AI時代はすでに来てる。その前提で考えて今すべきこと
2022年に火が付いたAI技術の進化は本当に目まぐるしいものがあります。
指数関数的成長をここまで普通の人が感じることが他にあったかというほどです。
これからの時代はAI抜きで想像することはもはや不可能です。ならば、早くこの前提に立ってどう戦略を立てるかが大事ですね。
まだこの感覚にないあなた、結構マズいです。今ならまだ間に合います。ChatGPTでもMidjourneyでも何でもいいです。まずは一度触ってみましょう。今すぐにです。
言語AIのChatGPTと画像生成AIのMidjourneyのリンクを貼っておきましたが、手探りで触るのに躊躇する人はそれぞれ始め方の解説記事がいくらもWeb上に転がってますので、適当にググって最新の情報を参考にしてみてください。
今ここで解説を書いても3ヶ月後、いや1ヶ月後には使えない古い情報になってる可能性が高いです。
それでは本題です。
AI時代の到来を前提にしたとき、まず、AIに勝とうとするのはやめましょう。諦めましょう。
数年前に「人間の設計者に勝つ自動設計技術を作る」話をしたときにリアル世界で叩かれましたが、やっぱり間違ってなかったな、というのが今の私の感想です。
設計者は元々「設計」をしたくてこの仕事をしているのだから、自動設計だとか、自分たちのやりたい仕事を奪うようなことを目指してなんかいないという話が背景にあったようですが、どう思おうと、もはやこれは決定事項です。これまでスキル・知識だと自負してやってきた仕事は間違いなく人間の主たる仕事ではなくなります。
かつては自慢の足で荷物を運んでいた飛脚が車が出てきたときに走って勝負を挑んでいるようなものです。車が出てきたときにはどうしたかというと、足を鍛えることから車を運転することに必要とするスキル・知識が移ったのです。
現代の話で言うと、将棋の世界で起こった歴史がやはり繰り返されるのだと。
将棋の世界でもAIがプロ棋士に勝つ、ましてや名人に勝つなどあり得ないと言われていたのが、その結果は今や人の知るところです。そして今となってはAIが生み出した定石を人間が学習して強くなるために利用していますね。
将棋の世界ではAIと戦うことはやめてお友達になったわけです。
同じことが建築設計の世界でもやはり起こるのだと思います。(建築設計だけの世界でもないですね。多くのあらゆる仕事が対象ですね)
これからはAIと戦ってどのようにして勝つかを考えるのではなく、戦って勝つことは早々に諦めて、AIとどう付き合ってどう利用するかを考えることになっていくはずです。
これまでのような人間の手で図面を描いたり、シミュレーションして検討するようなスキル・知識は必要とされる能力ではなくなり、もっと別のところで必要とされる能力が求められることになると思います。いつまでも旧来の設計技術に拘っていると、途端に置いて行かれるということを今から覚悟しておくべきです。
そういう前提に立ったとき、少しでも早くAIさんとは仲良くなっておいてどのようにうまく付き合っていけばいいのかを思考し、試行していくのが吉です。