RIDE ON TIME! 2023J1㉖セレッソ大阪vs川崎フロンターレ
勝つべくして勝った試合をとあるご縁のおかげでエキサイティングシートで見ることができました。最高オオオオウウウウ!
DAZN参入後のJリーグにおいて(セレッソ戦以外では)主役として時代を築いていた川崎フロンターレ。
しかしそんないつまでも上に居続けるのは簡単なことではなく、選手が入れ替わっても戦力を落とさないようにするには現場だけではなく編成の力も重要。
さらに川崎の場合は主力だった選手たちが軒並み日本代表→海外クラブへと渡っていき、とはいえ代わりになる選手は獲ってはいるものの、それまで個の力でなんとかなっていたところがさすがにボロが出てきて、ボールを保持するスタイルは変わらないものの今までのようにはすんなりいかない試合が増えて今は中位にとどまっている様子。元々守備に定評があるチームでもないし。
あとはジェジエウとレアンドロ.ダミアンが負傷離脱するなど助っ人外国人の活躍も今季はあまり聞かない。
ザ・ライオンことバフェティンビ.ゴミスが加入したけどこの日は間に合わず。
川崎の失速は今季からではなく、昨季からもう圧倒的な数字は出せなくなっていたし。
そもそもその前の2020〜2021年が異常だった。
その川崎に最初にダメージを喰らわせたのは間違いなくセレッソ大阪。
(あの頃はまだ....何が(誰が)とは言わないが)
このままだと停滞期に入りかねないフロンターレ。
リーグ戦は1ヶ月以上勝っておらず公式戦で最後に勝ったのは天皇杯4回戦で高知まで出向いて以来。その前にはバイエルンミュンヘンと親善試合も。
ただ天皇杯はベスト4まで勝ち上がっておりそこに集中しようという流れになればまだ巻き返せるところにはいる。しかし準々決勝は新潟相手に、90分+延長戦+PKでフル稼働しており、中2日で新潟→川崎→大阪と移動していた様子。
この日は明らかに動きが重かったしスタメンを入れ替えたとて圧倒的な実力が出せるメンバーでもなく。成熟度とコンディションの差を見てもセレッソとしては勝利がマストなゲーム。
フロンターレは天皇杯で頑張ってもろて。とはいえ九州勢がノリノリで勝ち上がっているから簡単なゲームにはならないと思うけど。
個人的には昨季の甲府に続く熊本のジャイキリ優勝を期待。
ベストには程遠い川崎。しかしセレッソはそんな相手を序盤から殴りにかかるようなサッカーはしない。というかできない。序盤からオープンな展開にはならない。
ボール保持を高めハンビンも使いながら相手を引き出し裏を取りに行く。前がかりになる相手の裏を取ったらカピとマイク、ジョルディの推進力が生きる。ただ前半は陽と真司が狙われ正対しきれずにボールを奪われいくつかシュートまで持ち込まれたけどハンビンを中心に乗り切ってくれた。
ZAZYがリレーでセレッソガールを追っかけるハーフタイムチャレンジ後の後半。
川俣主審。名古屋の試合など今季はスタンドにいる急病人に対する好対応が多いあの方。
この日はちょっと怪しい判定にイライラするセレサポが割といたように見えた。
特にこの日はPA内でのハンドリング。なんせ3月の対戦では大南拓磨がやらかしてたんでセレサポの目はシビアになっている。
50:30あたりのシミッチクリアが大南の腕に当たったのも故意ではないとの判定にイライラムードのスタンド。
ただそのすぐ後に先制点をもぎ取ってくれた。
結果的に3人を引きつけて縦につけるパスを出したマイク。ジョルディが1対1になる展開に持ち込んだらあとはもう得意の形。オウンゴールになったけどあれはレオのゴールに数えてほしい...昔ケンペスがヘディング空振って相手に当たって点取ってたのをちょっと思い出した。
ジョルディも春先に比べると相当レベルアップしてる。左足だけでなく切り返して右足からでもチャンスを生み出すようになった。
その右足でゴール前に入れた65分のクロスボール。
山村の腕は胴体から離れていて避けられる間も多少あったが最初の判定はノーハンドでCK。
主審の位置からは背中に隠れていたんだろうか。
ここで絶対譲らないとばかりに猛烈にアピールした真司キャプテン。PKがもらえればビッグチャンス。得点に絡むことは減ったけど、ここぞというときは確実に仕事をしてくれる8番。
チームを代表して主審にアピールをしてくれた。
そこからVAR待ちの案内が出てPKの可能性があるということで、こうなれば過度にアピールしなくともビデオでチェックはしてくれるので、待つだけ。この日のVARは谷本涼。
やたら確認に時間がかかり、待ちきれないゴール裏からは既にアウェイ湘南戦では披露され今回でついにホームゲームデビュー?となったVARやれやれやれチャント。元動画お借りします。
メインから見るとゴール裏全員でTVシグナルする振り付けがめちゃくちゃハマる笑笑
なかにはお弁当箱の振り付けになってるサポも(笑)
VARを待てばいいから、主審に詰め寄るのではなく楽しく時間を潰そう!という雰囲気でどんどんスタジアム全体に普及していった「V! A! R!」の大合唱。こういうのは楽しんだもん勝ち。
こういう相手からすればめちゃくちゃうざいが自分たちの応援なのでもっとやれ(笑)ってなる応援に水を差されても。
そもそもあんなPA内でハンドを疑われるようなプレーをやっちゃあかんしそういうパフォーマンスが良くなかった選手たちを叱咤激励することにサポーターはエネルギーを使いなさいよと思うが。
