、そのような位置付けをされていたみたいですが、この曲はレッド・ツェッペリンらしい改心のハード・ロックな一曲です。つまり、アルバムタイトル曲は、ベテランとしての意地を見せた一曲でした。そして、本作は新しい挑戦でもありました。こんなにダイナミックな挑戦も久しぶりですが、意地と挑戦の作品、そのような位置付けをしています。しかしながら、エイティーズ、サイケデリック、それらは彼ら四人とはミスマッチな気がします。彼ら四人は日常、あるいは生活密着型の音楽ですが、特にサイケデリックはそれらと正反対のファンタジー、非現実的な音楽です。でも、この違和感も虹のように消えてしまうのかもしれません。本作は村山☆潤の貢献度の高い作品でもありますが、これも、また、若手に手柄を譲るベテランらしさも感じられる作品でもあります。

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