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ライブ後の勢いでピンクチェックスクールの『Palette』を70回ほど聴いてみた

 皆さんは2020年2月15日、16日京セラドーム大阪で行われた『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ Glowing Rock!』をご存知でしょうか。

 わたしは存じています。2日間とも参戦いたしました。恥ずかしながら全曲予習しておらず、何曲か狙いを絞りました。その一つが島村卯月(CV大橋彩香)、小日向美穂(CV津田美波)、五十嵐響子(CV種崎敦美)のユニット、ピンクチェックスクール、通称P.C.S.(以下「PCS」)の『Palette』です。


 なぜならかわいいからです。かわいいの権化です。現地で「聞けたら死んじゃいます~」と周囲のPさんと話してました。実際披露され雄叫びを上げていました。ほんとうに目の前(錯覚)にいるんですよ。夢中で応援しました。そして夢のような日々が終わりふと我に返ると疑問が生じました。

 果たしてわたしは『Palette』を本当に「わかって」いるのかと。好きとは言うが本当かと。ただ勢いで好きなんじゃないのかと。というわけで少しでもわかるためにしばらく聴き続けることにしました。

 以下は1回聴くごとに残したメモと考察の記録です。
 iPhoneメモの最小限の修正と注釈のみです。音関係は音楽素人なので適当です。怒らないでください。それではどうぞ。

1回目 ライブ思い出す…はぁああああかわいいなぁああああ。完璧だった…「やさしさピュアアンドスマイルで」のところ細かく指を振るんだけどかんっぜんに再現されてたからね。指の先までシンクロさせてるんだよ。前奏ブリッジと後奏の脚をたたむ振り付けもだし。

2回目 ABメロかわいいことしかいってないのに、「夢はアイデンティティ」とかがゴロッと出てくる。現実的なところあるもんな。ギターソロもかっこよかったなぁああああ。オチサビぁあああああああああああ。充電切れたぁあああああああああああ。

3回目 知りたいな、だ。未来を描くカラー。あ、ホロライブ。こう見るとキャラデいいな。(秋葉原のアトレの前にいた)

4回目 外寒い。

5回目 「大好きを全部叶えたいな知りたいな」。
「から」は理由とカラーを掛けてる。

6回目 わからん。

7回目 恋と夢が等置か。夢を目と目が受けてる。
何気にドラムの手数多い。まだ音少なく感じるからライブはもっとアレンジしてたと思う。

8回目 なるほど。タム廻し楽しいな。
何度聴いてもサビの歌詞の意味がない。無意味化されている。この感じよ。これが欲しいんだよ。

9回目 いー、んぐで韻踏んでるのか。それでも。
「やさしさピュア&スマイルで」の無意味さよ。

10回目 「おしゃれしたいな。時間もわからない。場所もわからない。具体的なシチュエーションがない。理想の空間が立ち上がっている。
ラスサビあっちゃんのファルセットきれいだよなー

11回目 Aメロ頭ドラムないのね。裏拍で入ってうきうきさせる。津田ちゃんがMCで「この中であえてキュート曲をやる、これこそがロックだと思います」と発言したのマジで共感した。

