[EndeavourOS]シャットダウン後のバッテリ放電が気になったので、対策してみた
背景
サブPCとして使っているROG Zephyrus G14にEndeavourOSをインストールしてから、シャットダウン後しばらく経過後にバッテリが放電してバッテリ切れになっているケースが増えたように感じていた。
バッテリの劣化が原因と思っていたのだが、諸事情(モンスターハンターワイルズのオープンベータテスト)により、一時的にWindowsに戻してみたところ、その間は症状が見られなかった。
電源状態について
調べてみると、PCの電源状態には、6段階の状態が定義されていて、S0の起動状態からS5の完全シャットダウンまでの段階があるようです。
S1〜S3はスリープで、S4は休止状態である。
そして、Linuxの設定次第では、S5の完全シャットダウンにならないケースもある模様です。
電源ステータス
S0:起動状態
S1:省電力状態
S2:省電力状態
S3:スリープ
S4:休止状態
S5:完全シャットダウン
対策
1.電源オフの動作確認
以下のコマンドで電源を切り、ある程度の時間放置したあと、バッテリの減り具合が普段と変化するか否かを確認する。
# poweroff
上記コマンドでバッテリの放電が普段より少ない場合、システムがS5シャットダウンされていない可能性がある。
2.シャットダウン設定の確認
シャットダウン動作は、systemdが制御しているらしいので、systemd-logindの設定がどのようになっているかを確認した。
# cat /etc/systemd/logind.conf
すると、電源ボタン押下時の挙動を示す「HandlePowerKey」がコメントアウトされており、logindのデフォルト動作(poweroff)になっていた。
3.明示的な設定
上述した通り、logindはデフォルト通り、poweroffをする設定になっていたが、念のため、明示的にpoweroffの設定をしておくことにした。
設定方法は、logindの公式マニュアルを参照した。
# echo “HandlePowerKey=poweroff” | tee -a /etc/systemd/logind.conf
結果
具体的な比較データを示すことはできないのだが、改善したように思う。
ちなみに、内蔵バッテリの健康状態は76%なので、バッテリ交換も検討した方がいいのかも知れない。