【3日目】壮絶!雪の遍路ころがし(12番:焼山寺)
5:45起床
6:30朝食
7時過ぎに食べ終わり、引き続き足の指に絆創膏を貼ります。
7:21旅館を出発しようとしますが、雨に気がつき、レインコート、リュックパックの準備をしました。
登り始めて20分ほどで、右足の取り付け式のアイゼンがないことに気がつきました。どこかで外れてしまったのでしょう。
8:39長戸庵到着。雨で座れないので御堂で雨宿りをしました。
8:50頃 雨が雪に変わっていることに気づきます。
9:50頃 柳水庵到着。テントを貼って寝ている人がいました。雪なので今日の焼山寺は参拝はあきらめたのでしょうか。
トイレ休憩をしました。
10:51頃 一本杉庵到着。雪深かったです。足のくるぶしのあたりまで雪が積もっていました。
11:40頃 山を下り集落が見える
ここからの登りがキツく、心が折れそうになりました。この間も雪は降り続けます。
不思議な体験をしました。フラフラになりながら歩いていたところ、5メートルほど先ににサービスエリアなどにあるような立て看板で「←トイレ」、「自販機→」などと書かれた看板が見えました。助かった!っと思い、2、3歩歩いて顔を上げるとなくなっていました。不思議だなあと思っていましたが、後日よく考えると幻覚だったのだと思います。その時に1番欲しいものが見えたのだと考えています。
その後、途中、休憩をして、雪の降りしきる中で、みかん2個、さらにその先でおにぎり1個を食べました。
後日談ですが、宿毛の鶴の家旅館他で一緒になったお遍路さんからハンガーノックというものを教えてもらいました。長時間の激しい運動によって、体内のエネルギー源であるグリコーゲンが枯渇し、極度の低血糖状態に陥ることで起こる症状です。要するにエネルギー切れです。急に体が動かなくなるようです。突然この症状がやってくるようです。
この時に、おにぎりとみかんを食べていなかったら、僕はもうこの世にはいなかったかもしれません。恐ろしいです。
12:48頃 焼山寺参拝
13:00頃 納経を受けているときに、お寺の方から、今日、歩きで来たのが僕だけだと言われました。たしかに道中、僕の前にも後ろにも人はいませんでした。止まると助けてくれる人はいないという思いでひたすらに歩いていました。
お寺の方が、ご厚意で納経所横の休憩スペースでストーブをたいてくれました。ありがたいです。寺内の休憩所で休憩しました。おにぎり1個と境内で買ったカロリーメイト2本を食べました。
14:00 焼山寺出発。あまりの疲労に1時間も休憩してしまいました。
14:32 座衛門三郎の杉到着
ここからは少しずつ雪が減りましたが、みぞれ状態の路面だったので、滑りやすい道が多かったです。
15:00 鍋岩集落到着。ここで左足も取り付けスパイクを取りました。休憩なしで歩き続けます。
左に山、右に川という山道が続き、暗くなってきたこともあって、少し恐怖も感じながら、日が暮れる前に前進したい気持ちでひたすら歩きました。
肩が痛くなり始めました。
ウィーク神山付近で道を間違えて、ロスをしました。
橋を渡ってから神山温泉までの道が果てしなく長く感じられました。
あまりにも宿が遠くに感じられたものですので、途中、地元の人に道を聞きました。
17:00 時報とともに宿に到着
びしょびしょに濡れた衣服をすべて干しました。旅館では異様な光景です。
17:50 宿泊者専用の風呂で軽めの入浴。肩が痛かったので何度も肩を回しました。
18:15過ぎ ホテルのレストランで神山げんこつ御前を注文しました。
食べている時に萩原さんが合流されました。今日あったことを話しました。
19:00 一般客も利用可能な大きい風呂で入浴しました。自分へのご褒美として温泉を予約しておいてよかったです。
20:10 部屋でゆっくり北京オリンピックの前半戦総集編を見ました。
22:00就寝
雪の遍路ころがしは壮絶でした。他人には絶対に勧めないです!今回の区切りはこれにて終了です。体にはかなりダメージを食らいました。そんな中で、次回はまた四国に戻ってこれるのか、それともギブアップするのか、次回もお楽しみに!