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Synthesizer Vのリアルで可愛い系歌声DB ー 夢ノ結唱 POPYについて
先週Synthesizer V(以下SynthV)の可愛い系歌声DBの中で、音街ウナSVが一番だという記事を記載しました。
音街ウナSVはアニメの主人公のようなリアルで突出した可愛い声で、6つもあるボーカルスタイルで非常に幅の広い声色の調整変更が可能、SynthV以外にも数多くの歌声合成、音声合成ソフトに対応していてキャラクターとして使い道の幅が広いなど、多くの強みがあります。
今日は、SynthVの中でリアルさが突出した可愛い系の歌声DBの 夢ノ結唱 POPY を紹介したいと思います。
「夢ノ結唱 POPY」は、「BanG Dream!」というアニメやゲーム、ライブイベント等のメディアミックスプロジェクトを展開している株式会社ブシロードミュージックにより、BanG Dream!の架空のガールズバンドの1つである「Poppin' Party」のボーカル/ギター担当の「戸山香澄」をCVを担当している声優の愛美さんの声を元に制作したCeVIO AIおよびSynthV AI用の歌声DBです。
SynthVのPOPYの特徴は、実在のアイドルのようなリアルに可愛い声色と歌い方で歌えることです。可愛い声色を持つ歌声DBは、SynthVに限らず、VOCALOIDの初音ミクを代表として数多く存在しますが、POPYはPoppin' Partyの戸山香澄が歌っているようなリアルな可愛さがあります。
なお、夢ノ結唱ROSEの紹介記事でも触れましたが、夢ノ結唱POPYはCeVIO AIとSynthV AIの歌声DBは声質が大きく異なる(比較するとSynthV AIの方が声質、ピッチの自動調整の双方で優れている)ため、POPYがリアルな可愛い系歌声だというのはSynthV AIの歌声DBのみの話となります。
以下はオサキハン様にてHoneyWorks様原作の「可愛くてごめん」をPOPYでカバーされている動画です。
楽曲の歌詞の通り、あざとさも感じさせるリアルで魅力のある可愛い歌い方をしています。
以下はゆいんくらげ様にてDECO*27様原作の「あいたい星人」をPOPYでカバーされている動画です。
本物の歌ってみた歌手が歌っているようなリアルな可愛さが魅力です。
POPYがリアルで可愛い歌い方をする秘密は、SynthVの自動ピッチ調声にあります。POPYに歌唱モードで自動ピッチ調声が適用されると、以下のSynthVエディタ画面の赤枠で囲った部分の通り、歌詞の語尾のノートのピッチカーブが跳ね上がるように調整されます。
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以下は小生にて撥条少女時計をPOPYでカバーした動画です。
POPYは音街ウナSVと比較すると、ボーカルスタイルの数が少なく、音街ウナSVほどはガラッと声色を変えることはできない、SynthV以外に対応している歌声合成ソフトがCeVIO AIしかなく、CeVIO AIのPOPYの歌声DBのバージョンアップが止まっているため使いにくい(ROSEと同じ問題)ため、音街ウナSVよりは使い方の幅は狭くなります。
ただし、POPYの方が合う楽曲も結構ありますし、POPYはROSEと対照的な声色でありながら、意外と声にパワーがあるためROSEとデュエットした時の相性が良く、ROSEの苦手な部分をカバーするような使い分けと、デュエットさせて一緒に使うという両方の使い方ができます。ROSEをお迎えしている方であれば是非一緒にお迎えをお勧めしたいと思います。