相手をサゲるより己に矢印向けないとロクなことない。
あと山村はCBではなくてFWで使わないと。
今度こそレオセアラが点を決めて2-0。川崎はマルシーニョ含め3枚替えを予定していたから、その前に2点目を取れて良かった。真司のアピールからセレサポ全員が作ったVARモードでもぎ取ったPKの得点。
この後川崎はセレサポならどこか既視感のある4枚替えを敢行(笑)
直後の飲水タイム。小菊さんがここからが本当に集中するときやぞとチームを鼓舞していく。エキサイティングシートからだと小菊さんの振る舞いがよく見える。ヨニッチを入れて5バックにした後もここぞというときはラインを上げていけ、矢印を前に圧力をかけていけとばかりに選手たちに要求していた。
この日は間違いなく小菊さん以下セレッソのプラン通りに事が進んだ試合。
今日も変態ドリブルで沸かせたファンタジスタ・カピシャーバさんは80分ぐらいからガス欠で役目を果たしたかの如く寝転ぶ(笑)
そんなカピに代わって入った新井晴樹。今までと違ったのは存在感のある積極的なプレーが多かったこと。
今までは判断や精度のところが足りずジョーカーなのにうーん...という内容で終わることもあったけど、この日は左サイドでとにかく仕掛けまくった。
点差もあって余裕があったのも幸いしたかな。
ただ変態ドリブラーの後に太腿ゴリゴリアタッカーが来たら相手は警戒せざるを得ないでしょう。それだけ恐れられる存在にもっとなれる選手のはず。
山村のファウルを誘ってPK1本獲得。ただその前のCKの間に真司が晴樹の肩を組んで何か指示してるのが89:10あたりで映ってた。もっとPA内に入っていいぞとでも言ったのかな。こういうリーダーシップも取っていた背番号8、影のマンオブザマッチ。
PKは渡邉りょうが豪快に蹴り込んでJ1初ゴール。
天皇杯でも感じたけどこんな熱い漢だったとは。沼津や藤枝のプレー集を見た時の印象とはまるで違う(笑) サポーターのハートを掴むのが上手い。
晴樹も次はチャンスが来たらPK決めれる準備はしておいて。
実はアディショナルタイム10分あったけど、そんなのは気にならない、欲を言えばもう1点、クリーンシートはマスト。この展開をまだまだ楽しみたいぐらいだった。
ディフェンスも後半はほぼピンチなく、唯一危なかったといえたのは58:50のカピが倒された後のロングカウンターぐらい。
あの鳥海の対応は見事だった。2年前のセレッソ加入会見で「スピードの部分を見てほしい」と言っていたように元々速さには自信がある選手。
左CBでのビルドアップもこなしてくれてピンチの芽はスピードを兼ね備えた対人能力で潰してくれる。まだまだ成長できるこの素晴らしいCBはまだ3年契約の1年目やと?贅沢すぎるよ。欲を言えばバックアップになれる選手を獲るか進藤と隆矢が左CBやる時はこのぐらいできるようになってほしい。
ほぼパーフェクトなゲームでマイクを代表に送り出すことができた。
今日は上下動も多かったしいつものインナーラップも冴えてた。終盤攻め上がってさすがに疲れたのか座り込んでたけどゴール裏からのマイクコールが凄まじかった。
マイクはセレッソに来てから、それまでもだけど、謙虚。とにかく謙虚。ひたむきに素直にサッカーに取り組んでるのが伝わる。
プロ意識も強くメンタルも安定している選手は必ず伸びる。そしてそうした伸び盛りのある選手をセレッソは(≒梶野部長は)逃さない。
セレッソでのブレイクのきっかけはサイドハーフだったけど、とにかく試合に出続けて強度の高い試合をこなしたことがとても大きかった。
そして手倉森にTMで人足らないからやってくれと言われ挑戦し始めたサイドバック。セレッソには松田陸という完全なレギュラーがいたけどそこを今季跳ね除けて忖度なく実力で勝ち取り、半年を経てついに代表選出するまでに。
代表選出はあくまで通過点。選出されたのに起用されない使わないなんてもう今の森保選抜ではあるあるだと思うことにしてるけど
トレーニングからアピールしていけば必ずチャンスは来るはず。チャンスが来たら掴んで欲しい。
サイドバックももういつまでも酒井宏樹・長友佑都の2人の時代なのはしんどいし。下からの突き上げがないと。海外の選手との対人に慣れれば十分にチャンスは来るはず。
日本の右SBはマイクで、冨安はCBに専念してもらい、左CBは瀬古歩夢が入ればセレサポとしては理想的。マイクの前の右サイドには坂元達裕が入って、15番瀬古歩夢、16番毎熊晟矢、17番坂元達裕で2026年戦えるように。
ベンチ前で勝利の輪を作って、選手が周回する間、桜満開が流れるSAKURA NIGHTの光景を、保護者のごとく温かく見守るように眺めていた小菊さんが忘れられない。先週は控えていたけどこの日は思いきり叫んでくれたかな。
コツコツとサッカーを積み上げて進化させて、順位も4位まで上がったけどまだ色気づくには早い。
とはいえもうすでにアウェイの横浜、広島、新潟が気になり始めた自分がいる。
鹿島戦はDAZNから見守るけど
1戦1戦謙虚に強気で戦うチームを最後まで見守りたい。
セレッソ大阪、追っかけるなら今のうちに、早いうちに。
P.S. 松本凪生と同じ日に自分もまたひとつ歳を重ねました。今後ともよろしくお願いします。
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