その街のこども 劇場版　シープスキンブーツ

「それでも、行かなだめなんです。」と覚悟を決めた足下と、

一緒に歩いた分だけ分かり合えた一夜の出来事。

その街のこども 劇場版

阪神・淡路大震災で子どものころに被災するも、現在は東京で暮らす勇治（森山未來）と美夏（佐藤江梨子）は、追悼の集いが行われる前日に神戸で偶然知り合う。

震災が残した心の傷に向き合うため、今年こそ集いに参加する決意をした美夏に対して、勇治は出張の途中に何となく神戸に降り立っただけだと言い張るのだが。。。

シープスキンブーツ

この作品は2010年1月17日にNHK総合テレビにて阪神・淡路大震災15年特集ドラマとして放送され、その反響により劇場版として改めて再編集され、NHK制作のテレビドラマとしては異例の全国劇場公開となった井上剛監督作品です。

新幹線の窓の外をぼんやりと眺める勇治と、並列して差し込まれる阪神・淡路大震災の当時の映像からスタートする本作は、2010年1月16日に出張で広島に向かう途中に新神戸で降りた勇治と、17日の追悼の集いに参加するために同じく新神戸に降り立った美夏が道中を共にすることなった一夜の物語です。

映画の序盤、飲み屋での会話にて意見を違えて別れたものの、荷物をロッカーに入れっぱなしにしていたことを忘れていた美夏が終電が終わったあとの駅のロッカーに戻って来ると、律儀に美夏を待っていた勇治がそれを見てロッカーから荷物を取り出した直後のシーン。