クリスマスにみんなとワイワイ観たい映画 3本
「クリスマスにみんなとワイワイ観たい映画を選んでほしい」というリクエストをいただいたことをキッカケに、これまでに観た映画の記憶をひっくり返してみて、コメントと共に3本選んでみました。
クリスマスのような世界的な行事ともなれば(捉え方はそれぞれ異なれど)様々な作品がそれを題材にしたり、ストーリーのなかに取り入れられたりするわけですが、やはりパッと連想されたのはホリデーシーズンの楽しげな様子でした。
ただ強い光が逆に濃い影を生み出すのと同様に、幸福感はそのまま不幸の要素も映し出すものです。 それを証明するかのように、最終的に選ばれた3本はどこかたのしさに突き抜けたものというよりは、たのしみのなかでどこか悲しみのニュアンスが混じっていたり、また逆も然りの作品が並ぶこととなりました。
そんな「クリスマス」が生み出す様々な味わいの3本、クリスマス、およびホリデーシーズンの映画選びのひとつのキッカケになれば幸いです。
わたしが産まれるまえから家にあり、気づけばなんども読み返していた絵本があります。 色鉛筆で描かれたそれには言葉がないのに、いろんな感情がダイレクトに伝わってきたのを覚えています。
その後なにかのタイミングで映像になったそれを観ました。 そのときに観た空を飛ぶその姿が忘れられません。
誰もが聴き覚えのある「ウォーキング・イン・ジ・エアー(空を歩いて)」を口ずさみながら、雪だるまをつくったことを覚えています。
「クリスマスにみんなとワイワイ観たい映画」というリクエストをいただいたときに、真っ先に浮かんだのがパディントンの存在でした。
いまはもう存在しないかもしれない英国紳士の理想像みたいなものをそのまま表現したかのような振る舞いのパディントン。 その様子に周りのみんなが慌てふためいたり、笑顔になったり。
クリスマスのような機会にみんなとシェアしたい、ひとつの幸福のかたちのような作品だとおもいます。
クリスマスの風景で思い出したのは、圧倒的な美しさを映し出すテレーズとキャロルが出会うデパートのシーンでした。 ニューヨークのデパートのおもちゃ売り場で、クリスマスプレゼントを介してなにかがはじまるワンシーン。
「みんなとワイワイ」というより、ひとり、あるいは少人数でしっとりと、おとなの味わいを楽しむようなクリスマスもあってもいいのではないでしょうか。
そんなあなたにキャロルはきっと微笑んでくれるはずです。
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