12回目 「赤いリップでbaby」ってなんだよ。わかるよ。「お洒落も、初恋もね」もってなんだよ。なんの繋がりだよ。わからん。わかるよ。わかる。

13回目 ネズミかと思ったら丸めた黒いビニールだった。イヤホンの充電が。(散歩中です)
スキャット目立つな。ライブだとどうだっけ。なかったよな。

14回目 グロッケンある。トライアングルあった。グロッケンはサビの前半に入れてる。主旋律。
あっ。充電切れた。

 中間まとめをしよう

 歌詞中、時間も場所と登場人物も明らかにされていない。韻を踏んでいるが「も」で接続していたりして論理的な関係にない。夢が恋と不可分に並べてあったり「から」と「カラー」を掛けていたりする。「から」はひとまずの根拠としてまとまりを与えているだけだ。「未来」のイメージを「鮮やかさ」に、そして「色とりどり」まで膨らませて「カラー」に結び付けている。
 つまり、一貫して論理的ではない。イメージと韻と音と演奏と彼女らのパフォーマンスでまとまりを持たせている。まぁそんなおそらく人間なんておよそ論理的に発想なんてしていない。論理的に組み立てて、それっぽく取り繕っているだけだ。立ち止まって考えてみるべきなのは「論理的ではないが合理的である」ということ。よくわからないがしっくりくる。この感じ。
 これを彼女らが歌うとどうなるか考える。彼女らにとっての合理的で、短絡したりイメージが繋がったり、あちらに浮かんではこちらに消えていく。
 『Palette』を歌うということは、そんなふうな「彼女らが考えていることそのもの」を歌っていることにならないか。
 ここで歌われるのはまだ「絵の具」だ。未来のカラーはこれから決まるし決めていく。
 ありのままの色の「絵の具」が並べられて、今か今かとキャンバスに塗られるのを待っている歌、場所という意味で、この曲はまさに『Palette』になっている。

15回目 ゴミ出しめんどい。寒い。あっちゃんのファルセット美しい。ライブもきれいだったな。

16回目 シャバダバ好きマン。

17回目 ギターがワウワウ鳴るの好きマン。
若者は普通に黒マスク使うんか。

18回目 「世界一可愛くなるんだから」のところ歌詞が詰め詰め。
忘れず手洗いうがいをする。
「大好きを知りたいな」ってめちゃくちゃいい歌詞だよな。

19回目 除菌シート意味あんのか。

20回目 「赤いリップなんだな。そういや。リップて。リップて。うぅ……
へごは卯月のときも卯月が演じるニュアンスを入れて歌うのね。わかる。

21回目 あ、そういやデレステのエピソード見たら言及あるのかしら。

22回目 『Palette』はロックでもある。

23回目 もっこすラーメン食いてぇ。(神戸で食べました)

24回目 Bメロのケツに木管楽器の音入ってるか。入ってるね。

25回目 ライブ2日目に隣になったゆかりP見た目からはPに見えなかったなぁ。Pって自担以外に推しもいるのかしら。

26回目 現地ではイントロ始まったらうわぁあああああって叫んでしまった。2日ともくるとは思わなんだ。
日高屋のクーポンを富士急で使うやつおるんか?

27回目 アイマスPの名刺文化、アイマスだから許されてるよな。リアルに乃木坂の握手会とかにいたら戦争だろ。はじめまして斎藤飛鳥担当ですとか言ったら開戦でしょ。宣戦布告でしょ。

28回目 なるほど。

29回目 あっちゃん……
鬼才だよなぁ。アニ雑の下積みエピソード壮絶だった。

30回目 津田ちゃんの歌声にハマったときがあって『巡る巡る生徒会Days』を永遠に聴いていたときがあった。(上手い下手を超えた魅力がある)

31回目 そら豆うまい。

32回目 iTunes配信音源からCDインポート音源に替えた。音は変わらない。PCS仕様のジャケットが死ぬほどかわいい。配信のもこっちを表にするべきですよ。

33回目 「手と手繋いだら、手と手温かいでしょ」ってことは寒い季節なのか。

34回目 フォーメーションも完璧だったなぁ。ここ「ピュア&スマイルで」。ここの指振り。はぁあああ。

35回目 シャバダバといえばミラクルペイントも好きだったなぁ。

36回目 ほっぺたが「真っ赤」、「赤い」リップ、「真っ赤」の子ども感に「赤い」リップの大人感よ。それにしてもリップて。口紅でもルージュでもないんだよ。わかるな?

37回目 寒さを感じなくなってきた。

38回目 そういやこの曲はユニゾンだけか。ハモはない。いいんだよ。

39回目 しっかしアレンジャーの頭の中ってどうなってんだ。魔術師か。Aメロ前半と後半に分ける普通?いやサビもドラムのパターン詰められてるなこれ。はぁああああ。

40回目 2番Bメロトライアングル入れようってどうして思う?魔術師か。

41回目 今すれ違った二人湯上りだな。(散歩中です)

42回目 「ピュア&スマイルで」の指振り、ワカサギが釣れる。

43回目 すれ違うのカップル多ない?(散歩中です)

44回目 やっすいモニター用のヘッドホンに替える。

45回目 1サビ左に、2Bメロは右にトライアングル。なんで。

46回目 発声からもう卯月だし解釈一致すぎる。

47回目 いい曲だなぁ。

48回目 パート分けも完璧。解釈一致すぎる。

49回目 この曲は、おそらく情景を込めて歌うことができない。できるのは恋話と世間話と夢の話がごちゃまぜになった取り止めのないその会話それ自体。

50回目 落ちサビのあっちゃんの「大好きを」の「だ」になりかけの音、美しい。

51回目 「手と手つないだら、手と手あたたかいでしょ」……これ!これよ!

