ナスダック連動のETF3選【S&P500・NYダウとの違い】メリット&デメリット
「ナスダック(NASDAQ)」は米国の代表的な株価指数です。ナスダックは2020年に値上がりが続いたことから、ナスダックと連動するETFの注目度がとても高くなっています。
1.ナスダック(NASDAQ)とは?
ナスダックは新興企業を中心とする米国株式市場のことです。有名な企業ではグーグルやアップル、フェイスブックやアマゾンが上場しています。
ナスダックに上場しているすべての企業の株価を時価総額で加重平均したものが「ナスダック総合指数」です。
その中から、金融銘柄を除外した時価総額上位100社の株価から算出されたものが「ナスダック100指数」です。「GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)」と呼ばれる巨大IT企業もこのNASDAQ100に含まれています。
これらはダウ平均株価(NTダウ)やS&P 500と同様に、米国の代表的な株価指数として扱われています。
ナスダックはIT株が多い
ナスダックは元々ベンチャー企業等が上場する市場でしたが、近ごろは有名で巨大化した企業がそのままナスダックに残っており、業種としてはIT関連の企業が多いです。
上場はアメリカ企業に限定されていないことから、日本・イスラエル・中国企業も上場しています。
日本からは任天堂、日産自動車などが上場しており。
日本のジャスダック(JASDAQ)はナスダックの日本版と言われています。
アメリカでは、もう1つの株式市場も有名なものがあります。世界最大級の時価総額となるニューヨーク証券取引所(NYSE)です。
こちらは昔からの優良銘柄が多く、ウォルト・ディズニー、コカ・コーラ、ビザ等が上場しています。
2.ナスダック100とNYダウ、S&P500との違い
ナスダック100とNYダウ(ダウ平均株価)、S&P500の違いは、採用されている銘柄です。
ダウ平均株価は30の銘柄からできています。業種には金融であるゴールドマンサックス、アメリカンエキスプレスなどが含まれます。銘柄数が少ないことから、個別企業の株価の影響を受けやすいことが特徴です。(ナスダック指数は金融株が含まれていません)
S&P500は米国株式市場の大型株500銘柄で構成されていますが、アメリカ企業のみが対象となります。(ナスダック指数は世界中のベンチャ企業が対象)
3.ナスダック連動するETFのメリット&デメリット
ナスダック連動するETFに投資するメリットとデメリットを確認してみましょう。
ナスダック連動するETFへ投資するメリット
ナスダックの指数は、他の指数に比べて値動きが大きいのが特徴です。
ダウ平均株価は5年で84%増、S&P500は5年で89%増、ナスダック総合指数は5年で169%増と、ナスダック総合指数の上昇幅が最も大きくなりました。
ナスダック総合指数が伸びる要因は、急成長しているGAFAM等のIT企業が引き上げていることです。今後もGAFAMなどの巨大IT企業が伸び続けると考える場合は、他の指数よりもナスダックへの投資を考えても良いかもしれません。
ナスダック連動するETFに投資するデメリット
つみたてNISAにはナスダック指数に連動するETFがない点がデメリットです。
ナスダック指数は価格変動が大きいため、(長期投資の)つみたてNISA向きではないと判断されたのかもしれません。
ナスダックに連動するETFを購入する場合はNISA(一般NISA)のみの取り扱いとなります。
4.ナスダックに連動する注目のETF3選
ナスダックの指数に連動する、純資産総額の高い主なETFは以下のとおり。
i(NEXT FUNDS)NASDAQ-100(R)連動型上場投信(野村)
信託報酬は0.50%
上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)ヘッジ有(日興)
信託報酬は0.28%
上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)ヘッジ無(日興)
信託報酬は0.28%
ETFではナスダック100指数を対象とするものが多いです。投資信託でもナスダックに投資できますが、信託報酬の安いETFへの投資がおススメです。
まとめ
アメリカ以外の企業を含む世界の新興IT企業に投資したい場合はナスダック総合指数、特に世界の有名IT企業に重視する場合はナスダック100指数をベンチマークとするETFに投資するのが良いと思います。
値動きが大きいので、リスクの許容範囲内で投資をしてください。
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