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製図の線種はJISで決まっている

先日建築の施工図や設計図などの図面チェックをしていたら、線がめちゃくちゃなものがありました。

指摘をしようにも自分の知識があってるか不安になってしまったので、調べ直した製図の線の種類に関する知識を共有します。

JISの製図用の線は4種類


 JIS 8312 製図~表示の一般原則~線の基本原則に、以下の4つの線種決められています。

①実線
②破線
③1点鎖線
④2点鎖線

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これが実線。

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これが破線。破線は普段呼んでる「点線」と同じように感じるかもしれませんが、本来の点線は別なものです。後で改めて紹介します。

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これが一点鎖線。

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これが二点鎖線です。

線の太さも決まってる

線の太さも実は決まっています。細線・太線・極太線の3つの区別があり、1:2:4の比率で太さが定められているのです。

太さの具体的な基準として0.13、0.18、0.25、0.35、0.5、0.7、1、1.4、2mmの9種類が使われる

武蔵野大学のHPにあるのですが、手書きではこれを表現することは非常に難しいです。

なので、手書きの建築製図では極太線、太線、中線、細線の4種類程度を使い分けます。

建築製図の線の種類と太さ【手書き用】

手書きの建築製図では、線の種類と太さを合算して、主に7種類を使います。

実線は極太線、太線、中線、細線の4種類、他に破線、点線、一点鎖線、二点鎖線を使いますが、基本的に中線です。

極太線

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極太線はGLを書くときに使います。シャープペンの太さは0.7~1.0mmです。

太線

太線は断面線など切り取った小口を書くのに使われます。太さは0.5~0.7mmです。

中線

中線は一般的な実線を引くときに使います。太さは0.5mm程度が多いです。

細線

細線は寸法線や見えがかりなどに使います。太さは0.3mm以下です。

破線

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破線は隠れているものを書くときに使います。太さは0.3~0.5mmです。

点線

使うことはほとんどありません。エクセルで使うくらいです。ここで紹介したもので表現しきれないときだけ使うことがありますが、基本的に使わないで覚えておきましょう。

一点鎖線

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一点鎖線は通り芯や敷地境界線などの基準線を書くのに使います。太さは基本0.5mmが基本で、強調したいときは0.7mmです。

二点鎖線

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二点鎖線は想像のものを書くときに使います。例えば、家具はこんな感じで配置するのかというイメージで書くときに二点鎖線で書きます。太さは中線と同じで0.5mmほどです。

まとめ

以上が建築の線の種類に関する基礎知識です。

製図試験で手書きで書くときに適当に書く人がいますが、基準通り書かないと訳のわからない図面になるので注意しましょう。

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