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0216 福島J-VILLAGEの現在と期待 - いわき帰郷❸
to J-VILLAGEについて少し知りたい方
6月。実家から北へ40km、福島J-Villageへ。概要と訪問記録。
J-VILLAGEとは?- 日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンター
概要
日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンター。 1997年開設。福島県南東部の楢葉町、広野町に跨がって立地。
東京電力が原子力発電所立地地域の地域振興事業の一つとして総工費130億円を投じて建設し、福島県に寄付した施設。
日本サッカー協会 (JFA) 、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、福島県、東京電力などの出資で設立された株式会社Jヴィレッジが運営管理。
サッカー以外の合宿も可能。利用人数は一時閉鎖以前の2011年3月までで、のべ約100万人利用、約56万7千人が宿泊していた。
トピック
福島第一原子力発電所事故に伴い、2011年3月15日から2013年6月30日までスポーツ施設としては全面閉鎖。国が管理する原発事故の対応拠点となる。
以後もトレーニング施設としては活動閉鎖。2018年7月28日より部分的に再開。同年9月8日には新しい全天候型練習場の利用が始まる。
2021年3月25日東京オリンピックの聖火ランナーのスタート地点。
2022年には立地及び近隣する自治体(楢葉町、広野町、浪江町)がももいろクローバーZを招致し、同所で初となる単独コンサートを開催。(2020年の開催予定から2022年へと変更)
設立経緯 - サッカー界と東電の思惑一致
日本のサッカー界
1993年(平成5年)のJリーグ創設。日本代表など国内サッカーの強化に繋がる優秀な選手を育成するための活動拠点となる施設の確保が急務。
同時に、日本でサッカーを行う環境が、質的(天然芝グラウンドの管理水準の低さや他競技との兼用に因る使い勝手の悪さ)にも、量的(競技人口に対するグラウンドの不足)にも不足していることが問題。
また、日本は同時期に2002 FIFAワールドカップ招致に向けて動き出しており、そのきっかけとして新たなサッカートレーニング施設を欲していた。
東京電力
福島県内に原子力発電所を含む多くの施設を所有。1994年に地元への貢献として地域振興施設の造営・寄贈を行うという提案。
この時、ちょうど地域密着を掲げて人気を博していたサッカーと結びつけた整備が適当と判断される。日本サッカー協会が協力する形でナショナルトレーニングセンターを設立する合意
訪問記録 - 観光地ちしての工夫を
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内田、遠藤、香川、長谷部
ザッケローニ
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10つのフィールド
少し離れてスタジアム
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少年サッカーの
さわやかな熱気が伝わる
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そんなふうに思わせる。
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感じたこと - 福島からJ1昇格チームを
政治と原発政策、事故に翻弄されてきた歴史。そこに、美しいグランドと緑と空気に、原発をとりまくイメージが薄い膜を張っている。
払拭する熱量がほしい。最大の期待は、2012年に立ち上がったいわきFC。チームの拠点はここJヴィレッジ。このチームが、勝ち上がってJ1昇格、J1優勝、AFC、FIFAクラブワールドカップとつながっていく夢をみさせて盛り上がるのを期待したい。日本代表のワールドカップ優勝と、福島FCのJリーグ優勝。これを死ぬまでに見届けたい。
サッカーを起爆に、J-Villageから福島全体が大きくもりあがる未来も十分考えられる。
成績※2022/7/24現在
いわきFC … いわき及び浜通りの市町村拠点
J3 2位/18チーム
福島ユナイテッドFC … 福島、会津拠点
J3 2位/18チーム
観光業への足がかり - 浜通りを俯瞰して
観光を考えると見えてくるものがある。月並みだがアイディアは以下。
ももクロにつづき音楽フェスの誘致・開催
インフラのさらなる整備
地域文化体験からめた旅行パッケージ工夫
原発事故という負の遺産から学びをあたえる国内外観光客誘致
弱みと思っていた部分を強みに変えられるポテンシャルはある。将来、ここに介在したいという思いを胸に、シナジーをうむための人脈とビジネススキルをあげていく。
おわり