0048 いわき市❷ 地元の観光業を考える中編 塩屋崎と賢沼寺
【旅ログ】
to インバウンドの再開へ向け田舎を盛り上げたい方
to いわき市の主要観光地の一部をちら見したい方
インバウンド再開が期待される中、いわき市はどうしていくべきか。2日間回った観光地の中で、考えたことをつづります。ちょっとした気づきが、あとで大きなうねりになることもある。そんな期待を未来の自分とその仲間に託すイメージ。中編は地元の周りが中心。
塩屋崎灯台-灯をともし導くもの
完全なる地元。思えば観光地アイコンがそれなりにある土地に育ったものだと思う。
両親と灯台。仲が良くてなにより。
300円払って灯台に登る。太平洋一望。高いところから眺望。登ること。見はるかすこと。この根源的な欲求の輪郭を濃く把握していきたいと思った。
灯台の影。こういうのは面白い。現場での気づきという意味では、インスタレーションに通ずるものがある。これはアートですとだれかが認定せずともアートは世の中にあふれている。偶然性が高く調和があるとその価値は高まる。
高台にあるこぶりのミュージアム。どこにでもありそうなオルゴール館とかより個人的にはけっこう面白い。灯台のことなんて人生の中でそうそう考えない。灯台は機能性はさることながら、人生に例えられる感じがよい。
前編につづき、インバウンドとりこみ、わくわく創出のためにここから何ができるか。考えてみる。
・インスタレーションにつながる瞬間を見つけて案内。なんでもない日常に価値を見出す。誰かが”いい”といったら、”確かにいいね”となる。この現象の言葉を知りたい。
・余分なものは剥がす。過剰な注意書き、階段の途中にあるクイズの張り紙。不要です。フレームに収まる純粋な画の範囲を増やしてほしい。海も海岸線も灯台の肌もそれだけで素晴らしいので。
・霧笛。灯台は光だけではなく、音も発することを思い出した。幼い頃に聞いたボーという霧笛(むてき)の音を思い出す。知らない人も多いのでは。雨の日マーケティングを思い出す。一般的に霧の日は観光に向かないが逆手にとる見せ方。
・美空ひばりの楽曲に頼りすぎない。今回特に思ったのが”みだれ髪”の歌碑に頼り切ってはダメということ。海や灯台から連想されるもののイメージを集約していく必要を感じた。演歌的昭和イメージか。ビーチのモダンな南国よせかのイメージか。シナジーも生むことは可能だと思うが一貫したデザインの横串が必要と思った。
・灯台ミュージアムのアイデアとして、世界の灯台との比較、灯台ライブ映像放映。
・その他、ふもとで少人数限定ライブ、上り下り10往復くらいする灯台ミニマラソン。
灯をともし導く灯台のもつ機能的かつ詩的なイメージを広げることもできたらいいと思う。
薄磯海岸-パラモータの誘い
灯台の足元、薄磯海岸。いわきのビーチの代表格。震災にコロナ。完全復活は近いはず。夏の賑わいをまた見にきたい。
遠浅の海。護岸整備がされ昔の面影はないも、新たに人が集まり出している。
パラモーターを楽しむ人達。パラシュートで50万円、モーター機材で50万円という。高くつく趣味だが、一度やったら病みつきらしい。将来の趣味候補。
ここの観光対応は、もう少し見守りたい。
賢沼寺 沼ノ内弁財天-オオウナギを見たも者はいるか
ここも地元のなかの地元。お祭りの縁日といえばここ。階段を登った先に大きな沼があるというのが素晴らしい地形。
震災で崩れ再建された魚見堂。
長径200m、短径70mの長円形の賢沼。鯉、水鳥たちが憩う。
子供心に思っていた、栄養が足りない狛犬。
訪れた日は、人はまばら。個人的には高台に沼がある稀有な環境と思っている。あの階段をのぼって沼が広がる瞬間は好き。懐かしさだけじゃない。急に景色が変わる瞬間はその落差がよい。
・英語対応をもっと。あるかわかりませんが観光価値ランキングがあれば、いわき市は決して上位じゃない。その中の田舎の一寺院と池沼。それでもインバウンドで周囲の観光地と併せて訪れる可能性はたぶんにあるので、準備をしてほしい。
・沼が一面に見える瞬間の演出を。あるものを生かす。ちょっとした画角を意識した工夫で、人の心を動かせると思う。驚きを与える仕掛け。
・宿坊。宿泊のうえ座禅を組んで仏教を学ぶ。実施しているか不明ですが、今後可能性のあるビジネスモデルと思う。
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