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澄明な朝、ガリラヤ湖で

(レースを編む女:ヨハネス・フェルメール)
 絵というのは、白い石膏像を黒い木炭で描くという矛盾におかれている。描くほどに暗く沈んでいくものだ。それを明るく乾いた張りのある画面にするのは、水面を沈まぬうちに歩いて渡るに等しい。ガリラヤ湖のキリストのように! 右足が沈む前に左足を出すのだ!

『美を見て死ね』堀越千秋

 そうやって沈まないように生きているような気がしてまして、最近はみなさんそうじゃないでしょうか?
だから息つくひまもないし、疲れたのに止まれないし、止まっていても休まることはない。
大芸術家も一般人も同じ人間じゃぁないでしょうか。
でもキリストと人間はちょっと違いそう。
大地はどこにいってしまったんでしょう。
アフリカにはまだ大地がありますか?

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