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日本の企業にはスパイが蔓延っている
だいぶと古い記事ですが、第二次世界大戦時にCIAが作成したとされる資料についてのコラムがおもしろいです。
https://www.tdb-di.com/2019/12/col2015120301.pdf
「組織の壊し方」です。
スパイが敵国内で組織の生産性を落とすためにどのようにすればよいかを記したCIAのマニュアルとのことです。
その方法は主に以下の11項目にまとめられています。
「注意深さを促す」。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする
可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上
何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない
会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する
前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す
文書は細かな言葉尻にこだわる
重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる
重要な業務があっても会議を実施する
なるべくペーパーワークを増やす
業務の承認手続きをなるべく複雑にする。1人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする
全ての規則を厳格に適用する
簡単に言ってしまうと「大企業病」を患わせようという作戦と言えますね。
改めて見てみると、これらのうち少なくともいくつか(いくつも?)の項目が実行されている組織は多いのではないでしょうか?あなたの組織はどうでしょう??
能力の足りない勘違い上層部ほど、腹を括れずにリスクヘッジの思考に陥り勝ちになることもあり、その対処としてすぐに人を集めて委員会を組成して多くの人で検討した上での判断だったということにしたがります。(項目2)
委員会で検討したこともさらに上層部の承認を得たという「お墨付き」を得ることにもこだわりますね。(項目4)
他にも「報・連・相」という定番の教えで何でも上層部の判断を仰げともっともらしく指導します。現場でのスピード感を削ぐ愚策であるとともに時代の変化を認識できていない愚かな考えですね。(項目3)
これだけの時代の速さにおいて、時間とともに上席に出世した人間に今判断するための正確な最新情報が集まってる理由はないのです。
会議でろくにコミットせずにたまたま気になったことを気になったタイミングで指摘して議論を蒸し返すのもよく見る光景ですね。(項目5)
報告についても「報告のための資料作り」が大企業には特に多いです。(項目6・7・9)
きちんと小奇麗にまとめられた報告資料で報告されることに自己満足する上層部の問題ですね。現場の生データを直接経営層が見れる仕組み作りになっていないことでこの無駄な「報告のための資料作り」が発生し、相当な労働力がここで無駄に削がれてます。この効果は本当に絶大だと実感しますね。はっきり言って「報告のための資料作り」は生産性ゼロだということをもっと真剣に捉えるべきですね。
と、日本の多くの組織で目にするような仕事の仕方がここに書かれていました。相当数のスパイが日本中に拡散して日本をむしばんでるのが今の日本の状況と言えそうですね。
スパイと言うだけあって上手いのは、項目1にもあるようにもっともらしく「道理をわきまえた人」の振りをしてくるという点ですね。
今では当初のスパイによって洗脳された第2・第3世代がさらに拡散しているのかもしれません。そして、それはあなたではありませんか?
これだけの効果を上げている戦略ですから、これらの逆張りをするだけでかなりいい組織戦略になりそうですね。
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