52回目 最後だけパート分けのローテーション崩れるんだな。小日向→五十嵐→島村が落ちサビソロパート島村→五十嵐になる。

53回目 リプトンのレモンティー

54回目 唇をつけて離すときの音、好き。mとかbの。島村卯月か、へごなのか。

55回目 安くてもモニター用ヘッドホンとBluetoothのイヤホンと違うわ。
「乙女心ゆらゆらら」
落ちサビ前間奏のギター→キーボードの移行が美しい。

56回目 「ときめくわ、心のアンテナ」か。わたしの心のアンテナ死んでるな。ときめいて。
声を音まで分解したときに演技と素面は区別ができなくなる。

57回目 卯月はdaだけど五十嵐はde

58回目 ぱぁ

 すこしまとめ

 津田ちゃんがMCで「私たちがこの場でこの曲をやることがロック」ということを言っていたので少し考えてみる。この曲はロックなのか。
 ロックだと思う。ロックであることを簡単に「反権力的」だとしたら、権力の入り込めない領域。色を塗る前の絵の具が並べられている『Palette』を歌っている。つまり「非」権力的。そう言う意味でのロック。他人から入り込めない領域を歌い上げる、それが『Palette』。これがロック。
 ロックを広く全体の流れに抗って自分たちのやりたいことを通す、まで拡張すれば公演のテーマであるロックに抗った「かわいい」。
 それも他者からいわれるでなく「自分たちが思う判断する自律的なかわいい」を完璧に行うという意味でロックだ。
 「かわいいは、ロック。」

 津田ちゃんのいうことは正しい。津田ちゃんを信じろ。

59回目 寒い。散歩に合う。

60回目 俺が歌ってるんだこっちを見るな。(散歩中です)

61回目 手だけが冷たい。

62回目 卯月の「だ」よりやはり五十嵐の「だ」のほうがいいな。比べるものではないが。
ライブの音圧すごかったなぁ。球場なんだからアリーナよりスタンドの方が音いいでしょとあとから言われなるほどと納得した。

63回目 語尾のニュアンスの入れ方が卓越している。声優はすごい。
現地の配置、PA卓スタンド後方にあったけどアリーナだと全体の音のバランスってわからんよな。リハと経験か。
ここにバーなんてあったのか。(散歩中です)

64回目 サイリウム持って散歩したら楽しそう。
この曲、間奏も振り付けあるから目が離せないんだよな。声出してる場合じゃないんだ。そうなのこの曲最後の決めポーズもかわいいんだよ。な?

65回目 出だしの「欲しいものがいっぱいなの」の「のっ」を聴くだけでもうこの曲の方向性がわかる。天才。
ベースは暴れではないよね。

66回目 エレキベースじゃないのか。

67回目 そんなわけはない?

68回目 指先までちゃんと振り付け再現されていたなぁああ。目に浮かぶ。ほんと緩急がある。隙がない。

69回目 サビ後半部分のうっきうき感。小日向の「どおきどおきするほど」の「お」よ。お。

70回目 やばい。無限に聴いてられるわ。ベースいい仕事してるなぁ。

ひとまずこのくらいでどうでしょう。これからも聴いていきます。

では。ライブ音源がCD化されることを願って。CD『Palette』ですが他のカバー曲も粒ぞろいなのでおすすめですよ。

まとめ

・いまだ論理化される前(=キャンパスに描かれる前)の彼女らの思考そのもの(=絵の具)が鮮やかに並べられている歌だから『Palette』
・自律的にかわいい『Palette』はロック


 ここまでお読みいただきありがとうございました。
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