人におけるOSとアプリ
この記事を掲載しているマガジン(『しごとの心得』)では心得的な、つまり基本となる考え方に関する話を中心に書いてます。
生きていく上で、仕事をしていく上で、どのような軸を持って考え、行動していくかというところはコンピュータで言うところのOSに当たる部分と言うことができます。(OSというのはMacOSだとかWindowsだとかいうアレです)
まずはどのようなOSでコンピュータ(人)を動かすのかが非常に重要な部分になります。どんな有用なアプリでもそれを動かすには適切なOSが必要になるのです。
ただ、コンピュータ(人)をフルに使い倒すには、いかにアプリを使うことができるかにもよっています。
いくらOSが最新でもコンピュータを動かすには適切なアプリが必要なのです。webページを見ようと思えば、ブラウザアプリが必要ですし、写真の管理には写真アプリが必要です。具体的な何かをしようと思えば、そのためのアプリが使えないといけないわけです。(アプリなどなくてもコンピュータ上で自分で何でもできる。というのも事実ですが、効率的に何かをするためには有用なアプリを使うことが圧倒的に有効です。)
逆に言えば、アプリを使うことができれば、いろいろなことができるようにもなります。
最近ではDiscodeというアプリを入れることでAIに絵を描かせることが流行っていますね。私もDiscodeをアプリとして入れることで自分ではとても描けないレベルの絵を数分で描いてみたりしました。(『建築外観デザインを話題の画像生成AI-Midjourneyでやってみた』)
本来、フィジカルな手の能力をコンピュータによって拡張した事例です。
他にも歌がうまくない人でも多くの人に届く歌が作れるボーカロイドなんかもいい例ですよね。
そういう意味では、これからの時代はアプリをインストールすることで能力拡張していくということが必須の能力となっていくと思います。
AIお絵描きの事例のように新しい技術の概要を理解し、その使い方を覚えることで出せるアウトプットが断然違ってくるということがより顕著になっていく時代に入ってきたのだと感じます。
建築設計の現場でも今はまだ手描きで考えてできるものとそう変わりのないものがデジタル化によって多少速くできるようになっている程度ですが、ここから先の時代には手描き時代、つまり人間の頭で考えてそれを形にするということではできなかったであろうアウトプットがコンピュータの力によって生み出されてくる時代になると思っています。それはプランの良し悪しだけでなくアウトプットするスピードも圧倒的に敵わなくなるはずです。
そんな時代、新しいアプリをインストールできるOS(人)であることが非常に重要になってきますので、いつでも新しいツールをインストールできるように常にOSのバージョンアップをしていくことは意識しておいた方が良いと思います。