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浦上玉堂

 備前岡山の武家に生まれた浦上孝弼(うらがみたかすけ)は、若くから琴詩書画の楽しみにふけって、35歳で玉堂と号し、50歳で脱藩した。つまり地方公務員を“フケて”、風狂の人となって諸国を漫遊して歩いたのである。
 うらやましいなァとおっしゃる現代公務員だって、やる気になれば出来ます。辞めれば自然に風雅が友となります。まずは風雅、じゃない。まずは辞めることです。お先真っ暗こそが前途洋々なのです。

『美を見て死ね』堀越千秋

 「まずは辞めることです」
 若い会社員であれば比較的気軽に仕事を辞めることができるかもしれません。でもそれでは「お先真っ暗」ではなさそうです。
 ある程度年がいっていて、家族がある公務員だったらどうでしょう? まさに「お先真っ暗」だと思います。もちろん財産などがあってはいけません。あっていいのは借金と愚痴うるさい無職のパートナーと小学生以下の子供だけ。
 さぁ、準備は整いましたか?
 崖の下は見えませんが、前途洋々が広がっているはずです。
 ダイブ(DIVE) しますか?
 それともだいぶ先にしますか?
No choice.

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