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宝くじ

 10年ぶりくらいに宝くじを買いました。
 合理的に考えると当たる確率はゼロに近いと思いますので、これまで長いこと買っていませんでした。
 買ったのは1枚で300円。1等が3億円です。
 3億円、しかも非課税、当たったらどうしようと毎日考えています。
 そういうこと考えながらソファーでごろごろしていたところに携帯に電話がかかってきた。機械音声で「こちらはライフサポート・・・」と言っている。なにか私の生活をサポートしてくれるサービスのようだが、切ってしまいました。
 私は普通より少し貧乏で、病気になり、職を失いそうであり、お金が必要だと思ったので宝くじを買った。
 数日前が抽選日なので、すでに当選番号は確定している。
 この宝くじ1枚の遊び方は3つくらあるかなと思っておりまして。
1.普通に当選番号を確認する。
 たぶん「あ~やっぱり外れか~」となりそう。
2.当選番号を確認しないまま宝くじを捨てる。
 なんだかモヤモヤ~っとして、ときどき「あの時宝くじの番号を確認していたらどんな人生だっただろうか」などと考えながら生きる。
3.宝くじの番号を控えておいて、くじそのものは燃やしてしまい、その後に当選番号を確認する。
 外れれば1の選択肢と同じような感じかもしれないが、くじを燃やしてしまってから当選番号を確認するまでの時間を妙な気持ですごせる。
 当たっていれば、3億円を燃やしてしまったという事実を小脇に抱えながら、もしくは背中にがっつり背負いながら、もしくはポケットに入れたまま忘れて洗濯機で洗って干して渇いたかたまりになって。
これは3億円の遊びなのか、300円の遊びなのか。
だからもう9時たから寝ろって。

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