to 福島原発事故の今を知る方法関心ある方
2022年6月某日。地元福島県いわき市に戻った際に、どうしても足を運びたかった福島第一原発近隣の町。法的に行ける範囲での訪問を。考えの整理と東京電力の”廃炉資料館”訪問の所感。
行っておきたかった理由は何か?
行ってどうするのか。興味本意ならそれはどうかと思う。みたいな自問自答もややあり。
悲しみ。労わり。悔やむこと。いたたまれない感情。明るく朗らかに態度を転換こと。前を向くこと。ポジティブに努めること。当然、ケースバイケースな態度に。だが、杓子定規に装ってきた気もする。
この件に対する個人的な腹落ちする態度を固めたい。そんなインサイト(無意識の認識)があったと思う。実家のあるいわき市から50km。北上すること約1時間で原発のある大熊町方面へ。
避難指示区域についての確認
↑福島復興ステーションのサイトの避難指示区域のイメージ(2022年6月12日時点)
事故から11年たった今も、帰還困難区域は、当時の風向きにそって北西に伸びている。特別通過交通制度によって、車で通ることは可能になっている。
廃炉資料館へ
原発のある双葉町・大熊町。そのひとつ南側にあるのが富岡町。東京電力廃炉資料館がある。ここで、原発事故の歴史と現在、未来を学ぶ機会に。
1.5時間のツアー。あっという間。ものすごく勉強になった。担当の前田さんの丁寧な説明にも感謝。どんな理解が深まるのか、あらためて箇条書き。
当時、原子炉建屋で何が起きていたのか。
1〜4号機までそれぞれの原因と状態。
30〜40年かけた廃炉への一大プロジェク。
今後燃料デブリどうとりだすか。
トリチウムのリスクと安全性。
処理水の海洋放出への計画。
第二原発ではなぜ事故がなかったのか。
ウランと中性子の核分裂のしくみ。
原子力発電のしくみと構造。
東京電力の負債の大きさ。
原子力事業の今後。
今の結論は、”感情はださなくてよい。事実をそのまま理解すること”とした。訪問前より腹落ちが進んだ。有事に気づかされるエネルギーの問題。電力不足の今夏は、行動変容と考えを深める季節としたい。
周辺を車でめぐる - 2022年6月現在 -
廃炉資料館を後に、少し周辺を回る。記録と記憶。