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『働く』とは?あなたの価値はどこにある?

働いてその対価としてお金を得ていても、その対価の意味についてどれだけ考えてるでしょうか?

社会において、少し油断していると自分の価値について考える機会が非常に少なく、普段意識せずに生活しているということが多いです。

自分の価値について評価を受けることができる貴重な機会である就職活動時期においても日本では、新卒一括採用という仕組みが幅を利かせていることでしっかり考える機会が薄れています。

基本的に、日本の企業における新卒一括採用では、個々人の能力をしっかりと評価して採否を決めていません。履歴書や筆記試験、数回の面接で能力を測ることなど元々不可能なのです。
インターンを行っている企業もありますが、それでも十分に評価できるかというと怪しいものです。
実際に、即戦力として中途入社した人でも数ヶ月見てみてようやくわかってくるという感じかなと思います。

と、いうことから、新卒一括採用の時点では、企業が評価して給与という形で対価を支払うのは個人が差し出した『時間』に対しての対価だということです。提供された時間においてある程度想定内の仕事をしてくれればOKという感じです。
ここで、それぞれの成果をしっかりと個々に評価して成果に見合った対価を支払うということにはなっていません。(そもそも日本的な組織ではできる人も中々いません)
こうして、個々の能力による価値に応じた報酬という図式が崩れているので、普段中々自分でも自分の価値について考える機会がないというのが実状なのです。

では、なぜそのようになっているのか?
ですが、日本では長らく神話のように終身雇用という仕組みで新卒入社した会社に定年退職するまで勤めるということが基本として考えられてきました。これによって、会社における制度に則って立ち振る舞ってさえいればよいので、本来の個人の能力については意識する必要がなかったのです。

ただ、この前提が崩れ始めているのは誰もがいい加減薄々気付いているのではないでしょうか。
そうした時代、自分の価値をしっかりと客観的に把握し、さらにこれを上げていくということが生き残っていくために大事になってくると言えます。

すでに数年前の話になりますが、トヨタでは若い社員が多く辞めているという話がトヨタイムズでありました。
辞めていく若い人たちはトヨタという大きな安定している組織を自ら出てどこに行くのか?多くはスタートアップだそうです。
技術者として自ら考え、手を動かし、実行できる裁量権のあるスタートアップに身を置くことで技術者として技術を磨き続けられるということが大きな理由ということでした。大き過ぎる組織では、人や会議の調整仕事ばかりに手を割かれ、技術者として外に出ないといけなくなったときにやれる気がしないという危機感からくる行動です。
彼らはしっかりと自分の価値について考えた結果と言うことなのだと思います。

さて、あなたは自分の価値についてしっかりと考えられているでしょうか?

新卒入社の時には、『時間』を差し出せばその対価が得られましたが、社会に出て数年、十数年、数十年経った今、あなたは自分の価値を『時間』以外に売り込めるものがしっかりと身について武器になってるでしょうか?

これからの時代、社会の流れはますます加速度的に上がっていくと思われます。衰退が止まらない日本の企業においては特に終身雇用というのは前時代の神話となり、多くの人が自分の価値を持って次のステージへと渡り歩いていかないといけないことになると思います。

その時になってからでは遅いのです。
今から自分の価値について見つめ直し、武器として磨いていくことをするべきです。
『働く』とは、『時間』を差し出すことから抜け出し、『価値』を提供できる人に意識的になっていかないとこれからの時代に生き残っていくのは難しいかもしれません。

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Mt
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