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イギリス生活180日目(金) スイス1→0日目「もう飛んだんちゃう?」の顔は今までで一番驚いた顔

「フライト掲示板をみた瞬間に、案内ゲートの数字からクローズドにかわった」と妻が言う。その時点で走ればよかったのだが、それを聞いた自分もまた、まだゲートオープンしてないと早とちり。
これまで、フライトの変更や遅延が続いていたので、まさか今回に限り時間通りに飛行機が飛ぶとは!
子供たちも「びっくりした」と言ってた。

案内はクローズドのまま半時間ほど経ち、「飛行機もう出たんちゃう?」と言った時の妻の顔は、まさに青天の霹靂みたいな「はっ!」という顔で、ちょっと笑ってしまった。

一瞬みえた案内ゲートに行くも人っ子ひとりいない。本当に誰もいない。
「荷物だけ行っちゃった?」
そう。預け荷物は通して、身体チェックを終えて空港内に入っていたのである。スーツケースには、何が入ってたっけ??と考えながらウロウロし、インフォメーションにアイミスフライトと伝える。
リストに名前をかかれ、ここで待てと言われる。そして、インフォメーションの人はその場を去った。
周りには十人ほど人がいて、待たされている。
「深呼吸して」と言い合ってる人をみて、ひとまず落ち着こうと自分も深呼吸をする。

しかし、30分ほど経っても何の進展もない。
一番始めの場所、航空会社の受付に戻って航空券が変更できるかを確かめようと、来た道を戻るが、手荷物検査のところから逆行はできず戻れない。
再びインフォメーションに戻り、さらに一時間ほど待つ。
朝四時半おきによる寝不足と、空腹とで、こんな時でも思考が止まる。

戻ってきたスタッフとさらに来たスタッフとでやりとりをし、小学校の遠足のような集団連行が始まった。
飛行機に乗り遅れた44名の集団。
スタッフ専用みたいな通路を通り、道の途中で青いスペースを指差される。
そこには見慣れた私たちのスーツケースがあった。
こういう事態が想定されていることに驚く。

その後パスポートチェックされ、またスイスに行くのか?と確認され、イエスという。

そのあとも諸所の手続きを進めて、空港近くでもう一泊することになり、昼飯をたべながら、日本じゃこんな経験できひんと思う。
乗客を呼ぶアナウンスも一切なし。
「なんにも怖くなくなってきたわ」と、ビニール一枚で空港ロビーに座り、ホテルが開く時間まで待つ。
振り返ると、飛行機に乗り遅れた人用にボードが用意されていて、スタッフも扱いに手慣れていることに驚いたし。
妻の云うように、自分も履き慣れない登山靴の靴ズレがするとかがもはや、気にならなくなっていた。

というわけで、海外のLCCで、飛行機に乗り遅れた時は、スタッフに事情を説明し、外にでることを目指しましょう。空港や航空会社によるとは思うのですが、機内の預け荷物もまだあるはずです…(その場の指示に従いましょう)。

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