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0443 バルカン半島❺行ってよかった美しき山々と世界遺産の町ペヤ🇽🇰コソボ

11日間バルカン周遊。ふりかえりながらざっくりまとめる。コソボ、ペヤ編。

今回のルート。🇲🇰スコピエ→🇲🇰オフリド→🇽🇰プリシュティナ→🇽🇰プリズレン→🇽🇰ペヤ→🇲🇪ブドヴァ→🇲🇪オストログ→🇲🇪コトル→🇭🇷ドゥブロブニク+🇹🇷イスタンブール(トランジットツアー) 5ヵ国10都市。※ペヤとオストログは旅中で追加。

ペヤに行く決断

旅を充実させるポイントのひとつは?自分の場合は、自分を飽きさせないための訪問先のチョイスとスケジューリング。一都市だけで見れば魅力的なエリアも、似たような景色や文化が長く続くと飽きる。

ここまでモダンでカオスな首都と、古い街並みと教会の割合多め。足りないもの。それは、自然の空気と美しさ。そこで、自然豊かなペヤを差し込んだ。プリズレン滞在をややショートにして、片道2時間15分かけて、ペヤへ。

自力でバスルートと時間をさがすのは
なかなか難易度が高い
早めに、それらしい人に聞いたら
小部屋のカウンターにいれてもらい
もろもろ時間と料金聞けました
ざっくりメモ
プリズレンのバスステーション
クロアチア行き、ボスニア行き、
陸路で国境越えるバスがたくさん
バスは日本のそれと比べても
遜色ないタイプ。片道5ユーロ

ペヤ到着-“地球の歩き方”の功罪

ペヤ到着。自然が近く、活気もある
地方の観光自然都市という雰囲気
山の中の街というより、少し行けば山が
近いという距離感の街
路地の土産物通り
暇そうな店主たちは
よくある観光地の風景
多くの旗がはためいていた
調べてみたら5つ星ホテルでした
Hotel Dukagjini
銅像をよくみる
“没1999年”が多いことに
いやでも気づかされてしまう
つまり、コソボ紛争で命を
落としたこの国の英雄なのだろう

“地球の歩き方”に限った話ではないが、ガイドブックの功罪を考えてしまう。誌面の都合で情報は取捨選択して掲載する必要がある。掲載都市しかり、観光地としてのおすすめ度なども。

読者、つまり、実際旅する自分が認識すべきは、旅先の魅力は、受容体としての自分の感度次第で、絶対的なものではないということ。

掲載されている誌面の量とその街の魅力が比例するということでもなく、掲載されていない魅力的な場所も山ほどあるということ。

“地球の歩き方”への信頼度は6割くらいにして、残り4割は、自分の目と耳で、アップデートしていきたい。

みたいなことをペヤで考えた。

Sky Hostel

自分が泊まったのがここSky Hostel
ドミトリー1泊12€
友達の家に遊びにかたみたいな
無造作に靴がぬがれた玄関
フロントは
狭くて小綺麗
オーナーはフレンドリーというより
親身にいろいろ聞いてくれるタイプ
12€のドミトリーの寝床
トルコ人のアクセサリー商 Kadir
ペヤのストリートでナチュラルな
アクセ売ってますのナイスガイ

イタリア料理がえらく美味しい

夕食をとったHotel Kulla e Zenel Beut
重厚な装飾の店内
カルボナーラ
皿の真ん中が意外と深く
ボリュームがうれしい
麺の新鮮さとからむソースの
バランスが最高
ほんものの”うまみ”
これまで敬遠していたが、一度は
食べてみようと思い
オーダーした”マス料理”
身もほぐしやすく、臭みもなく
美味しくいただけた
テウタ女王通り(Mbretresha Teute)は
夜になっていちだんと賑わっていた
地方都市でよく見る移動遊園地

Day2 自転車を借りて

川沿いのおじさんの会話
世界中共通の風景に思えて
微笑ましいと感じる
山道の方面、西にしばらく歩き
VISITOR CENTERに到着
ここでレンタル自転車借りる
約8時間借りることになる
6時間で€6、1日レンタルで€14
じゃ€8で交渉しようかと思ったら
€6でいいよとのこと
ヨーロッパの規律とアジアのアバウトさが
混在していると思わせてくれるオーナー
丁寧に山道や、行き方を
教えてくれたビジターセンター
のMimozaさん

ペーチ総主教修道院

ビジターセンターから5分も走らず到着。セルビア正教会の修道院。14世紀建立。

教会建築物群は、セルビア大主教、
セルビア総主教の主教座にして霊廟
2006年に「コソボの中世建造物群」
として世界遺産に追加される
英名Peć Patriarchate Monastery-Serbian
Orthodox Church
フクロウがいた
ちなみに総主教とは
ギリシア正教会の高級聖職
カトリック教会の総大司教と同語
内部のフレスコ画に息を呑む
*画像Webより引用
手入れが行き届いた庭は
この日もシスターが整備していました
人も少ない午前の訪問
空の青と、朱色の建物、緑
静かで素敵な時間が流れた

チャリでルゴヴァ渓谷が美しい

やや小雨のなか
山道をチャリでひた走る
日本の山が日本らしく感じるように
欧州の山も欧州らしく感じる不思議
ランチは山あい、川あいのここ
Restaurant Lumi i bardhe
せせらぎと少し雨音
ケバブとキョフテの盛り合わせ
肉好きを飽きさせない味付けとボリューム
水がとどろく岩肌におりる
数分過ごす
こういうところで過ごす時間を
五感に刻んで、次の”今”につなげる

往復40km、乳酸と世界遺産への旅

山をおり、次の目的地は
もうひとつの世界遺産
デチャニ修道院へ

タクシーは高い、バスは時間が読めないし乗り方が不安...ということで、片道20kmくらいなら、と自転車で強行することに。このあとやや後悔することになる。

一本道を南へ。長くて微妙な登り坂が体力と気力を奪う。小雨も。背中に張り付くTシャツ。パンパンになる大腿四頭筋。蓄積される乳酸。必死すぎて、写真も撮れていなかった。この旅でいちばんつらい時間。ほうほうのていで修道院に到着。

デチャニ修道院
- セルビア正教会 -
異なる大理石の層が
シンプルかつとても美しい
修道士の方達が
お勤め中
ビザンチン美術の現存最大のフレスコ画
中世に建てられたものとしては
バルカン半島最大の教会堂である
wiki
荘厳な時間が流れる
入口では職人さんたちが門を補修中
こういう歴史を守る仕事を
生業としている方達は
ほんとうに尊敬する
20kmの帰りの道中は
ゆるやかな下り坂で
誰に言うでもなく”勝ったな”
という気持ちがめばえる
ペーヤの午後の空と風が気持ち良い

ようやくVISITOR CENTERへ戻ってくる
自転車を返すとわんこがお出迎え

ペーヤ立ち寄ってよかったです

モンテネグロ🇲🇪ブドヴァ編へ。

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