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【スカっとする小説紹介】 池井戸潤を読むならこれだ!


「倍返しだ!」


今から約8年前

日本中を熱狂の渦に巻き込んだ伝説のドラマ

「半沢直樹」

の中でのセリフである。


最終回の視聴率は驚異の”42.2%”を叩き出し、

平成の民放ドラマ史上第一位となった。


そんな「半沢直樹」の原作者である池井戸潤さんは、

”日本企業”を舞台とした小説を多く出しており、今までにも数々のヒット作品を世に出している。


池井戸潤さんの小説を読了した時、不思議と自分もがんばってみようという気持ちになる。


明日への活力はここにある!

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① 陸王 

埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。
日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。
これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか?
世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足。
従業員20名の地方零細企業が、伝統と情熱、そして仲間との強い結びつきで一世一代の大勝負に打って出る!


これはドラマ化もされた、とても有名な作品です。


「地方零細企業 VS 世界的大企業」

の構図でストーリーが進んでいきます。


知名度、資金力が潤沢な大企業「アトランティス」に対して、

それがない「こはぜ屋」がどのように対抗していくのかが見どころです。


ぼくがこの小説を読んで感じたことは

”人と人のつながり”です。


ランニングシューズを履くのはもちろん”人”であり、

決して、企業が利益を生み出すための”道具”ではありません。


履いてくれた人が、自分たち企業のランニングシューズを履き、最大のパフォーマンスをし、満足してもらえるようにするのが”企業としてあるべき姿”です。


利益第一の「アトランティス」

選手第一の「こはぜ屋」


最後に勝つことができる企業はどちらなのか?!



② アキラとあきら 

零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。
生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。
やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。
逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった。


設定からして、ワクワクしませんか?


前半部分では、”二人の育ち”が書かれていて、

後半部分では、”二人が出会った後”のことが書かれています。


貧相な育ちの辛さ

裕福な育ちの辛さ


両者には両者の苦しみがあり、ついつい感情移入してしまいます。


そして大人になった彼らは最終的に

「銀行員」「海運会社の後継」として交わり、とある問題に立ち向かいます。


気になりすぎて、読む手を止めることは不可能です。


二人のアキラの”成長と青春”を見逃せないです。



③ 下町ロケット

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。
そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。
創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、
佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!


この小説は、ロケットの打ち上げをする場面からのスタートと特殊です。


ロケットの開発に携わってきた、佃航平でしたが、その”ロケットの打ち上げが失敗”に終わります。


それを機に研究者の道を諦め、佃製作所の社長になってからの物語がこの小説です。


この小説を表すならば、

「仲間」

というのが一番ピッタリな気がします。


「類は友を呼ぶ」

夢を持った男には、それ相応の仲間がついて来るし、

一緒に喜び、悲しむ姿を見て、嫉妬してしまいました。


やっぱり、”夢を追いかけている姿”はすごく眩しいですね。



今回は池井戸潤さんの小説を紹介しました。


池井戸潤さんの作品の特徴は

なんといっても「どんでん返し」です。


「スカッと」したい方は、是非読んでみてください。

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2021年8月2日 けんぼーい




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