FIRE と完成
未熟ということをプラスの面に突きあげることが人間的であり、素晴らしいことだと思わなければいけない。
よく世間一般では完成された人は素晴らしいというが、この世の中には、完成なんてことは存在しないんだ。完成なんてことは他人が勝手にそう思うだけだ。世の中を支配している”基準”という、意味のない目安で他人が勝手に判断しているだけだ。
最近はあまり”完成された人”というような人は聞きませんね。
一般的にも”完成”ということがありえないということと、完成されてしまうとつまらない、という雰囲気があるように思いますが、裏を返せば、”もっともっと”という精神なのかもしれません。
ちょっと気になりますのは、最近の FIRE といやつです。
小金を貯めてそれを運用することで働かずに一生食っていけるっていう夢のようなお話です。
実際に若い時から真剣に取り組めば可能な話なのだと思いますが、ここには”完成”という落とし穴があるような気がします。ベーシックインカムにも通ずるものがありそうですが、”何もしなくても食っていける” という状況がほんとうにどういうことなのか、目指している人は真剣に考えた方がいいと思います。
「何もしないでいいんだぞ～！ イェーイ！」
「生きてなくてもいいんだぞ？ イェイ？」