ペーパー薬剤師による新型コロナ自宅療養日記(残薬の活用)
はじめに
2023年の新年を迎えて、新型コロナウイルス感染者が大幅に増えております。私も例に漏れずに新年早々に新型コロナに感染してしまいました。
潜伏期に感じていた前兆や症状の変化や実際に対処した方法などを記録として残しておこうと思います。
発熱の翌日に発熱相談ダイヤルに電話しましたが、重症化リスクがないため、市販の抗原検査キットの利用した陽性判定や市販薬で対処することを求められました。そんな中、ペーパー薬剤師である私がいつどのように考え、行動したかについて順を追って記載させていただきます。
ワクチンについて
製薬会社に勤めておりますが、コロナワクチンは未接種でした。
未接種を決断した主な理由はこんな感じです。
①不活化ワクチンで強い副反応が出た経験があること
②重症化リスクの高い持病がないこと
③通勤に公共交通機関を使用しないため、感染リスクが低めであること
※)①の経験がなければ、ワクチンは接種していたと思います。
前兆について
発熱するまでにどんな前兆をまとめてみます。
(2日前)
・いつもと同じエアコンの設定温度にも関わらず、寒気を感じた。
(1日前)
・いつもと同じエアコンの設定温度にも関わらず、寒気を感じた。
・喉に違和感あり(痛みはなし、ひっかかる感じがあるなぁという程度)
発熱後の症状について
(発熱1日目)
・18:00ごろ、微熱(36.9-37.4℃)、21:00ごろに発熱(39.8℃)を確認。
(発熱2日目)
・0:00ごろ、発熱により頭がボーっとする、筋肉痛(大殿筋)が発現。
・13:00ごろ、抗原検査キットにて陽性を確認。
・21:00ごろ、痰がからみはじめた。
(発熱3日目)
・4:00ごろ、悪寒で寝れない。
・15:00ごろ、喉が痛くなる。
(発熱4日目)
・0:00ごろ、咳が出るようになり、喉の痛みが強くなる。
・13:00ごろ、発熱が治まったものの、喉の痛みは継続。
対処方法について
発熱や痛みのコントロールとして、使用した医薬品は2022年4月ごろに処方された残薬を利用しました。(注意3の基準で使用できると自己判断しました)
①アセトアミノフェン(カロナール)
②カルボシステイン
③トラネキサム酸
④ロキソニン
(注意1)
病院で新たに処方された薬を服用することが基本でございますが、コロナに感染しても病院への通院を控えるように言われる状況下でしたので、残薬を利用することにしました。
(注意2)
残薬を利用する場合、湿度60%以下の冷暗所で保管(もしくは湿度が透過しないアルミ袋での保管)されていたものであることが条件となります。
(注意3)
パッケージに使用期限が記載されていればその記載に沿ってご判断ください。多くの場合、使用期限が記載されていないかと思いますので、私の判断基準をご紹介します。
医薬品の使用期限は製造後3年のものが主流となっておりますので、製造から出荷までに約6か月、薬局等での在庫期間が約6か月と想定しますと、冷暗所、低湿度下で保存されていたものであれば処方後1年程度であれば使用できると判断しました(ただし、絶対的なものではない点、ご容赦ください)。
薬の服用のタイミングについて
体は熱を出してウイルスと戦うため、解熱しすぎるというのも考え物となります。ただし、40℃を超える発熱は体にも負担があるため、39℃を超えないよう38.5℃付近で解熱剤(カロナール)を服用するサイクルとしましたが、大きな苦痛はございませんでした。
次第に平熱に戻っていきましたが、痰がからんだり、のどの痛みが強くなってきましたので、カルボシステイン、トラネキサム酸、ロキソニンを3回/日を限度として頓服することとしました。
現在は、熱も収まりましたので、のどの痛みが治まれば完治となります。
(レルベアがあれば、早く治りそうなのですが、医療機関の負担軽減のため、ロキソニン、トラネキサム酸で地道に治したいと思います)
ワクチンを打っていないため、正直色々と不安がありましたが、無事に乗り越えられそうです。
市販薬を使用する場合
きちんと保管された残薬があるかたばかりではないかと思いますので、市販でも購入できるアセトアミノフェン製剤のご紹介します(第二類医薬品であるため、ドラックストアで購入可能です)
アセトアミノフェン単体であること、アセトアミノフェン配合量(300mg/1錠)を考慮しますと、タイレノールかアセトアミノフェン クニヒロあたりが良いかと思います。
タイレノール®製品情報 - 効能・効果 | Tylenol Japan
終わりに
私の忘備録としての作成である面が強いところではございますが、みなさまにも何等かの参考となれば幸いです。
カロナール、カルボシステイン、ロキソニンなどは風邪などでも処方されることが多く、症状が治まれば服用の必要はございませんので、残ることが多いと思います。しっかりとした保存方法(湿度60%以下の冷暗所で保管、できればアルミ袋での保管)を管理しておけば、処方後1年程度は劣化なく使えるはずですので、薬欠品の事態でも使用することが出来るかと思います。