0142 『ストアコンパリゾン』パーパスの線上に学問・理論をのせたい
to 店舗見学からどうアウトプットするかを考えている方
本業の話。ものを売る会社に携わる身として、他店舗を見学して学ぶことが往々にしてある。自社が長期的に採り入れているチェーンストア理論。派手さはないも、全国民の生活に大きな影響を与えている経営手法。
店舗見学をしながら、この著書を読みながら、感じたことをつづる。自分のパーパスと会社の価値観の重なる部分を今後も探っていきたいと思っている。
ビジネスの方向性 - よさをどう見つけて取り入れるか?
店舗もそう。人もそう。いいなと思ったら採り入れる。それはなにもしないよりはよい。昨日よりよくなろうとするその努力はよい。しかし、その努力の方向性、目的、生き方はいかなるものか?
短期的な流行り、瞬発的な流行に傾かないようにしたい。ジェフ・ベゾスの3つの焦点、”長期的な見方” ”顧客中心の経営” ”発明”を想起する。
あるべき方向性のためには、長期的な視野で、本質を見通す落ち着きが必要だと思う。揺るがない論理があり、それらを補完するためのデータ。多少失敗しながらでも、よい方向に向かわせる。論理に欠けた目先の流行りに走らないようにということ。
データと現場とどちらが大切?
ビッグデータの時代。長期的な視野に立ちデータで補完していく。十分か?ある程度の情報はインターネットで取得できる。しかし足りない。まずほしいデータが足りない。
必要なデータを必要なときに見られる環境整備が必要だ。企業秘密の部分もあれば株主に公開すべき情報もあるだろう。自社や自国産業を飛躍させる共通のデータベースを公開し平等にシェアできるとよいと思った。
データ偏重の危険性も知る必要がある。現場に足を運ぶこと。一刻ごとに、世の中は変わる。現場で観察する。肌で感じる変化への感覚。仮説をたて、そこでまたデータで検証する。データと現場、両輪が必要ということをあらためて自分に伝えたい。
余談。時々考えること。スクランブル交差点、青で人々が一斉に交差する。同じ頃、ある国の軍隊は叫びとともに隣国に攻め入る。誰かが生まれて、誰かが死んでいる。世の中の全ては、つながっていないようで、常に影響し合って、変化が起きている。
変化が激しい世の中。一縷の進歩のためであっても、現場に出向き、全身で変化をとらえる感覚を養うことが大切。
商売の最大の敵は?
久しぶりにしっかり店舗見学することで、自分の怠慢に気づく。いろいろ考えて、本も読んで、インプットしてアウトプットしてきたつもり。しかし、足りていなかったものがある。街ゆく人たちの観察とそこに考えを付与する取り組みだ。ウォッチングからの仮説、そこから新たなアイディアが生まれる。できることは沢山ある。
ストアコンパリゾン。店の比較からの学び合い。コンパリゾンの響きのイメージに、コンペティターという競争相手のニュアンスを感じていた。しかし、それは敵ではなく、むしろ、ともに世の中を良くする同士のようなものであるべきと考えるようになっている。”あの会社に勝つ”という表現への違和感はここから。
では真の敵とは何か?名だたる経営者は口を揃える。市場の変化、顧客の購買心理の変化、まんねり。このあたりだろう。溜まった水はいずれ濁る。マインドは変化順応でありたいし、変化がないことをリスクととらえ、スメル(匂い)を鋭敏に感じられるようにしたい。
自分のパーパスとの折り合い
チェーストア理論と自身のパーパス。なかなか直接重なる部分が広がっていかないことは気づいている。チェーンストアは、歴史上でどう評価されるか。標準化が大量生産の負のイメージを残し、便利だけど味気ない。そんなイメージも残す。
残された道は、チェーンストア基本原則は踏襲しながら、以下の2つの拡がりに介在すること。サステナブルへどうシフトするかと、海外展開をもって海外からいかに評価される企業になるか。ここに自身のモチベーションをみる。
大きな力で世の中を変える基礎的で無骨なチェーンストア理論。基本を頭にいれつつ、関連するビジネススキル、時流をつかむアンテナを補完して、自身のパーパスとシナジーを埋める部分を今後もさぐっていきたい。
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