0287 スペイン旅-Day3&4 - トレド大聖堂の荘厳
感じたこと言語化の旅。2023/1/21-22 中世で時間が止まった古都トレド。大聖堂で時をすごす。
贅沢な書き物の時間
今、トレド大聖堂の長椅子に座って、この文章を書いている。これまで歴史的な建造物を見てきたなかで、一位ニ位を争う”凄み”を感じる。随所の装飾の繊細とボリューム。約270年かけて造られたその時代、その治世の力、統制、運、人々の認知の奇跡を思う。祭壇裏のトランスパレンテの圧倒的な圧倒。
(1/21 15:13 トレド大聖堂内)
トレド大聖堂-“大きい”
煌びやか装飾、ミックスされたムデハル様式の美。その以前に思ったことがある。人間の縮尺にマッチしていない建物と空間のでかさ。
内部にはいる。ドアも通路も礼拝所もでかい。人間に似た3メートルくらいの生き物がいて、そのサイズに合わせて造られているんじゃないか。とか想像。
歴史が刻まれた大きな建造物というものは、かくも人を魅了するのか。と、感動のかたまりを丁寧にキープしながら内部を歩いた。
余談。ウズベキスタン旅で、ホテルなどのビルに感じたでかさと広さを思い出した。その時は、旧ソ連諸国の社会主義の権威の象徴が、広さに現れていたのではないかと思った。”Big is beautiful”という発想が、逆説的に自分の中に湧いて出たのを覚えている。
(1/26 7:13 TOC Barcelona)
キリスト教の凄み
エルサレムからユダヤ教をアップでーとして、一気に布教したキリスト教。深く書けないが、あらためて人類史において世界に与えた影響の大きさを、今更ながら感じ入る。
(1/21 15:12 トレド大聖堂内, 1/26 バルセロナの路地のベンチにて)
エル・グレコのタッチ
ここにもエル・グレコ。思えば2022年春、倉島の大原美術館でみた受胎告知がエル・グレコ作品との出会いでした。
個人的にエル・グレコがなぜ支持されるのかを考えると、そのタッチと色使いがルネサンスの宗教画と一線を画すところじゃないかと思う。
特に、勝手に命名するが、グレコグリーンとグレコローズの色味。そして、対照的な人間の白い肌。エル・グレコと一眼でわかる。そのことが、アーティストにとってもっとも名誉あることの一つじゃないかと思っている。
(1/26 バルセロナの路地のベンチにて)
余談: 写真の写り込む人物について
スマホの普及とカメラの進化で、全世界の人間が爆発的に写真を撮り出している。街を撮る。カプチーノをとる。猫を撮る。空を撮る。風景を。
個人的に風景の写真に思うこと。よっぽどのユニークな景観や画像のバランスのよさがないと、味気ないものになる。と。
風景の中、人間がそこに写って初めて、なにか生きた画像というか、心情や感情、ドラマが生まれているようになる。と思う。だから、画角に人物が入るのを好む。
そこでさらに思うこと。その都市その景観に合った服装と雰囲気で写り込んでいることを求めたくなる。いま、そこにいる私たちも、その場と時間の共有者で、たとえ観光客でも、物語の一部としての写り込み方になることを好む。
なので、自分もそうなりえるように旅先の服装に機を配るべきだなと改めて思った。
(1/21 14:52 トレド大聖堂内, 1/26 バルセロナの路地のベンチにて)
グラナダ編へ
APPENDIX スケジュールと足跡記録
1/18 ハノイ→ドーハ経由
1/19 マドリード
空港→プエル・デル・ソル→宿Toc Hostel→マヨール広場→ソフィア王妃芸術センター→カフェOsom Coffee Cantine→ディナーBodega de los Secretos
1/20 マドリード
Free city tour →王宮/アルムデナ大聖堂→昼食TAPAS→チョコお土産TORRONS VICENS ARENAL→プラド美術館→パエリヤTaberna La Fragua de Vulcano
1/21 マドリード→トレド
マドリードアトーチャ駅→トレド駅→アルカンタラ橋→宿Oais Backpakers Toledo→ソコドベル広場→ Bar Restaurante Manjares→サンタ・クルス美術館→アルカサス(入れず)→トレド大聖堂→サントトメ教会→Cafe Delfin→宿→ Restaurante Alfileritos 24
1/22 トレド→グラナダ
宿→ トレド大聖堂(ミサ)→徒歩にて展望エリアMirador Toledo→スタバ→チェックアウト→トレド駅→マドリードへ戻る
→マドリード駅→グラナダ駅へ
1/23 グラナダ
1/24 グラナダ→マヨルカ島
1/25 マヨルカ島 ※バルサ移動は25or26
1/26 バルセロナ
1/27 バルセロナ
1/28 バルセロナ→ドーハ→
1/29 →ハノイ
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