目標設定=宣言の書き方
そろそろ年度末。そして新年度が見えてきた方々も多いのではないでしょうか?
期末には成果をとりまとめ、期初には新たな目標設定をすることになります。
成果をまとめる段になって十分な成果が書けない、、と、ならないためにも目標設定の段階でしっかりとゴールを見定めておくことが大事になります。闇雲に高過ぎる目標設定をしても達成できなければ評価に響くというのがそれなりの組織規模でのあるあるです。
ゴール(成果)までの道筋(技術的手法)まですでにしっかりと見えているものに限って、その対応ボリュームを見積もって「いつまでに実現(対応)」といった書き方が可能。
対して、技術的にも不確定要素があり、それによってゴールまでの道筋が確定的でない場合は、「実現可能かの検証をする」という表現で期限を明示しておくとよいです。
検証期間においての成果はあくまでも実現可能性の見極めなので、使えるものにまで行きつかなくてもOK。もちろん、使えるものまで実現できればそれに越したことはないですが、そこは完全にプラスαのレベルだとの認識を共有しておくことが重要です。
AI関連を例にとると、すでに使えるGPTモデルなどの技術とその使い方の工夫で達成できるところまでが明言できるスコープになります。
GPTモデルの進化によって初めてブレークスルーできるものも多々あることを考えると、それを待つしか我々にはない問題もあり、そこはこの時点では期限を約束できるものではないということになります。
コツコツと積み上げていくことで必ずゴールに辿り着くようなものばかりではないということ。この認識を改めて持っておくことが必要です。
AIモデルの進化がネックだとして、それを我々の手で自ら推し進めることは選択肢としてあり得ないのは多くの人にとってはもはや自明の事実です。IT界の巨人MSですらopen AIを取り込む形の選択を行っています。こういうとようやく理解してもらえる人も少し増えます。
ここを理解させないと、目標の設定の仕方を間違い、無理ゲーをさせられることになってしまうのです。
その場合の失敗はゲームにおける頑張りではなく、ゲームのルール設定だということ。
無理ゲーに巻き込まれる前に、ここに全力をあげて取り組むべきなのです。
これから目標設定の季節、よくよく注意して取り組みたいものですね。