エキストラ参加したらゴジラ−1.0だった話
2022年3月30日
作品名不明「山崎組の東宝系映画」とだけ書かれたエキストラ募集に応募。
当時はコロナ規制がまだ厳しい頃で応募人数が少なかったからか、後日すんなり当選通知が届きました。
撮影当日は茨城県某所で午後集合。
バナーの写真は撮影現場でひときわ目を引いたトラックです。
エンジンが動き自走します。車内の内装は木製のところもあり、いい感じでボロいものの貴重な車両なのはわかりました。
このトラックを見て
「昭和の映画なのだな」
というのが最初の印象です。
これが、2023年に公開され前作「シン・ゴジラ」を上回る話題作となり、2024年アカデミー賞視覚効果賞をアジア映画で初受賞した「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」の撮影現場に私が初めて入ったときの感想でした。
海神(わだつみ)作戦会議室へ
着替えとメイクを終えて待機するエキストラの人たちは、総勢20名程度。全員男性でした。撮影の説明があり、日没後に撮影開始。やはり全員作品名を知らない様子。後にあったシーンの内容も「戦後直後の日本」「ある決戦に向けて集まった人たち」という説明のみでした。ただ、現場はロケでしたので、出演キャストさんがチラチラと現場を通ります。我々エキストラの役目は佐々木蔵之介さん吉岡秀隆さん山田裕貴さんが演じているシーンに映る通行人。様々なパターンで、エキストラやカメラの配置を変えながら同じシーンを何度も撮影しました。
私たち右隅から歩く役の2人を配置して、動きを指導してくださった方は
「決戦前夜の会議を終えて、2人はこれから夜の当直に就く感じです」
「明日は決戦・・という感じでお願いします」
と説明されました。
入口に入った2人が左右に分かれて歩く時、「じゃあ!また」と手を挙げるというのは2人で決めたアドリブ。この動きをした時のテイクが本編に採用されて良かったです。
公開1年7ヶ月前に「海神作戦」を知ってしまう
この日の撮影はこのシーンだけでしたが、実は使わないかも・・と撮ったカット撮影があり、本編で採用されていました。
会議が始まる前、参加者が急いで参集するシーンとして、階段を何回か駆け上がるシーンを撮影しました。
現場に残っていたエキストラのうち5人が選りすぐられ(?)、私はスタッフさんに小道具の資料を手渡されました。
これも何度かカメラ位置を変えて撮影され、私たちは声をあげたりゆっくり登ったり、駆け上がったり・・この撮影中に一足先にあがる山田裕貴さんが私たちに「頑張ってください!」と元気よく声をかけてくださったのが印象的でした。
ふとカメラ調整の待機中に手渡された小道具の資料を目にしたら
特設災害對策資料綴
と表紙に書いてあります。
ほほう。災害ものか。と中を開くと
呉爾羅(ゴジラ)
の文字と作戦名「海神作戦」とともに、作戦の詳細が書かれていたのです。
駆逐艦雪風、特設大型クレーンの図解や、作戦の際の雪風と響の動き等・・
ゴジラ映画に出ていること、そしてゴジラ掃討作戦が「海神作戦」であることを公開1年7ヶ月前に知ってしまった瞬間でした。
ちなみに、この小道具資料は「ゴジラ-1.0 Blu-ray豪華版」を買うと特典で付いてきます。本当によくできた資料なので、ぜひ購入して見てほしいです。
ちなみにこの資料を見た後の撮影では、はりきりすぎて階段の踊り場で転倒しています。心配をおかけしてすみませんでした(汗)。
実はまだ出てる
2022年5月29日
もう山崎組の新作が「ゴジラ」だとわかっている私。
もう一度エキストラとして出たい
と思い応募。100名近く必要な現場だったこともあり当選。
茨城県某所に早朝集合。当日は春先なのに、とにかく暑い日でした。
この日の撮影は
「ある災厄後、瓦礫の山と化した銀座で立入り禁止区域に入れない人達」
というモブ(群衆)のシーンでした。
前述のとおり、私は「ある災厄」はゴジラだとわかっていましたので、どんな場面なのかも簡単に想像でき、周りには役者さんもいたので、いろいろ演技を試すこともできました。
しかしモブシーンなので本編採用シーンを見るとまったく演技はわかりませんね(笑)
この日の撮影終了後、山崎監督から
「完成は・・来年・・かな?ぜひ劇場でご覧ください」
とご挨拶がありました。
撮影現場にいたからか、いや、純粋に作品が面白いからですが、劇場で2度見て、Blu-ray豪華版も買って見て、Amazonプライムでも見るという沼にハマっています・・ww
ギリギリまで作品名の公表は無いまま製作された「ゴジラ-1.0」。
撮影当時は極秘だったエピソードやメイキングなどの特典もたっぷり入ったBlu-ray豪華版を、ぜひ購入して見てください!!
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