信頼ーこれからの時代の生存戦略
職業には寿命がある。
上の世代の多くの大人たちは、「職業には寿命がある」という体験をしてこなかった。その結果、「職業は永遠に続く」という前提で思考している。そして、親世代の常識は「お金=ストレスの対価」だ。しかし、すでに時代は変わっている。いくら組織の中でがんばって耐え忍んでも組織どころか職業の存続すら確証はない。組織の中で「がんばれば報われる」時代は終わり、「変化しなければ生き残れない」時代に今、我々は生きている。
そんな時代に生きていくには何が必要か?
当たり前のことだが、今の時代「お金」がないと何も買えないので生きていけない。
では、どうやって「お金」を得ようか?
その前に、「お金」とは何かを考えてみよう。
ズバリ言ってしまうと、歴史的にもお金とは「信用」を数値化したものだ。信用がなくなればただの紙屑にもなってしまう。つまり、「お金」の価値を上げていくには「信用」を上げていくことが重要だ。そして、この「信用」がますます重要になってきている。
では、どのように信用を上げていくか?
いや、逆に信用を下げないことを考えてみようか。
一発で信用をなくす方法は簡単だ。嘘をつけばよい。嘘をつく人間の話は誰も聞かないし、つまりは信用がないということだ。
ここで注意したいのは、好きで嘘をつく人間はそれほどいないと思うが、周りに合わせて「空気を読む」という行為。これも本音を言わないというところで時に嘘をついていることになる。
何も意見を言わないで黙っておいて、後になって違う意見をグチグチ言うのも信用をなくす。後になってひっくり返ることを言うのなら議論しているその場で言えよとなる。
マネタイズー「信用」を「お金」に替える方法
お金とは「信用」を数値化したものだと書いたが、「信用」では食っていけないではないか、という話に対して、次に「信用」を「お金」に替える方法を考えていこう。
「クラウドファンディング」というワードを聞いたことがあるでしょう。
これはつまるところ、「信用」を「お金」に替える装置に他ならない。
「信用」があることでそれが「期待」になり、それを成し遂げるために「お金」が集まってくる。
直接的に換金する仕組みでなくても、「信用」があることで「仕事」が依頼され、それをきっちりと行うことで「お金」に替わる。
組織の中でも同じだ。「信用」される人間に仕事は集まる。ただ、集まる仕事をただこなすだけではただの駒だ。仕事が集まるようになれば、次に仕事の仕方を考えよう。
主体的にどのように仕事をしていくのかを考える
この世界では誰にも平等に1日24時間しかないが、これはやりたいことがある人間には圧倒的に足りない時間だ。
では、どうするか?
自分の時間は「精神と時の部屋」がない以上、どうあがいてもこれ以上増えないのだから、他人の時間を自分のために使ってもらうことを考える。
「どうアクションすれば他人が自分に時間を使いたくなるか?」を徹底的に考える。ここでは、「使わせるか?」でなく「使いたくなるか?」がポイントだ。無理やりやらされる仕事は熱狂してする仕事には絶対に勝てない。熱狂してやりたくなる仕事をやってもらえる人になろう。
過去の仕事を思い出したとき、思い出すのは「やったこと」じゃなくて「人」なのですよね。
どんな仕事をするのかも大事だと思っていたけれど、1番大事なのは「誰と」仕事をするかだと思う。この人とおもしろい仕事を熱狂的にしたい、と思う。そして、そんなふうに思われる「人」になることが大事なんだと思う。
1人1人が熱狂して本気で取り組める仕事をご機嫌にしていれば、それは必然的に結果を出し、組織の成長につながっていく。そして、そんな人が集まるチームを作ることが強い組織を作ることになる。