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”おそろしく” 生きる

「定足数に足りない」とは、おそろしく人気のない集会をいう。(169)

『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』池内紀=編訳

 これが失言なのかどうか、またしてもわたしにはわかりかねるのですが、“おそろしく人気のない″ というところがなんともガレッティ先生の勢いを感じて嬉しくなってしまいます。
 人気があろうがなかろうが、”おそろしく” という勢いで生きていたい。
 ”おそろしく” バカ
 ”おそろしく” まずい
 ”おそろしく” 変てこな
 ”おそろしく” つまらない
 ”おそろしく” 成績が悪い
 ”おそろしく” 音痴だ
 そして”おそろしく” 失言が多い(ガレッティ先生)
という具合に、マイナスっぽいことばに”おそろしく”をつけるとなんだか興味がわきませんか?
そうなんです、普段、マイナスだな~、苦手だな~、はずかしいな~、なんて思っていることも、”おそろしい”くらいにひどければ、それなりの個性といいますか、特徴ということになってきそうです。
 人より秀でていることはもちろんいいことなんでしょうが、反対方向に”おそろしく”尖ってみるほうが面白いかもしれません。たぶんそれがお笑い芸人さんたちだったりしたのだろうと思うのですが、最近はどうもそっち方向もプラスの道になってきている様子ですから、ある意味あまり面白味がない気がするのはわたしの思い違いでございましょうか。
 ”おそろしく” 尖る練習に kenboinc などいかがでしょう? 

う~ん、どうかな。

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