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リモートワークで考えたこと
続くコロナ禍の状況もあり、リモートワーク中心の働き方に移りつつある中、いろいろ思うところが出てきたので備忘録兼ねてまとめておこうと思います。
メリット
自分で自分のやるべきことがわかっていて主体的に仕事ができるプレイヤーの人間にはリモートワークを導入することで得られるメリットは多いです。
電話でもメールでも必要があればweb会議でも。必要があれば打合せはどんな手段でも可能だし、通勤時間がそのまま浮くと1日あたり2〜3時間ほども使える時間となり、すなわち以前にも書いた『可処分時間』が増えることにもなります。
簡単に言いましたが、これはすごいことで、1日に2〜3時間もプラスで使えればそれだけで1つPJを回すこともできるし、次への投資時間としても十分有効になり得るほどの時間になります。
デメリット
対してデメリットを考えると、チームの管理はやはり難しくなります。
最近、マネジメントをする機会が増え、基本的にはプレイヤーとして評価される側の人間でありながら今は4人のマネジメントも行なってます。
すると、それぞれ少なからず特性があり、出社前提であれば気にならなかった個人特性が見えてきたりもしました。
例えばですが、
ある意味、監視の目がある出社勤務での仕事時間と在宅勤務での仕事時間で長くなる人、短くなる人が傾向として見えてきました。
ある1人は、出社勤務の場合に日常的に1〜1.5時間ほど残業として足が出てしまってた勤務時間が在宅勤務になると定時の5分以内には必ず終業連絡が来るようになったのです。
出社での仕事環境と在宅での仕事環境を見ると彼の場合、格段に出社環境の方がよいことは明らか。高スペックなワークステーションに27inchモニター2台の出社環境と、ノートPCに決して大きくない19inchモニター1台の在宅環境。
そして、彼の場合は出社したからと言って、メイン業務外に人に捕まるようなことはまず無い業務内容。(私の場合は、出社してれば、必ずと言っていいほど小さなことから大きなことに渡る相談事が持ち込まれます。相談事なので、端的に要望として伝えられないことが起因して、対面で話せるタイミングを狙って持ち込まれるようです。)
話を戻すと、そんな彼が出社勤務と在宅勤務で在宅勤務環境での方が早く仕事が片付くような違いが出ることが不可解なのです。
そして逆に出社勤務よりも長く仕事をしてしまう人間もいます。
キリのいいところまで片付けてしまおうとすると、どうしても定時ちょうどに仕事を切り上げるのは難しいものですよね。仕事にもよりますが。
他にも、邪魔の入らない環境だとついつい仕事をしてしまうというのもあるかもしれません。やってみて実感しましたが、私はこのタイプでした。
どのようにコントロールするか
人によって特性があることはわかってきましたが、チームの仕事として成果を上げないとならない以上、どのようにコントロールして成果が出せるチームとするか?
問題は人に監視されないと仕事ができない人間の管理です。
勝手に仕事をしてしまう人については、放っておいても勝手に仕事をするので、ほぼほぼ管理不要です。放っておいても成果が上がってきます。
元も子もない話ですが、結論から言うと、それはやはり『監視する』ということだと思います。
直接的に監視することはできなくても、アウトプットを監視する。監視とまではいかなくても、少なからず人の目に触れるようにすることが重要です。そして人の目に触れて評価されてるよということを意識させることが非常に効きます。これだけで大きく成果が違ってくるのです。成果が上がり、評価されるということは管理される側にとっても悪いことではありません。
こうして管理されながら成果を上げることが管理される側にとっても実は幸せなのです。
もう1つ。
これまでは出社して席に座ってPCに向き合ってることが仕事をしてるように見えていた時代もありました。コロナ禍でのリモートワークが顕著になり始めた頃はこの手の話が多く出てきてましたね。ただ座ってるだけで実は何もしていなかったおじさんの話です。
このおじさんに対しては、リモートワークの方がアウトプットが明確になることでコントロールしやすくなったとも言えます。これまでただ出社しているだけでなんとなく仕事してるように見えていたものが、リモートワークになることでアウトプットの見える化が求められ、具体的成果が晒されることとになります。
これらを受けて、私のチームでは世の中のリモートワークへの流れに乗り、積極的にリモートワーク化を進めることで、その移行に乗じてアウトプットの見える化を進めました。アウトプットの見える化は、管理者に対してだけでなく、チーム内での見える化とし、自然と監視の目が行き届くような仕組みとしてみたわけです。
まだまだ始めたばかりなので、今後、効果を観察していきたいと思います。
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