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結局勝つのは優秀な人だからではない
優秀な人ってたくさんいますよね。
最近ではそれこそ高学歴を引っ提げた優秀な人材がそこらにいます。
彼らは確かに優秀なのです。
言われたことはある程度、理解して遂行することができるようになりますし、ルールをきちんと守ることもできます。
さらにはそれぞれに工夫をして、より良い結果を出すように努力もします。
ただ、それだけでは勝っていくことは難しいのです。
勝つ人は何をやっているか?勝つ人とはどのような人なのか?
実は、勝つ人とは必ずしも優秀な人だとは限らないのです。
では、なぜ勝てるのか?ですが、勝つ人は勝つためには自分が有利になるようにルールを変えてしまうのです。
考えてみれば、ルールなんて所詮、誰かが作ったものです。
そして、誰か、とは神様でも何でもなく、同じ人間なのです。ならば、自分もルールを変えてもいいのではないか。こういう発想です。
ゲームを楽しむというのであれば、決められたルールの中で如何に工夫をして高得点を上げられるかをやっていればよいのですが、ゲームに勝つことを目的とすれば、そもそものルールを捻じ曲げてでも勝てればよいわけです。
そして世の中、結局のところ、結果がすべてなのです。
この話はよく欧米人・日本人の対比で語られることが多いですが、日本人は与えられたルールの中でまじめに工夫をして結果を出そうとします。
例えば、オリンピックのスキージャンプでも日本人はルール内での技術や工夫によって成果を上げていましたが、度重なるルール改正によって日本人にとって不利な状況に置かれています。
元々は、身長+80cmまでの板の長さが認められていましたが、ルール改正によって身長x146%になったそうです。
平均的に身長の低い日本人にとっては不利となるルール改正ですね。
日本人の身長を170cmとし、欧米勢を180cmとして試算してみると、
旧ルールの場合、
・日本人:170+80=250cm
・欧米人:180+80+260cm
で、10cm差でしたが、
新ルールだと
・日本人:170x1.46=248.2cm
・欧米人:180x1.46=262.8cm
で、14.6cm差となり、確かに身長が低いと不利になる算出方法になってますね。
話が少し具体な話になり過ぎましたが、世界ではこうしてルールをまじめに守る日本人のような優秀な人間が常に勝てるわけではなく、ルール自体を変えてしまうゲーム・チェンジャーと戦わなければならないということです。
勝つためには、ルールを作る側になることは圧倒的に有利になります。
ただ黙って話を聞いていてもルールを作る側にはなれません。話の中心に入っていくことが必要です。
このポジション取り如何が確実にその後の成果につながっていくわけです。
勝負に勝つには技術を磨くよりももっと以前に、ルールを作るという視点での勝負、さらにはルール作りにモノ言えるポジション取りというところで勝負が決まってくることがあるということも知っておくといいかなと思います。
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